************************************************************************* * WAPM-AXETR ファームウェア リリースノート * * * * Ver.1.40 (2025/03/31 現在) * * Copyright(C) 2023 Buffalo Inc. * ************************************************************************* このリリースノートは、WAPM-AXETRのファームウェアについての使用方法や注意 事項などをまとめたものです。本ファームウェアをご利用いただく前に必ずお読 みください。 ------------------------------------------------------------------------ 【重要なお知らせ】 ファームウェアVer.1.40ではセキュリティー強化のため、重要な仕様変更を 実施させていただいております。 ファームウェア更新前に下記のお知らせを参照し、パスワードの見直し等の ご対応をお願いいたします。 https://www.buffalo.jp/news/detail/20250310-02.html ------------------------------------------------------------------------ 1. リリースバージョン このリリースノートでご案内するファームウェアバージョンは、Ver.1.40 です。 現在のファームウェアバージョンは、次の2通りの方法で確認できます。 ・Web設定画面のトップページ(Home)で、[システム情報]を選択する ・WLS-ADTで、該当機器をクリックし、「ステータス」ウィンドウを確認する ------------------------------------------------------------------------ 2. 本ファームウェアを適用可能な製品 このファームウェアは、以下の製品に対してのみ適用することができます。 ・WAPM-AXETR ------------------------------------------------------------------------ 3. 本ファームウェアの適用方法 このファームウェアを製品に適用するには、次の2通りの方法があります。 複数台の製品に同一ファームウェアを適用する場合は、WLS-ADTを使用することを おすすめします。 ・本製品の設定画面からファームウェアを更新する i) 本製品の設定画面トップページ(Home)で、 [エアステーションのファームウェアを更新する]をクリックします。 ii) [ファームウェアファイル名]項目の[参照...]ボタンをクリックし、 ファームウェアファイルを指定します。 iii) [設定]ボタンをクリックすると、ファームウェアの更新が開始 されます。 ・WLS-ADT(別売)からファームウェアを更新する i) WLS-ADTの機器一覧画面で、ファームウェアを更新する製品を選択し、 右クリックします。 ii) [AirStation/BusinessSwitchなどの機能]-[ファームウェアの更新]を 選択します。 iii) ダイアログボックスが表示されますので、[参照(R)]ボタンをクリック し、ファームウェアファイルを指定します。 iv) [実行]ボタンをクリックすると、ファームウェアの更新を開始します。 ------------------------------------------------------------------------ 4. 本バージョンのリリースに対応したドキュメント このファームウェアリリースに関する詳細な機能については、以下のドキュメント を参照してください。 ・WAPM-AXETR マニュアル https://www.buffalo.jp/support/download/list/?item_code=WAPM-AXETR ------------------------------------------------------------------------ 5. 本バージョンのリリースによって新たに追加された機能 Ver1.37からVer1.40の間に追加された機能は以下の通りです。 (参照ユーザー) - 参照ユーザーの有効・無効を切り替えられるように変更しました。 なお初期化後の設定は無効となります。 参照パスワードが新ポリシーを満たした状態でファームウェア更新を行った場合は、 有効となりますが、満たしていない状態で更新した場合は無効となります。 (ファームウェア更新) - オンラインファームウェア更新機能を追加しました。 ファームウェアをパソコンなどのローカルデバイスにダウンロードせずに、 Web設定画面やCLIでインターネットを経由して直接本製品へ ファームウェアをダウンロードし、更新できるようになります。 - ファームウェア自動更新機能を追加しました。 新しいファームウェアがリリースされた際に、ファームウェアの重要度に従い、 自動的にファームウェアを更新します。 初期値は「毎朝4時に重要なファームウェアがリリースされたら更新する」となります。 ------------------------------------------------------------------------ 6. 本バージョンのリリースによって変更された仕様 Ver1.37からVer1.40の間に変更された仕様は以下の通りです。 (パスワード) - セキュリティー強化のため、パスワードポリシーを変更しました。これまで8文字未満の パスワードを設定できましたが、Ver.1.40からは8文字以上のパスワード (ただし"password"という文字列を除く)でなければ設定できないようになります。 本仕様変更により、ファームウェア更新後に発生するお客様への影響は以下のとおりです。  ・管理パスワードが新ポリシーを満たさない場合、Web設定画面(本製品の設定画面)や   CLI(コマンドラインインターフェース)でパスワード変更以外の操作が   できなくなります。なおキキNavi またはWLS-ADTから対象製品を管理されている   お客様は、キキNavi またはWLS-ADTからパスワードを変更するまで対象製品の   Web設定画面やCLIにログインできなくなります。  ・参照パスワードが新ポリシーを満たさない場合、参照ユーザーが無効化されます。   参照ユーザーが無効化されていると SNMPv3 Trap が送信されず、   参照ユーザーによる SNMPv3 情報取得ができなくなります。 (ブルートフォース対策) - ブルートフォース攻撃の対策として、一定回数ログインに失敗すると一定期間 再ログインできなくなるよう変更しました。 (ファームウェア暗号化) - セキュリティー強化のため、ファームウェアバイナリーの暗号化機能を変更しました。 本ファームウェアに更新後、ファームウェアバージョンを1.40未満のファームウェアに戻せなくなります。 (WLS-ADT) - セキュリティー強化のため、WLS-ADTとの通信プロトコルをTLS 1.3に変更しました。 本仕様変更により、WLS-ADT Ver.4.4.22 以前をご利用のお客様は、ファームウェアを Ver.1.40 へ更新後に対象製品を管理できなくなります。 引き続き対象製品を管理するためには、WLS-ADT Ver.4.5.0 以降へ更新が必要となります。 (Web) - セキュリティー強化のため、Web設定画面にHTTPSでアクセスする際の通信はTLS 1.2以上 (TLS 1.2およびTLS 1.3)のみサポートするよう変更しました。 TLS 1.0および1.1はご利用いただけません。 古いブラウザーをご利用の場合、接続できなくなる可能性がありますので、 最新の環境でのご利用をお願いいたします。 (Telnet) - セキュリティー強化のため、Telnetの初期値を無効としました。 本ファームウェアに更新してもTelnetが自動的に無効化されることはありませんが、 セキュリティー強化の観点からTelnetの代わりにSSHをご使用いただくことをお勧めいたします。 (CLI) - 本製品がSSH接続で使用しているモジュール(OpenSSH)をバージョンアップしました。 古いSSHクライアントをご利用の場合、接続できなくなる可能性がありますので、 最新の環境でのご利用をお願いいたします。 - 参照ユーザーでログインした場合にpingコマンドを使用できないように変更しました。 (Syslog) - キキNavi起動時のログを一部変更しました。 (RADIUS) - 内蔵RADIUSサーバーがTLS 1.2に対応しました。 ------------------------------------------------------------------------ 7. 本バージョンのリリースによって修正された問題 Ver1.37からVer1.40の間に修正された問題は以下の通りです。 (キキNavi) - キキNavi画面の「MACアクセス制限設定」を設定しても、設定が反映されないことがある 問題を修正しました。 - キキNavi画面の「MACアクセス制限設定」からMACアドレスを4096件流し込めるように 修正しました。 (パケット転送) - フラグメントされたパケットが正しく転送されないことがある問題を修正しました。 (SNMP Trap) - 有線ポートに関する一部のイベントが通知されない問題を修正しました。 (システム) - 製品が再起動を繰り返すことがある問題を修正しました。 (IEEE 802.3az) - IEEE 802.3az が有効にならないことがある問題を修正しました。 (WDS) - WDSの通信が不安定になることがある問題を修正しました。 (DHCPサーバー) - DHCPリース情報に割り当てたIPアドレスの情報が表示されないことがある問題を修正しました。 (CLI) - 有線ポートの設定で、使用できない通信速度が候補に表示される問題を修正しました。 - コマンドが設定できないことがある問題を修正しました。 - Editモード中に"usb show status"コマンドで表示される情報に誤りがある問題を修正しました。 ------------------------------------------------------------------------ 8. 本バージョンのリリースにおける既知の注意事項・制限事項・補足事項 このファームウェアでは、以下のような運用上注意すべき項目・制限事項、補足 事項があります。取扱説明書と併せてご確認ください。 ★6GHz ANY接続に関する注意事項 6GHzを使用しているSSIDでANY接続を許可しない場合、 Wi-Fi機器によっては6GHzに接続できないものがあります。 6GHzを使用するSSIDでは、ANY接続を許可してお使いください。 ★WPA3 Personal設定時の注意事項 Wi-Fi機器によっては、WPA3 Personalで接続できないことがあります。 そのようなときは、Wi-Fi機器のWi-Fiドライバーを最新のバージョンに更新してください。 更新しても接続できないときは、Wi-Fiの認証をWPA2/WPA3 Personalにしてお使いください。 ★WPA2/WPA3 Personal設定時の注意事項 WPA2/WPA3 Personal設定時にiPhoneなどのiOS端末が接続できない場合があります。 接続できない場合はiOSを最新のバージョンに更新してください。当社では iOS 12.1.4において接続を確認しております。 iOSを更新できない場合は、ほかの端末とSSIDを分けていただき、iOS端末用のSSID にはWPA2 Personalをご使用ください。 ★電波環境見える化機能に関する注意事項 電波環境見える化機能の電波使用率の表示について、以下の制限・注意事項があります。 - WAPM-1750Dと比較して隣接チャンネル干渉の割合が高く見える場合があります。 - WAPM-1750Dと比較して5GHz側で非Wi-Fi信号が発生している場合、干渉波として 検出されるチャンネル範囲が広い場合があります。 ★Fast Transition (802.11r)に関する注意事項 Wi-Fi設定で Fast Transition を有効にすると、Wi-Fi接続できなくなる Wi-Fiアダプターが存在します。 お使いのWi-Fiアダプターが Fast Transition を有効にすると接続できなくなる 場合には、Fast Transition を無効にしてください。 ★Wi-Fi設定時の注意事項 5GHzのビームフォーミング(MU-MIMO)を使用するに設定変更した場合、 環境によっては通信速度が遅くなるときがあります。 そのようなときは、ビームフォーミングを無効にしてお使いください。 ★Wi-Fi認証に関する情報 ・本製品は、Ver.1.28 においてWi-Fi認定を取得しております。 認証されているStandardは以下のとおりです。 -Connectivity 2.4GHz, 5GHz, 6GHz Spectrum Capabilities Wi-Fi CERTIFIED a, b, g, n, ac, 6 Wi-Fi Enhanced Open -Optimization WMM Wi-Fi Agile Multiband -Security Protected Management Frames WPA - Enterprise, Personal WPA2 - Enterprise, Personal WPA3 - Enterprise, Personal EAP methods 192-bit Security Fast Transition OTA 最新の取得状況につきましては、Wi-Fi Allianceの製品検索ページをご覧ください。 WAPM-AXETRのCID(Certification ID)はWFA122255です。 https://www.wi-fi.org/product-finder ★ライセンスについて - 本ソフトウェアの一部はGNU General Public Licenseに基づくオープンソース モジュールを採用しています。 本製品を購入されたお客様は、このLicenseに基づき、使用モジュールに関する ソースコードを有償で入手することができます。 詳しくは当社ホームページ(https://www.buffalo.jp/)を参照ください。 - This product includes software developed by the OpenSSL Project for use in the OpenSSL Toolkit (http://www.openssl.org/) - Copyright (c) 1983-2000 The Regents of the University of California. All rights reserved. - Copyright 1989, 1991, 1992 by Carnegie Mellon University - Copyright 2023 Buffalo Inc. ------------------------------------------------------------------------ 本製品に含まれるソフトウェアの著作権は、オープンソースモジュールを除き、 すべて当社に帰属します。                          株式会社 バッファロー ------------------------------------------------------------------------