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360名の生徒全員にタブレットを配布
バッファローのアクセスポイントで校内無線LANを構築し、いつでもどこでも勉強できる環境を

北海道教育大学附属函館中学校 様 
導入事例

国立北海道教育大学の附属校として、最先端の教育を実験・実証を試みる函館中学校では、奥崎敏之副校長の先導によってICTの活用が推進されています。しかし無尽蔵にコストを掛けられるわけでもなく、限られた予算の中で子どもたちに最高の環境を提供したいという思いから、無線LANのアクセスポイント「WAPM-APG300N」を始めとしたバッファローのネットワークシステムを選択していただきました。

導入画像

北海道教育大学 附属函館中学校
副校長 奥崎敏之様

目的・課題
環境整備教育の質向上運用管理向上
業種
教育
導入製品
無線LAN有線LAN
  • タブレットを活用した最先端教育の研究
  • 全校生徒へ教育用のタブレットを配布
  • 校内サーバで生徒の健康管理も実現
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タブレットを用いた先端教育の研究

全生徒に貸し出されているAndroidタブレット全生徒に貸し出されているAndroidタブレット函館中学校は、北海道教育大学の附属学校として、教育の研究機関としての意味合いも強く、中でもICTを活用した先端教育に注力しています。副校長を務める奥崎敏之先生は、以前、北海道立教育研究所に勤務されていました。同研究所で取り組んでいた研究から、インターネットなどを使って提供する動的な教材のほうが、静的な紙の教材よりも子どもたちへ本質を伝えやすいということが分かってきました。
これを受けて附属函館中学校では、2012年1月ごろからNTTドコモの協力を得て、函館中学校でタブレットを活用した教育について研究を進めてきました。当初は45台のタブレットを用いていましたが、すべての生徒が、いつでもどこでも学べる環境が必要だとの考えから、全校生徒約360名への配布の実現を目指しました。

360名の全校生徒へタブレットを貸し出し

全生徒に貸し出されているAndroidタブレット全生徒に貸し出されているAndroidタブレット生徒の家庭からいただいたアンケート結果や北海道教育大学などとNTTドコモの協力もあって、予備も含めて370台のAndroidタブレットを導入することができました。現在では、歴史の授業で調べ物をしたり、Androidアプリを用いて英単語の聞き取りを練習したりと、さまざまに活用されています。また貸し出されたタブレットは、自由に持ち帰って家庭で勉強に使ってよいことになっています。

「他校の先生などから、タブレットを待ち帰らせることに対し、『子どもが操作を誤ったり乱雑に扱ったりして故障するのでは』などと言われることもあるのですが、私たちの考える教育は、学校から家庭までシームレスに実現されるべきものです。もちろん、生徒にはタブレットは大事に使うように指導していますし、子どもたちもよく守ってくれています」(奥崎先生)

校内サイトで教材の配布や生徒の健康チェックも実現

校内には2台のWebサーバと教育システム(Moodle)が設置されており、無線LANを通じて教材の配布や電子プリントの提出、アンケートなどに活用されています。当初はなかなかとっつきにくいこともあったようですが、今では授業やアンケートなどに使う先生が増えてきています。
また、生徒たちの健康状態を知るために、朝、登校したら入力する健康調査のページを試行的に運用し、毎日、睡眠時間や体調などを記入してもらうことで、個々の生徒の状態がわかり、細かに気を配ることができると先生たちに好評だということです。

  • 3Gは通信コストがかかり、速度もやや遅い
  • できるだけ安価に校内全域に無線LANを配備したい
  • 複数の機器を設置すると管理が煩雑になる

通信コストとパフォーマンスを両立する無線LAN

教室だけでなく休み時間や下駄箱で待ち合わせしているときにも活用してほしい。全校生徒へタブレットを配布するにあたり、いちばんの問題はネットワークへの接続でした。3G回線を使うこともできますが、通信コストが膨大になってしまいます。
また、動画を含めたリッチコンテンツ教材の配布やアンケートページなどを安全かつ快適に実現しようと思ったら、校内LANへの接続が必須です。クラウドなどの活用も考えましたが、導入や管理が煩雑になってしまいます。
そこで問題の解決となったのが、無線LAN環境の導入でした。

初期コストと管理性も重要な課題

校内のいたるところから、生徒が無線LANに接続できるようにするためには、校内を十分にカバーできるアクセスポイントの設置が必要です。ただアクセスポイントの数が増えれば、その管理も煩雑になるのが心配でした。

「無線LANの導入を決めたのは、大阪で開催された教育関係者向けの展示会で、さまざまな無線LAN機器を見たときでした。しかし、どの企業向け製品メーカーでも、非常に大きなコストがかかり、希望の予算では実現が難しいということでした。ところが、バッファローの説明員の方が『自身で設置・設定すれば大丈夫』と言ってくれたのです。そして、アクセスポイントの設定方法や管理ツールの操作方法などを懇切丁寧に教えてくださって、私も『これならできる』と確信できました」(奥崎先生)

「学校で教育用のタブレットを用いるという限られた環境なので、余りにも高機能で高価な製品は必要ありません。その点で、バッファローのアクセスポイント「WAPM-APG300N」なら、安価でありながら、必要な機能と安定動作、高いパフォーマンスを持った最適の製品でした」

導入製品

製品画像

安価で安定した無線LAN環境を構築できる無線LANアクセスポイント

WAPM-APG300N

製品画像

Ethernetケーブルで無線LANアクセスポイントに給電できるPoE対応スイッチ

BS-POE-2124GMR

製品画像

複数の無線LANアクセスポイントを統合的に管理するネットワーク集中管理ソフトウェア
BUFFALO Admin Tools

BN-ADT

  • 20台のWAPM-APG300NへBS-POE-2124GMRで給電
  • BN-ADTで20台のAPを統合管理
  • Webサーバを設置してタブレットからアクセス

20台のアクセスポイントは電源いらず

各教室に敷設された Ethernetポートを活用して、アクセスポイントを設置。以前は一般のフロアスイッチが置かれていた廊下脇の設置スペースにPoE対応スイッチを置いたアクセスポイントは、1年1組から3年3組までの9教室と、理科室・家庭科室・技術室・コンピュータ室・美術室・音楽室・多目的教室の7特別教室、体育館、玄関ホール、職員室前廊下の全部で20カ所に設置しました。
もともと函館中学校では、有線LANが全教室に敷かれており、廊下にはフロアスイッチを設置する棚もありましたので、既存の施設をうまく活用してネットワークを構築しました。
フロアスイッチは、PoE(Power over Ethernet)給電が可能なスイッチ「BS-POE-2124GMR」に変更しました。PoEにより有線LAN配線を使ってアクセスポイントに給電できるため、電源工事の必要がなく、奥崎先生は、自らドライバーを持って、各教室の壁にアクセスポイントを設置することができました。

ネットワークの管理もBN-ADTでラクラク

函館中学校のシステム構成の概要は図のとおりです。ファイアウォールで教育用の無線ネットワークと教職員・管理ネットワークを分けることで、セキュリティーを確保しています。


ファイアウォールで教職員・管理セグメントと教育セグメントを切り分けている

教材用のWebサーバでは、学校がCGIなどを使い、無料で制作したアンケートページや教材が設置されています。PHPを用いてタブレットから提出物をアップロードできるような仕組みも設けているそうです。
ネットワーク集中管理ソフトウェア「BN-ADT」を導入し、20台のアクセスポイントを始めとしたネットワークを、奥崎先生のほか2名の職員で管理しています。もし生徒が禁止されている動画サイトなどを閲覧していれば、管理ソフトウェアを用いてネットワークを遮断することもあります。「奥崎先生に言って、止めてもらうぞ」が、先生たちの決まり文句だそうです。
ほかにも、モバイルセキュリティー管理ツールを導入して、各デバイスのセキュリティーも確保しています。

  • 全校舎をカバーする無線LANを安価に構築
  • とても使いやすい管理ツールに大満足
  • 先生も生徒も授業や勉強を楽しんでいる

360名が同時に使える無線LANを安価に構築

「バッファローのおかげで、校内のどこからでも繋がる無線ネットワークを安価な予算で構築することができました。選択する製品によっては、同じ値段で半分のアクセスポイントしか設置できず、しかも20台程度しかつながらないというケースもあるのではないかと思います。」
さらに、トラブルもなく安定した無線LANネットワーク実現できているのも想像以上であったと言います。ちょうど取材の日は、360名の全校生徒が同時にタブレットで勉強をする時間が設けられていましたが、全員が問題なくネットワークへ接続して、教育ソフトや教材サーバを活用していました。

不慣れでも簡単に管理できる管理ソフトウェア

タブレットを使ってグループ学習をする生徒たち附属函館中学校が何より満足しているのは、ネットーワーク集中管理ソフトウェア「BN-ADT」がとても使いやすいことだそうです。
「展示会で説明員の方が細かく教えてくださったおかげで、非常に楽に管理できています。無線LANの設置には電波の調整も重要な要素だと思いますが、これも管理ソフトウェアが自動的に調整してくれるので、ほとんど手間が掛かりませんでした。また、45台で最初に取り組んだ時は、MACアドレスによるアクセス制御なども簡単に設定できました。」(奥崎先生)

タブレットで快適に勉強を楽しむ生徒たち

生徒たちにタブレットの使い方を教える奥崎副校長無線LANのおかげで、生徒一人一人が授業に合わせてインターネット検索や動画再生など、タブレットを快適に活用できています。生徒たちも、タブレットを用いた授業や勉強を「とても楽しい」「わかりやすい」と言っていました。
「生徒がタブレットを常に持ち歩いて、いつでも勉強できるという環境は、本校の目指すところでもありました。実際、生徒たちは、困ったことがあったり、知りたいことがあったりすると、すぐに調べて情報を活用しています」
現在のところ、タブレットは教材として生徒に1人1台配布されていますが、先生は共用している状態です。先生たちからも無線LANの快適さやタブレットの利便性から、1台ずつ貸し出してほしいという声が大きくなっているそうです。

取材後記

生徒たちは、実に楽しそうに授業を受けていました。“わからないことがあったらすぐに調べられる”という環境は、学ぶ意欲をかきたてる重要な要素であるようです。附属函館中の取組では、教育現場や学校環境でITとタブレットの活用をもっと増やしていくためには、そのためには全校無線LANが必須だということが分かります。それを安価に、しかも簡便な運用で実現できたことが、この度の取材につながりました。

2015年2月、本格的な無線LAN環境の運用を開始してから約2年半が経過した函館中学校に再び訪問し、その様子を伺いました。同校が掲げる、「21世紀型の学力の育成」の実践にあたり、タブレットと無線LAN環境が様々な面において効果を上げています。

  • 閲覧・録音・録画などタブレットの機能をフル活用した教育を推進
  • 学校生活においても、生徒たちの自主的なタブレットの利用が拡大
  • テキストベースでは不可能だったより豊かな教育コンテンツの提供を実現

タブレットの多機能性を活用した教育を推進

タブレット学習教材理科の授業でのタブレットの利用例。解剖したイカを写真撮影し部位ごとにアプリで説明を加えている。授業後はサーバーに提出する
国語の授業における発表の様子国語の授業における発表の様子。一方の生徒はタブレットを用いて発表をする一方、もう一方の生徒がその様子を撮影している

「21世紀型の学力」とは、獲得した知識・技能を社会に生きて働く力として育成することであり、教科・領域の枠にとらわれず、それを横断して育成していく事が求められます。「そのためにも、函館中学校では教科指導の新たな改善の柱として、『基礎力』・『思考力』・『実践力』の側面から、教科・領域を横断する資質・能力を高める教育に取り組んできました。そうした中で、タブレットと無線LANを用いたICT環境は、21世紀型の学力の育成に不可欠なものであると改めて実感しています」と話します。
現在、函館中学校では、社会、数学、理科、英語の4教科の電子教科書を授業で活用するとともに、学校で作った教材、学習プリント等をサーバーから閲覧可能にしているだけでなく、タブレットに備わっているデジカメ、ムービーカメラ、レコーダーなどの機能を多角的に活用した教育を進めています。

その一例が、生徒によるプレゼンテーションの作成と発表、録画です。具体的には各教科での課題の発表場面などで、タブレットを用いて作成した発表資料を表示させながらプレゼンテーションするというものです。発表の様子を録画し、その場で再生・閲覧するだけでなく、タブレットから無線LANを経由して提出用のサーバーにアップロードし、あとから何度でも観ることができるようにしています。

奥崎副校長は「これまでは言葉でしか表現できなかったことが、画像や映像を加えた説明が行えるようになったことで、生徒たちの表現や思考の幅が広がっています。また、録画したプレゼンテーションを後から再生して振り返ることにより“気づき”が生まれることから、発表のスキルもどんどん向上し、生徒たちの積極性も上がっています」と話します。

学校生活でもタブレットの利用が浸透

生徒総会の様子生徒総会の様子。従来、総会の議案書は紙で作成、人数分を印刷し配布していたが、Webサーバーからあらかじめ資料をダウンロードし、タブレットを用いて閲覧可能になったことで、事前準備などの負担が抑制されるようになった

一方で、授業以外の学校生活においても、タブレットと無線LANの利用が推進されています。例えば、Webサーバー上には学級通信や連絡事項がアップされており、日常的に閲覧されていますが、生徒総会の議案書など一過性の資料もWebサーバーにアップ、印刷した資料の代わりに生徒がタブレットで議案書を観ながら生徒総会に参加するといった利用法も生まれています。
また、文化祭や体育祭、合唱コンクールなど、様々なイベントの録画映像や撮影画像もライブラリー化され、サーバーから閲覧できるようになっています。中でも合唱コンクールでは、これまでは先生や生徒達が自分たち自身で歌って録音したパート練習用のCD を、担任の先生が複製して生徒に渡していましたが、録音した音声データをサーバーに置くことで、いつでもどこからでも、タブレットを利用して聴いたり、練習したりできるような環境が実現されています。
このほかにも、生徒会では、生徒自らがタブレットを用いてハロウィンイベントの告知映像を制作。映像の撮影だけでなく、編集、アップロードまでタブレットで行っています。先生方が「特に指示をしなくても、生徒たちはタブレットを利用して、様々なコンテンツを自主的に制作するようになっています」と話されていました。

より豊かなコンテンツを学校側から提供可能に

生徒たちの自主的なタブレットの利用が広がる一方で、先生方においても、その活用が進んでいます。授業では、モニターとタブレットを接続して教材などを大きく見せたり、Webサーバーに先に述べた学級通信や連絡事項に加え、テストの解答や、基礎問題などの課題、反転授業のコンテンツなどをアップし、タブレットで閲覧できるようにしています。
現状では、授業や連絡事項で使うプリント等は、紙での配布物とWebサーバーにアップした電子コンテンツとが併用されていますが、今後、紙での印刷が減ることで、印刷時間の削減や、消耗品等のコスト抑制といった効果も予測されています。しかし奥崎先生は、そうした削減効果以上に、写真や動画といった視覚や聴覚に訴えられる、より豊かなコンテンツを含む学級通信などが学校側から提供できるようになることに期待を寄せています。

タブレットを用いた先進教育を下支えするバッファローの無線LAN

こうしたタブレットの利用によって多方面に広がる教育環境を支えているのが、安定した動作をする無線アクセスポイントです。付属中学校では、「バッファローの無線アクセスポイントは、導入してから一度もトラブルが起きたことはなく、現在でも安定運用を続けてくれています」と評価します。

奥崎先生は約2年半の運用を振り返りつつ、次のように展望を述べます。
「今後、リッチコンテンツを用いた教育も進んでいくでしょう。そうした中で、無線LANの速度も向上させていかなければならないかもしれません。また、さらなるセキュリティの確保やコンテンツを保管しておくためのファイルサーバの構築も不可欠です。そうした課題を解決してくれるような提案やソリューションの提供を、今後もバッファローさんなどの企業には期待しています」
21世紀型の学力の育成を目指し、ICTを活用した様々な施策に取り組む函館中学校。タブレット、そしてバッファローの無線LANが、その推進をサポートしています。

取材後記

今回の事例を取材する中で、先生方も想定していなかったようなタブレットの使い方を、生徒たち自らが行っていることを目の当たりにしました。習得した知識を基に思考を深め、学内や社会生活において実践するための力を養う、「21世紀型の学力」の育成は着々と進んでおり、そのためのツールとしてのタブレット、そして、そのスムーズな活用を支える無線LANが、ますます重要性を増しています。

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