************************************************************************* * WAPM-HP-AM54G54 ファームウェア リリースノート * * * * Ver.2.12 ( 2007/05/08 発行) * * Copyright(C) 2000-2007 BUFFALO Inc. * ************************************************************************* このドキュメントは、WAPM-HP-AM54G54のファームウェアについての使用方法や 注意事項などをまとめたものです。本ファームウェアをご利用いただく前に必ず お読みいただきますようお願いいたします。 ------------------------------------------------------------------------ 1. リリースバージョン このリリースノートで案内するファームウェアバージョンは、Ver2.12です。 現在WAPM-HP-AM54G54で動作しているファームウェアバージョンは、次のいずれか の方法で確認することができます。 ・Web設定インターフェースのTOP画面で、[システム情報]を選択する ・AirStation Admin Toolsで、[アクセスポイントの検索]を実行する ・SNMPマネージャで.iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.system.sysDescr.0を 取得する(SNMPエージェント機能が有効になっている必要があります) ------------------------------------------------------------------------ 2. 本ファームウェアを適用可能な製品 このファームウェアは、以下の製品に対してのみ適用することができます。 ・WAPM-HP-AM54G54 ※日本向けに設計された製品のみ適用可能です。 ------------------------------------------------------------------------ 3. 本ファームウェアを製品に適用する方法 このファームウェアを製品に書き込む為には、次の2通りの手法があります。 複数台の製品に同一ファームウェアを書き込む場合は、AirStation Admin Tools (別売)を使用することをお勧めします。 ・Web設定インターフェースのファームウェア更新画面からファイルを書き込む i) Web設定インターフェースのTOP画面で、[詳細設定]-[管理設定]- [ファームウェア更新]の順にクリックします ii) [ファームウェアファイル名]項目の[参照...]ボタンをクリックし、 ファームウェアファイルを指定します iii) [更新実行]ボタンをクリックします ・AirStation Admin Tools(別売)、もしくは AirStation Admin Tools Lite(製品 添付)を使用する i) AirStation Admin Toolsのメイン画面で、ファームウェアを更新する 製品を選択します ii) [ファイル(F)]-[ファームウェア書き込み(F)]を選択します iii) ダイアログボックスが表示されますので、[参照(R)]ボタンをクリック し、ファームウェアファイルを指定します。 iv) [実行]ボタンをクリックすると、ファームウェアの更新が開始され ます。 ------------------------------------------------------------------------ 4. 本バージョンのリリースに対応したドキュメント このファームウェアリリースに関する詳細な機能については、以下の文書を参照 ください。 ・WAPM-HP-AM54G54ユーザーズマニュアル 初版(製品添付) http://buffalo.jp/download/manual/d31234a1.pdf ------------------------------------------------------------------------ 5. 本バージョンのリリースによって新たに追加された機能 Ver2.10からVer2.12の間に追加された機能は以下の通りです。 (Wireless) - 端末キープアライブ間隔を設定するためのインターフェースを実装しました。 アクセスポイントが接続中の無線LAN機器に対して接続確認を行う間隔を設定する ことができます。 接続する無線LAN機器によっては、この値を大きくすることによって電力消費を 抑制することが可能となります。 ------------------------------------------------------------------------ 6. 本バージョンのリリースによって変更された仕様 Ver2.10からVer2.12の間に変更された仕様は以下の通りです。 (Wireless) - 送信出力を設定値について、より精密な設定が可能となるよう設定可能値を変更 しました。25%〜100% の間で5%刻みの設定が可能です。 ------------------------------------------------------------------------ 7. 本バージョンのリリースによって修正された不具合 Ver2.10からVer2.12の間に修正された不具合は以下の通りです。 (Wireless) - U-APSD利用時、一部のQoS Null-Dataフレームに対し正常にTrigger転送がされて いなかった不具合を改善しました。 (Wireless) - ローミング時においてWPA/WPA2を使用している場合、ブリッジの再学習に時間 がかかり、通信が切断されてしまうことがある不具合を改善しました。 (Wireless) - WPA/WPS2利用時におけるローミングに関する処理を改善し、オーバーヘッドを 向上させました (Wireless) - TSPECによるアドミッション・コントロール機能利用時、端末から要求される Inactivity Intervalが適切に処理できないことがある不具合を改善しました。 (Wireless) - PowerSave機能を有効にした無線LAN機器を利用している場合、まれにDozeモード であるにも関わらず該当機器向けのフレームを送出してしまうことがある不具合 を修正しました。 (Wireless/Authenticator) - WPA認証とPMKキャッシュ機能を併用した場合、転送したKeyが意図せず失われて しまう不具合を改善しました。 (WL-ADT) - Ver2.10よりも前のバージョンにおいて保存した設定ファイルを書き込んだ場合、 復元作業自体は正常終了しているにも関わらず「応答なし」と表示される現象を 修正しました。 (LAN) - LANポートに管理VLANが設定されていない状態において設定保存したファイルを Ver2.10が適用されたファームウェアへ復元した場合、もしくは上記状態において ファームウェアをVer2.10へ適用した場合、LANポートに関する情報が初期化され、 アクセスポイントとの通信ができなくなる不具合を改善しました。 (HTTP/HTTPS) - クライアントモニタ機能において、削除された無線LAN機器の情報が暫く残って しまう不具合を改善しました (HTTP/HTTPS) - 設定保存機能によって保存された設定ファイルを、別の個体に復元したあとに パラメータ変更を行った場合、まれに設定保存を行った個体のMACアドレスが使用 されてしまう不具合を改善しました。 ------------------------------------------------------------------------ 8. 本バージョンのリリースにおける既知の注意事項・制限事項・マニュアル補足 事項 このファームウェアでは、以下のような運用上注意すべき項目・制限事項など、 マニュアル記述上補足すべき事項があります。マニュアルと併せてご確認ください。 ★工場出荷パラメータ値についての注意事項 ・Ver2.10以降、本製品では次の主要パラメータにつきましては、工場出荷値の変更 を行っております。 各バージョンごとの相違点は次の通りです。 - 管理ネットワークのIPアドレス([LAN設定] - [LANポート]のLAN側IPアドレス 設定値)の初期値 Ver2.10より以前のバージョンでは[手動設定]、[192.168.11.100] Ver2.10以降のバージョンでは[DHCPサーバからIPアドレスを自動取得]※ - 全ての無線機能設定([無線設定] - [無線基本]の無線機能設定値)の初期値 Ver2.10より以前のバージョンでは[有効] Ver2.10以降のバージョンでは[無効] これにより、Ver2.10以降のファームウェアが適用されている状態で「設定初期化」 を行った場合、IPアドレスはDHCPサーバから取得※し、また無線機能は無効の状態 となります。 この状態において無線機能を有効にするには、次のいずれかの設定が必要となり ます。 - [無線設定] - [無線基本]の無線機能設定値を「有効」に設定する - AOSS(TM)対応無線LAN機器との鍵交換を行い、これを成功させる - TOPページの[機能設定(無線)]から、任意の設定メニューを選択し、設定を完了 する ※なお、DHCPサーバが存在しないなどの理由でIPアドレスが取得できなかった場合、 規定の初期値(192.168.11.100)が一時的に使用されます。 ・上記変更に伴い、マニュアル上で案内しております手順の一部につきましては、 次のように読み替えて設定を行う必要がございます。 - pp.33-34:「9.[無線設定]-[(使用する無線規格の)無線基本]をクリックします」 および、「10.以下の項目を、環境に応じてせっていしてください」の間に、次の 設定を行う必要があります。 「9.1. [無線機能]の項目が未チェックである場合は、クリックして チェック済み状態(使用する)にします」 - pp.36:「2. [詳細設定をクリックします]」および、「3.[無線設定]-[(使用する 無線規格の)無線セキュリティ]をクリックし、[プライバシーセパレータ]を[SSID セパレータ]に変更します」の間に、次の設定を行う必要があります。 「2.1. [無線設定]-[(使用する無線規格の)無線基本]をクリック します。 「2.2. [無線機能]の項目が未チェックである場合は、クリックして チェック済み状態(使用する)にします」 「2.3. [設定]をクリックします」 - pp.40:「2. [詳細設定をクリックします]」および、「3.[無線設定]-[(使用する 無線規格の)マルチSSID]をクリックします」の間に、次の設定を行う必要があり ます。 「2.1. [無線設定]-[(使用する無線規格の)無線基本]をクリック します」 「2.2. [無線機能]の項目が未チェックである場合は、クリックして チェック済み状態(使用する)にします」 「2.3. [設定]をクリックします」 - pp.46: 「5. [無線設定]-[(802.11gの)無線基本]をクリックします」において、 [設定]をクリックする前に次の設定を行う必要があります。 「[無線機能]の項目が未チェックである場合は、クリックしてチェック 済み状態(使用する)にします」 ★Opportunistic PMK Caching機能を利用する場合の補足事項 本機能を利用するためには、AirStationに対して以下の設定を行う必要があります。 1. PMK Cachingを行う全てのAirStationを、同一のIPセグメント内に設置する 2. 全てのAirStationに対し、[ネットワーク設定]-[RADIUS]の[PMKキャッシュ 機能]を「使用する(共有キー)」に設定する 3. 全てのAirStationに対し、[ネットワーク設定]-[RADIUS]の[共有キー]に、 任意のパスフレーズを設定する 4. 全てのAirStationに対し、同じ認証方式を設定する なお、ネットワークの構成によっては、AirStation間の認証が完了するまでしばらく 時間がかかる場合があります。 その場合は、[ネットワーク設定]-[RADIUS]の[近隣探索間隔]を短くすることによって 改善されることがあります。 また、本機能で動作確認されている無線LAN機器は次の通りです。Opportunistic PMK Cachingは、無線LAN機器の認証方式にWPA2-EAP(RSN)を利用した場合の再認証時 のみ機能します。 - WLI-CB-AMG54E (WindowsXP SP2 + KB893357※) - WLI-CB-AMG54S (WindowsXP SP2 + KB893357※) ※ WindowsXPにおいて本機能を利用する場合は、OSにパッチを適用する必要があり ます。 パッチはMicrosoft社の以下のページから入手することができます。 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=662bb74d-e7c1-48d6-95ee-1459234f4483&DisplayLang=ja ★WMM Admission Control機能を利用する場合の補足事項 本機能を利用するためには、AirStationに対して以下の設定を行う必要があります。 1. [ネットワーク設定]-[QoS]の[QoS(優先制御)]を、「Layer2レベル」 もしくは「Layer3レベル」に設定する 2. [ネットワーク設定]-[QoS]の[WMM-EDCAアドミッション・コントロール] を「制御を行わない」以外に設定する 3. [ネットワーク設定]-[QoS]-[WMM-EDCAアドミッション・コントロール] の割り当て帯域を調整する ★再送回数の設定における注意 ・[無線設定] - [無線基本] - [再送回数]が1回に設定されている場合、Unicast転送 速度のコントロールが正常に動作しない場合があります。このような場合は再送 回数を2(回)以上に設定していただけますようにお願いします。 ★AirStation AdminTools(WL-ADT)で設定復元を行う場合 ・WL-ADTをWindows98から利用している場合、WL-ADTによって保存した設定ファイル をHTTP/HTTPSインターフェースから復元した場合、ブラウザがエラーを返すこと があります。 この場合、保存した設定ファイルの拡張子(.cnf)を、(.bin)へ変更して頂くこと により、正常に復元できるようになります。 ★Link Integrity機能に関する注意事項 Link Integrityによる障害切断時、次の無線LAN機器については、正常に通信切断・ ローミングが行われない場合がございます。 - WLI-CB-AMG54 この不具合は将来のバージョンにおいて修正する予定ですが、本バージョンにおいて Link Integrity機能を利用する場合は、これらの無線LAN機器の利用は避けていただき ますようお願いいたします。 ★AirStation AdminToolsの画面表示に関して ・[無線設定] - [無線基本]ページにおいて、[無線モード]を手動設定にした場合、 WL-ADT Ver1.41以前では「11b(11M)」と表示されますが、これは表示上の問題で あり、動作自体は手動設定モードで動作しております。 この制限に関しては、将来のWL-ADTで改善する予定です。 ★QoS(WMM)利用時における注意 ・フレームバースト機能が有効になっている場合、該当デバイスのWMM機能において、 優先制御機能がうまく働かない場合があります。 優先制御を正しく行うためには、フレームバースト機能を無効にして頂けますよう お願いいたします。 ・WEPとフレームバーストを併用している場合、QoS非対応に設定されたブロードコム 製クライアントの送信能力がAP側の最優先(AC_VO)キューよりも高い優先度で送信 されることがあります。 この場合はクライアント側のフレームバースト機能を無効にしていただくか、WEP 以外の暗号化方式を使用していただけますようお願いします。 ★フレームバースト機能無効時における注意 ・フレームバースト機能が無効になっている場合、無線クライアント間におけるリアル タイム転送能力は改善されますが、高負荷時の有線デバイス-無線クライアント間の 通信において、フレームバースト有効時と比較してリアルタイム転送能力が若干低下 します。 そのため、負荷の集中するところに本機を設置する場合はフレームバースト機能を 「有効」にしていただけますようお願いいたします。 ★マルチSSID機能 ・メインSSIDの暗号化などの諸条件によって、マルチSSIDに接続できない無線LAN 機器があります。 無線LAN機器のドライバやメインSSIDの設定などによって、定義したマルチSSID に対して接続できないことがあります。 (1)現バージョンのファームウェアでは接続することができません。 - WLI-CB-B11 - WLI2-CB-B11 - WLI2-USB2-G54 - WLI-CB-G108 (2)現バージョンのファームウェアではAES設定されたマルチSSIDへ接続することが できません(WEPに関しては正常に通信を行うことができます)。 - Cisco Aironet AIR-CB21AG-J - Apple PowerBookG4(AirMac Extreme/MacOSX 10.3.9) (3)現バージョンのファームウェアでは、メインSSIDとの暗号化組み合わせによって は接続できないことがあります。 - WLI2-CB-G54L - Cisco Aironet AIR-PCM350 (4)下記の製品をWindows Vista向けドライバと使用している場合、現バージョンの ファームウェアではメインSSIDとの暗号化組み合わせによっては接続できない ことがあります。 - WLI-U2-SG54HP - WLI-U2-G54HP - WLI-U2-KG54L - WLI-CB-AMG144N (5)Nintendo DSについて、[無線セキュリティ設定]-[ANY接続]を[許可]した状態 では接続できません。 (1)〜(5)については、該当デバイスの[無線セキュリティ設定]-[ANY接続]を[拒否] 設定にすることによって、接続可能になる場合があります。 ・マルチSSIDやWDSで暗号化を使用する場合、AESで接続できる無線LAN機器の数が 制限されます。 AES最大接続台数 = 48 - (マルチSSID使用数 x 2 + WEPまたはAESで接続して いるWDS接続先の数)となります。 従って、全てのマルチSSID,WDS接続先を設定した場合の最大接続台数は18台と なります。 ★管理機能 ・SpanningTree使用時など、設定によってはSNMP ColdTrapを送出することができな くなることがあります。 SNMP Trapを利用する場合は、SpanningTreeを無効にするなどの対処をお願いいた します。 ★Wi-Fi認証に関する情報 ・本製品は、Ver2.00およびVer2.10においてWi-Fi認定を取得しております。認証され ているStandardは以下の通りです。 WPA - Personal WPA - Enterprise WPA2 - Personal WPA2 - Enterprise Extended EAP (TLS/TTLS/PEAPv0/PEAPv1-GTC/SIM) WMM(Wi-Fi MultiMedia) WMM PowerSave 最新の取得状況につきましては、Wi-Fi Allianceの製品検索ページをご覧ください。 WAPM-HP-AM54G54のCID(Certification ID)はWFA4181です。 http://certifications.wi-fi.org/wbcs_certified_products.php?lang=ja ★ライセンスについて - 本ソフトウェアの一部はGNU General Public Licenseに基づくオープンソース モジュールを採用しています。 本製品を購入されたお客様は、このLicenseに基づき、使用モジュールに関する ソースコードを有償で入手することができます。 詳しくは弊社ホームページ(http://buffalo.jp/)を参照ください。 - This product includes software developed by the OpenSSL Project for use in the OpenSSL Toolkit (http://www.openssl.org/) - Copyright (c) 1983-2000 The Regents of the University of California. All rights reserved. - Copyright 1989, 1991, 1992 by Carnegie Mellon University - Copyritht 2000-2007 BUFFALO Inc. All rights reserved. ------------------------------------------------------------------------ ・本製品に含まれるソフトウェアの著作権は、オープンソースモジュールを除き、 すべて弊社に帰属します。 ・Windows(95/98/ME/2000/XP/Vista)は米国Microsoft社の登録商標です。                          株式会社 バッファロー ------------------------------------------------------------------------