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すべての教科でタブレットを活用した授業を実施できるように、運動場を含めたすべての施設に無線LAN環境を構築。授業の効率化や質の向上、教材のペーパーレス化に貢献

学校法人純心女子学園 様 導入事例

学校法人純心女子学園(以下、純心女子学園)は、ICTを活用した教育を推進するために無線LANネットワークを導入。純心中学校・純心女子高等学校の教室に、無線LANアクセスポイント「WAPM-1166D」「WAPM-1750D」を設置しました。また運動場には、耐環境性能にすぐれた「WAPM-1266WDPR」を設置。校内のすべての場所で、無線LANネットワークを利用できる環境を整えました。また各教室には、パソコンやタブレットをスクリーンに投影するシステムを設置し、ICTを活用した教育を本格的にスタートしました。

学校法人純心女子学園 ICT推進委員長 松尾まり子氏(以下、松尾教諭)

学校法人純心女子学園 ICT推進委員長 松尾まり子氏(以下、松尾教諭)

目的・課題
環境整備教育の質向上
業種
教育
導入製品
無線LAN
  • 清く、かしこく、やさしい女性を育てるカトリック系学校法人
  • 2021年の大学入試改革を視野に入れたICT活用教育
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豊かな人間性を育む心の教育を実践

2013年に建てられた校舎は「マリア館」2013年に建てられた校舎は「マリア館」と呼ばれ、エレベーター、スロープなどを完備したバリアフリーデザインとなっている

純心女子学園は、長崎県内で、中学校・高校・大学・幼稚園を運営する学校法人。キリスト教におけるカトリシズムの教育理念を建学の精神として掲げ、通常の授業の他、毎朝の礼拝と終礼、掃除、奉仕活動などを通して、豊かな人間性を育む心の教育を実践しています。英語教育に力を入れており、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく育てる独自のカリキュラムを実施。また部活動も盛んで、陸上部、バスケットボール、バレーボール、体操部など運動部や、音楽部や吹奏楽部など文化部が活躍。多方面で活躍できる人材育成を目指しています。

授業へのICT活用については、新しい時代に必要な資質・能力を育てるために重要と位置づけており、外部のセミナーや展示会にも積極的に参加し、常に最新の情報を収集。生徒の可能性を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

校内のどこでもタブレットが使える環境づくり

純心女子学園では、2021年の大学入試改革で導入が検討されているCBT方式(パソコンやタブレットを活用した試験方式)をふまえ、生徒用タブレットの導入を決定。校内のどこでもタブレットが使えるように、教室、職員室、会議室、図書館、体育館、運動場等、すべての施設に無線LANネットワークを構築しました。

各教室には同時に、プロジェクター、スクリーン、画像転送装置、実物投影機を設置し、まずは中学校からタブレットを活用した授業を開始。授業のスピード化と質の向上を図り、学力の向上に役立てています。また中学校の授業が行われない早朝と夕方の時間帯には、高校生の希望者にもタブレットを貸し出し、自主学習に活用しています。

 学校法人純心女子学園 様

学校法人純心女子学園

純心女子学園は、日本人初の司教である早坂久之助によって、1934(昭和9)年に創立された「長崎純心聖母会」を設立母体とする学校法人。1935(昭和10)年の純心女学院創立以来、カトリシズムの精神にもとづく女子教育を実施。校舎は1945(昭和20)年の被爆により焼失したが、1947(昭和22)年に純心中学校を、1948(昭和23)年に純心女子高等学校を開設。さらに長崎純心大学、長崎純心大学大学院、幼保連携型認定こども園 長崎純心大学附属純心幼稚園を開設。鹿児島と東京の姉妹校とともに、清く、かしこく、やさしい女性を育てる教育に取り組んでいる。

〒852-8515 長崎県長崎市文教町13番15号
電話:095-844-1175
URL:http://www.n-junshin.ed.jp/

  • EDIXで目にした広尾学園のICT活用事例
  • 中学校・高校の全教室に無線LANネットワークを構築

先進校のICT活用授業に感銘

広尾学園のICT活用事例について語る松尾教諭無線LAN ネットワーク導入のきっかけになったという広尾学園のICT活用事例について語る松尾教諭

純心女子学園が授業へのICT活用を取り入れるきっかけになったのは、2013年に松尾教諭が訪れた「教育ITソリューションEXPO」(EDIX)。松尾教諭は、そこで目にした広尾学園のICT活用事例に大きな感銘を受けたといいます。「EDIXに参加したのは、最新のICT機器と業界動向を知って、今後の参考にしようというのが主目的で、それ以上何か期待していたわけではありませんでした。たまたまそこで、広尾学園の金子暁氏のセミナーを拝見して、生徒全員にiPadを持たせて行う先進的な授業スタイルに感銘を受けました。既成のデジタル教科書や教材を使うだけではなく、ロボット講座のプレゼン資料づくり、学園祭の研究発表など、生徒の自由な発想でiPadを活用している様子を見て、これがICT活用教育の進むべき道だと思いました。と同時に、私たちのICT活用に対する取り組みが立ち遅れていることを実感しました。」

まずは中学生を対象にタブレットを活用した授業をスタート

「それからは、ICT活用教育についての事例を読んだり、広尾学園に視察に出向いたりして、授業へのICT活用について猛勉強しました。校長や教頭にお願いをして、他の教員にも外部の研修会に参加していただき、そこで得た情報は、参加した教員だけでなく、すべての教員に共有するようにしました。」

こうして得た情報をもとに、純心女子学園に最適なインフラ整備の方向性を検討。まずは中学校に無線LANネットワークとタブレットを導入することにしました。「大学入試にCBTが導入される可能性があるのが、2021年度。その時に受験するのは、いまの中学2年生です。ですからまずは中学生を対象に、タブレットを使った授業を始めようと考えました。」と、導入の経緯を説明する松尾教諭。「2015年度に中学校の6教室に無線LANネットワークを引き、教員用タブレットとしてSurface Pro、生徒用のタブレットとしてiPadを導入。タブレットを使った授業をスタートしました。さらに2年後の今年、高校にも無線LANネットワークを導入し、中学校・高校のすべての施設で無線LANの利用が可能になりました。」

  • 中学校の廊下に1教室あたり2台の間隔で「WAPM-1166D」を設置
  • 高校は教室内に「WAPM-1750D」を各1台、運動場は耐環境モデル「WAPM-1266WDPR」を採用

導入製品

製品画像

11ac/n/a & 11n/g/b同時使用
法人様向け
無線LANアクセスポイント

WAPM-1166D・・・8台

製品画像

11ac/n/a & 11n/g/b同時使用
法人様向け
無線LANアクセスポイント

WAPM-1750D・・・29台

製品画像

11ac/n/a & 11n/g/b同時使用
防塵・防水耐環境性能 法人様向け
無線LANアクセスポイント

WAPM-1266WDPR・・・4台

同時接続台数と電波の安定性を重視した機器選定

無線LANネットワークとタブレットの導入計画を担当したのは、職員の辻井元雄氏(以下、辻井氏)。まずは中学校の各教室に、タブレットをインターネット接続するための無線LANネットワークを構築。バッファローの無線LANアクセスポイント「WAPM-1166D」を、各教室の廊下に、1教室あたり2台ずつ設置しました。「無線LANアクセスポイントの選定については、同時接続台数と電波の安定性を重視して各メーカーさんの製品を比較検討しました。『WAPM-1166D』は高速無線LAN規格『IEEE 802.11ac』(11ac)対応で、集中管理ソフトウェア『WLS-ADT』で一括管理が可能、さらに希望小売価格は税別39,800円とコストパフォーマンスも良く、これを1教室に2台ずつ設置するのが、当時としては最良の選択だった思います。」(辻井氏)

無線LANネットワークとタブレットの導入計画を担当した辻井氏無線LANネットワークとタブレットの導入計画を担当した辻井氏
鍵付きの収納ボックスタブレットは職員室前の廊下にある鍵付きの収納ボックスに保管。必要に応じて予約し、持ち出すようにしている
「WAPM-1166D」を設置中学校の各教室には、1教室あたり2台ずつの「WAPM-1166D」を設置。生徒1人1台のタブレットを同時に接続できる環境を整えた
 

屋外に設置した「WAPM-1266WDPR」が運動場での無線LAN利用を可能に

翌年には追加で80台、2017年にはさらに60台のiPadを導入。186名の中学生全員が、同時にタブレットを使用できる環境を整えました。また中学生が授業を行わない早朝や夕方の時間帯には、高校生もタブレットを活用した自主学習ができるよう、高校の教室や図書館、会議室にも無線LANネットワークを構築。クラブ活動と難関大学進学の両立を目指す高校II類の生徒用に、グループ学習用のタブレットとしてiPad Proを導入しました。「高校の教室には、昨年発売された上位モデル『WAPM-1750D』を採用しました。このモデルは、5GHz、2.4GHz合わせて100台のタブレットが同時接続台数可能。さらに動画再生などのばらつきを抑える『公平通信制御機能』の搭載により通信が安定していますので、1教室あたり1台の設置で済みました。元々、各教室に有線LANを敷設していましたので、新たに配線工事を行う必要がなく施工もスムーズでした。」(辻井氏)

純心女子学園ではさらに、体育の授業や課外活動にもタブレットを活用できるように、運動場にも耐環境性能モデルの無線LANアクセスポイントを設置。「運動場には、防水・防塵仕様で、温度変化にも強い『WAPM-1266WDPR』を採用しました。屋根のある場所がなかったため、業者さんに頼んで、アンテナだけを外に出す防護ボックスを加工してもらい、その中に収納する形で、運動場の柵に4台設置しました。」(辻井氏)

高校の各教室には、公平通信制御機能を搭載した「WAPM-1750D」を設置。高校の各教室には、公平通信制御機能を搭載した「WAPM-1750D」を設置
「WAPM-1266WDPR」を設置運動場には、耐環境性能にすぐれた「WAPM-1266WDPR」を設置。アンテナを外に出すための穴を開けた防護ボックスに入れて設置することで、通信性能を確保しながらも直射日光を避けられる。
  • タブレット活用で内容の濃い授業をスピーディーに実施可能に
  • 工夫次第で可能性が広がっていくタブレット活用

ICT活用が授業の効率化、ペーパーレス化に貢献

すべて常設に無線LANネットワーク構築とともに、全教室にプロジェクター、スクリーン、画像転送装置、実物投影機を設置。移動式の共有機器は導入しても使われないことが多いため、すべて常設とした

純心女子学園では、無線LANネットワーク導入と同時に電子黒板機能付きの短焦点プロジェクターとスクリーン、画像転送装置、実物投影機を全教室に設置しました。中学校ではこれらの機器と教員用・生徒用のタブレットを使い、国語・社会・数学・理科・英語の5教科を中心に授業支援ソフトやデジタル教科書、プレゼン・表計算アプリを授業に活用しています。

「タブレットを使うようになって、授業がスピーディーになりました。例えば今までは、一つの課題について生徒に調べ学習をさせて、それを発表するための準備をさせると、それだけで授業時間が終わってしまうことも多かったのですが、今はものの15分もあれば発表の準備ができてしまいます。国語の暗唱テストも、全員が同時にタブレットに向かって暗唱をして、撮影した動画を提出してもらえば5分で済みます。時間に余裕ができた分、内容の濃い授業を行えるようになりました。生徒がスピーチをする時間がとれるようになり、いま社会で必要とされている『自分の考えを述べる力』『表現する力』の育成にも役立っています。あと、ドリル学習がペーパーレスになったのもありがたいですね。以前は反復学習のために同じプリントを1人あたり5枚ほど、30人のクラスであれば一度の授業に約150枚用意して配っていたのですが、いまはプリントの印刷など事前準備の必要がなくなり、反復学習も手軽に実施できるようになりました。」と、その効果について語る松尾教諭。

「ただ授業の内容が濃くなった分、事前に準備することも多くなりましたし、今までのように生徒に何かをさせて、その間に準備をするということも難しくなりました。先ほどお話しした暗唱テストのチェックなども授業時間外にしなくてはいけませんし、教員の負担は確実に増えています。これをどう解決していくかが今後の課題ですね。」

通常の授業と修学旅行前のグループ研修通常の授業をはじめ、修学旅行前のグループ研修など、様々な機会にタブレットを活用している

カメラ機能の利用や協働作業など、生徒のアイデア採用でさらなる可能性

タブレットを活用した授業の様子表示モードの切り替えにより、楽譜を表示することも可能タブレットに触れるうちに、いつの間にか新しい使い方を見つけて、友達同士で共有していく生徒たち。操作に手間取っている教員に、したり顔で教えてくれる生徒もいるという

松尾教諭は、さらに活用方法を紹介してくれました。「理科の実験では、手順をスライドにしておくことで、生徒が理解しやすくなり、わからなくなった時は何度でも見返すことができます。また、書写の授業では、書道家が実際に書いている様子を動画で見せることができ、運筆だけでなく、筆の持ち方や細かな筆づかいなどを真似ることができます。工夫次第で、まだまだいろいろな可能性があると思います。」

「最近は生徒たちからもどんどん新しいアイデアが出てきます。教科書を撮影してその画像に書き込みをしたり、板書を撮影して後で丁寧にまとめたり。調べ学習の時に、一人では効率が悪いので、班を作って作業を分担したいと言ってきた生徒もいました。普段は遮断している生徒間のネットワーク通信を一時的に開放したところ、調べた内容を共有して、協力しながら発表用のスライドを作成していました。スクリーンショットやグラフ作成機能など、教えていない機能も自分たちでどんどん見つけて活用していくんです。」と、笑顔で語る松尾教諭。「高校では、タブレットの配布ではなく、生徒たちが持ち込んだ個人所有のノートパソコン・タブレットなどを授業に活用できるようにする『BYOD』の導入を検討しています。中学校の授業で得たノウハウを活かしながら、より効率的で効果の高い入試対策カリキュラムを検討していきたいと思います。」

取材後記

タブレットを活用した授業について伺った時、松尾教諭はその場でタブレットを開き、授業で使用した教材や、生徒さんの作成資料などを次々と見せてくださいました。取材用に準備していたわけではないのに、必要な情報をすぐに取り出せる便利さに、ご自身も感心されていました。今回ご紹介したタブレット活用の事例は、教育だけでなく、様々な現場の改善にも大いに参考にしていただけるのではないでしょうか。

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