AirStation同士で通信する(WDS/リピータ機能)


リピータ機能を搭載したAirStation同士で1対1の通信するときは、以下の設定例を参照して、通信する相手のAirStationの無線側MACアドレスを登録してください。

AirStationのAOSS機能と、WDS/リピータ機能は同時に使用できません。WDS/リピータ機能の設定をする場合は、AOSS機能を無効にする必要があります。
AOSSを無効にすると、AirStationの無線の設定が初期化されますのでご注意ください。
WZR-HP-G54/WZR-G54のフレームバーストEX機能は、WDS/リピータ機能と併用できません。
AirStation同士で通信する場合は、WDS/リピータ機能搭載AirStation(WZR/WHR/WLA2シリーズ等)が2台必要です。
AirStation同士で通信するときは、両方のAirStationの無線方式(802.11a/802.11g)と無線チャンネルとWEPの暗号キーを同じ値にする必要があります。
[アドバンスト]-[LAN設定]-[WDS]設定画面の[WDS専用モード]が、[無効](初期値)に設定されている場合、AirStationに流れる通信量が増大したときに、AirStation間の通信が切断されやすくなることがあります。この場合は、[WDS専用モード]を[有効]に設定してください。AirStation間の通信が安定して行われるようになります。
(AirStationをWDS専用モードにした場合、無線パソコンから接続できなくなりますのでご注意ください)
ここでは例として、ルータモデル(WZR-HP-G54)と標準ブリッジモデル(WLA2-G54)で通信する場合の設定方法を説明します。
他のAirStationと通信する場合は、その製品に添付されているマニュアルを参照してください。
(AirStationの設定画面によっては、WDS機能の設定項目が「アクセスポイント間通信」になっていることがあります。)




1台目のAirStation(WZR-HP-G54)の設定例


1.
1台目のAirStationのAOSS機能を無効にします。

2.
AirStationの設定画面を表示します。

3.
アドバンスト設定画面を表示します。

[アドバンスト]をクリックします。



4.
無線チャンネルを固定します。

無線チャンネルの[自動選択]のチェックマークを外し、無線チャンネルを固定します。(※)

※ 固定するチャンネルは、メモなどに控えておいてください。
  2台目のAirStationの設定をする際に必要です。



5.
フレームバーストの設定を変更します。

フレームバーストの設定を[フレームバースト]に変更し、[設定]をクリックします。
フレームバーストEXは、WDS/リピータ機能と併用できません。



6.
無線LANセキュリティ設定画面を表示します。

画面左の[無線LANセキュリティ]をクリックします。



7.
暗号キー(WEP)設定を確認し、WDS設定画面を表示します。

暗号キー(WEP)の設定を確認します。
(2台目のAirStationの設定をする際に必要です)

※ 「TKIP」や「AES」が設定されている場合は、「WEP」に設定を変更してください。「TKIP」や「AES」が設定されているAirStation同士は通信できません。
※ 暗号キー(WEP)は「*****」で表示されるため、設定内容は設定者に確認してください。

設定を確認したら、画面左の[WDS]をクリックします。



8.
通信するAirStationを登録します。

「通信するアクセスポイントの無線側MACアドレス」欄に2台目のAirStation(WLA2-G54)の無線側のMACアドレスを入力し、[追加]をクリックします。
   

アクセスポイントには、無線側MACアドレスと有線側MACアドレスがあります。
ここでは、無線側MACアドレスを登録してください。
AirStationの無線側MACアドレスは、本体に貼り付けられているシールで確認できます。
本体にシールが貼り付けられていない場合は、AirStationのマニュアルを参照して確認してください。
無線側MACアドレスを入力するときは、2桁ずつコロン(:)で区切って入力してください。
登録可能台数は、6台までです。


9.
アクセスポイント間通信を有効にします。

「アクセスポイント間通信(WDS)」欄で「有効」を選択して、[登録・保存]をクリックします。
   



10.
「設定を保存しています...完了」と表示されたら、[Back]をクリックします。
11.
画面左の[LANポート]をクリックします。



12.
1台目のAirStationのLAN側IPアドレスとDHCPサーバの設定をします。

ここでは例として、以下のように設定します。

・ IPアドレス・・・・・・・・・・・・・・「192.168.11.1」
・ サブネットマスク・・・・・・・・・・「255.255.255.0」
・ DHCPサーバ機能・・・・・・・・・「使用する」
・ 割り当てIPアドレス・・・・・・・・・「192.168.11.2」から「16台」

すべて設定したら、[設定]をクリックします。
   



   

以上で1台目のAirStationの設定は完了です。




2台目のAirStation(WLA2-G54)の設定例


1.
2台目のAirStationのAOSS機能を無効にします。

2.
2台目のAirStationの設定画面を表示します。

3.
アドバンスト設定画面を表示します。

[アドバンスト]をクリックします。



4.
無線チャンネルを設定します。

無線チャンネルは、「1台目のAirStationの設定例」の手順4で固定した設定と同じ設定にします。
無線チャンネルを選択したら、[設定]をクリックします。



5.
無線LANセキュリティ画面を表示します。

画面左の[無線LANセキュリティ]をクリックします。



6.
暗号キー(WEP)の設定をします。

暗号キー(WEP)は、「1台目のAirStationの設定例」の手順7で確認した設定と同じ設定にします。
暗号キー(WEP)を入力したら、[設定]をクリックします。



7.
LANポート設定画面を表示します。

画面左の[LANポート]をクリックします。



8.
2台目のAirStationのLAN側IPアドレスを設定します。

ここでは例として、以下のように設定します。

・ 手動設定・・・・・・・・・・・・・・・チェックマークをつけます
・ IPアドレス・・・・・・・・・・・・・・「192.168.11.100」
・ サブネットマスク・・・・・・・・・・「255.255.255.0」

※ IPアドレスを設定する際は、1台目のAirStationと重複しないようにしてください。

IPアドレスとサブネットマスクを入力したら、[設定]をクリックします。



9.
「設定を保存しています...完了」と表示されたら、WEBブラウザを閉じます。
10.
AirStationの設定画面を表示します。

ユーザー名欄に「root」と入力し、パスワード欄を空欄にしたまま[OK]をクリックします。



11.
アドバンスト設定画面を表示します。

[アドバンスト]をクリックします。



12.
WDS設定画面を表示します。

画面左の[WDS]をクリックします。
   



13.
通信するAirStationを登録します。

「通信するアクセスポイントの無線側MACアドレス」欄に1台目のAirStation(WZR-HP-G54)の無線側のMACアドレスを入力し、[追加]をクリックします。
   

アクセスポイントには、無線側MACアドレスと有線側MACアドレスがあります。
ここでは、無線側MACアドレスを登録してください。
AirStationの無線側MACアドレスは、本体に貼り付けられているシールで確認できます。
本体にシールが貼り付けられていない場合は、AirStationのマニュアルを参照して確認してください。
無線側MACアドレスを入力するときは、2桁ずつコロン(:)で区切って入力してください。
登録可能台数は、6台までです。


14.
アクセスポイント間通信を有効にします。

「アクセスポイント間通信(WDS)」欄で「有効」を選択して、[登録・保存]をクリックします。
   




以上で2台目のAirStation(WLA2-G54)の設定は完了です。



これでAirStation間の通信が可能になります。

複数の無線LANパソコンとAirStation同士の通信を同時に行うと、スループットダウンの要因となります。無線LANパソコンから通信するときは、別のAirStation(WZR/WHR/WLA2シリーズなど)を用い、無線チャンネルを変えて使用されることを推奨します。