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山奥で活動するボーイスカウトの子供たちと保護者をWi-Fiでつなぎ、安心の提供と活動の理解を深める。

公益財団法人ボーイスカウト日本連盟 様 導入事例

公益財団法人ボーイスカウト日本連盟(以下、ボーイスカウト日本連盟)は、キャンプ施設「大和の森 高萩スカウトフィールド」(以下、高萩スカウトフィールド)で、全国各地のスカウトが集うキャンプ大会『日本ジャンボレット高萩2017』を開催。これに合わせて、ネットワーク環境を整備しました。LAN配線できない屋外の無線LANアクセスポイント間の接続に「リピーター機能」(WDS)を利用して通信環境を確保し、イベント時は、「緊急時モード」をゲスト用Wi-Fi提供に応用することで、イベント参加者のインターネット利用を促すことに成功しました。

●取材協力:株式会社セントラルビジネス

ボーイスカウト野外活動の様子

ボーイスカウト野外活動の様子

目的・課題
環境整備教育の質向上
業種
教育
導入製品
無線LAN
  • 約82万坪の広大なキャンプ場「大和の森 高萩スカウトフィールド」がオープン
  • グランドオープンと日本連盟創立95周年を記念したキャンプ大会を開催
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創立95周年を迎えた、ボーイスカウト日本連盟

取材にご対応頂いたボーイスカウト日本連盟 事務局 組織・管理部 大高 氏(写真右)と株式会社セントラルビジネス 営業部 三好 氏(写真左)取材にご対応頂いたボーイスカウト日本連盟 事務局 組織・管理部 大高 氏(写真右)と株式会社セントラルビジネス 営業部 三好 氏(写真左)

ボーイスカウト日本連盟は、1922年(大正11年)に前身である少年団日本連盟が設立されてから、2017年で95周年を迎えました。「世界スカウト機構憲章に基づき、日本におけるボーイスカウト運動を普及し、その運動を通じて青少年の優れた人格を形成し、かつ国際友愛精神の増進を図り、青少年の健全育成に寄与すること」を目的とし、加盟員は115,179人を数えます(2016年3月31日現在)。ボーイスカウトは、世界169の国と地域で約4,000万人が加盟する世界最大の青少年運動。4年に1度、世界スカウト機構が主催する全世界の最大行事であるキャンプ大会「世界スカウトジャンボリー」が世界各地で開催されています。

「日本連盟という組織はありますが、実際の活動は各地域の団体単位でしています。地域のボーイスカウトを支えてくれる方々が指導者となって引率し、地域の子どもたちをみてくれています。目指すところは良き社会人を育てること。その教育手法として、小学生から25歳までを発達段階に合わせた5部門に分け、各年代がそれぞれ、野外活動と奉仕活動を中心に活動しています」と、日本連盟事務局の大高氏は説明します。街頭で募金活動している姿や、国旗掲揚セレモニーを手伝っている姿をみかけることがありますが、それは公共奉仕としての一面。ほかにも、ハイキングやキャンプを通して、自立した青少年の育成に取り組んでいます。

1,000人規模のキャンプ大会開催に合わせてWi-Fi環境を構築

高萩スカウトフィールドは広大な土地に1,000人規模でキャンプをすることが可能高萩スカウトフィールドは広大な土地に1,000人規模でキャンプをすることが可能

こうして、地域ごとに活動するボーイスカウトですが、日本連盟創立95周年記念と冠した全国大会『日本ジャンボレット高萩2017』を開催しました。会場は、日本連盟が管理・運営するキャンプ施設「大和の森 高萩スカウトフィールド」。2012年に大和ハウス工業株式会社から寄贈された約82万坪もの広大な森林を開発して2017年8月にオープンしたばかりで、この大会は同施設のグランドオープンも兼ね、全年代を対象に開催した1,000人規模のキャンプ大会です。

これに合わせて、高萩スカウトフィールドのWi-Fi設備としてバッファローの無線LANアクセスポイントを導入。イベント参加者のSNS投稿や運営サイドの情報発信など、キャンプ場におけるインターネット利用を実現しました。

公益財団法人ボーイスカウト日本連盟 様

大和の森 高萩スカウトフィールド

公益財団法人ボーイスカウト日本連盟が所有・管理する教育キャンプ施設。2012年に大和ハウス工業株式会社より、茨城県高萩市中戸川地域に約82万坪の広大な森林の寄贈を受け、茨城県、高萩市の協力を得て開発。2017年8月にオープンした。一般利用も可能で、地域社会と共生する施設。

所在地:〒547-0032 茨城県高萩市中戸川412
電話:03-5805-2561(公益財団法人ボーイスカウト日本連盟組織管理部)
URL:https://www.scout.or.jp/facility/takahagi.html

  • 運営側の情報発信やキャンプ参加者のSNS投稿に必要なインターネット
  • 海外からの参加者の安否確認への対応
  • 宿泊研修施設として、柔軟な講座に対応

大手キャリアのモバイル回線“圏外”の環境

キャンプと言うと、自然と密接に関わって生活するため、デジタル機器などと縁遠いイメージがあります。なぜキャンプ場にWi-Fi設備が必要なのでしょうか。大高氏は、人里離れた山中に位置する高萩スカウトフィールドが大手キャリアのモバイル回線が“圏外”になるロケーションにあることが大きいと語ります。「大会期間中は、引率者が、保護者に向けて子どもたちの活動の様子をFacebookなどSNSに投稿したり、運営側が情報発信することもあるので、これからのキャンプではインターネットが欠かせなくなってくると思います。外国からの参加者がいる場合はさらに必要性が増します」。実際、以前、引率者が、初めて飛行機に乗るような子どもたち数十人を引き連れて海外から来日した際、連絡がないため安否を心配した保護者から日本連盟本部へ国際電話がかかってきたこともあり、そうした場合、空港到着時の写真を本国の本部へ送るなどする手間がかかっていたそうです。

キャンプ場だけではなく、宿泊研修施設としても使用可能に

こうした点のほか、運営面でもネットワーク環境が必要だったといいます。「今まではイベント参加登録を書面でやり取りしていました。現在では参加者情報は電子化され、Webベースで管理しており、万が一の事故や緊急事態があれば、すぐに参加者情報が引き出せる体制になっています」と大高氏。また、高萩スカウトフィールドはキャンプ施設としてだけではなく、研修施設としても使用される予定で、その点でもインターネットに接続できるような環境が必要でした。
 「ボーイスカウトの指導者訓練には色々なバリエーションがあり、キャンプしながら野外的スキルを実地で行うものもあれば、活動拠点本部のサポーターのマネジメントコースも実施しています。高萩スカウトフィールドには研修室や宿泊施設もあるので、宿舎で座講をする指導者訓練も可能です」。

既存の研修施設ではインターネットが使用できず、ネット上の教材を使うセミナーなどの実施に苦労していたといいます。これまでも、訓練コースで受講生と講師の間のファイル送信や共有などのためにネットワークを利用しようと苦労してきていたとのことで、指導者研修施設として常設回線が必要だったのです。

  • コストの安さが導入の決め手
  • リピーター機能(WDS)に着目
  • 「緊急時モード」をイベント時のゲスト用Wi-Fi提供に応用

導入製品

製品画像

法人様向け11ac/n/a/g/b 同時使用 防塵・防水耐環境性能
インテリジェントモデル
無線LANアクセスポイント

WAPM-1266WDPR・・・3台

製品画像

法人様向け11ac/n/a/g/b
インテリジェントモデル
無線LANアクセスポイント

WAPM-1266R・・・1台

設定と運用管理のしやすさからバッファロー製品を選定

高萩スカウトフィールドにネットワーク環境を構築するにあたって相談を受けた株式会社セントラルビジネス 営業部の三好氏は、バッファローの法人向け無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」と「WAPM-1266WDPR」を提案しました。

「比較検討していた他の製品と比べて断然、導入コストが低かった」と大高氏。「WAPM-1266WDPR」は同等性能の海外メーカー製品と比べて1/5ほどの単価でした。ほかの選定理由として、設定の操作がわかりやすかったことも挙げます。「設定はWebブラウザー上で簡単にできて、CLIコマンドなどの知識を持たない後任の職員や管理人にも引き継ぎやすい。また設定ファイルの保存ができるので、私がいない時に設定変更によるトラブルが発生した際には、保存した設定ファイルを書き戻すよう電話やメールで指示をするだけで解決できます」。

また、セキュリティー面においても、必要に応じて、ネットワークの分離などを無線LANアクセスポイント側で調整できる点を評価しました。「ゲスト用Wi-Fiは『プライバシーセパレーター機能』を使ってクライアント同士がみえないようにしました。また、管理棟では『マルチSSID機能』を活用し、職員用のネットワークとしてパスワードをかけた別のSSIDを提供しました。これらの機能が無線LANアクセスポイント自体に備わっていることはルーターの負荷軽減になるので嬉しいですね」。

想定外のシグナルレベル確保と機能の利便性

設置の際には、最新規格の「11ac」の能力を実感したといいます。「管理棟の『WAPM-1266WDPR』から100mほど離れたところでスマホアプリを使って通信速度を測ってみたんです。正直、速度は期待していなかったのですが、使用チャンネル数の多い11acだと、十分なスピードが計測できました。11nだと5Mbps程度のところでも40〜50Mbpsくらい出ていたので、11acは本当にすごいと思いました」(大高氏)。

南北のトイレ軒下に設置されたWAPM-1266WDPR南北のトイレ軒下に設置されたWAPM-1266WDPR

「リピーター機能」(WDS)と「緊急時モード」を有効活用

施工の際ポイントとなったのは、LAN配線できない屋外のアクセスポイントとの通信を「リピーター機能」(WDS:Wireless Distribution System)の活用で解決したことでした。
 「施設南北にあるトイレ・シャワー棟では電源を確保することはできたものの、建物の壁に穴を開けられない事情がありLANケーブルの配線ができませんでした。そこで『リピーター機能』に着目しました」と大高氏。一般的に、複数の無線親機同士を接続する場合、スイッチ(LANハブ)とLANケーブルを使ってネットワークを構成しますが、「リピーター機能」(WDS)に対応した「WAPM-1266WDPR」同士であれば、LANケーブルを配線しなくてもWi-Fiを使って機器間を接続できるのです。遮蔽物のない見通しのきくキャンプ場という立地であることも好条件で、「リピーター機能」での機器間通信は問題なく機能しました。

また、イベントなど特定の時だけ必要になるゲスト用Wi-Fiの提供に「緊急時モード」を応用することで容易に管理できるようにしました。本来、「緊急時モード」は、災害時に避難所となる施設に設置された無線LANアクセスポイントを、Webブラウザー上での簡単な設定でパスワード不要の無料Wi-Fiとして開放することを想定して開発された機能です。大高氏はこの「緊急時モード」オンの状態を、パスワード不要で使えるゲスト用Wi-Fiとして設定したのです。「この機能は、Web設定のメイン画面に表示される「緊急時モード」ボタンで簡単にオン・オフを切り替えられるので、他のスタッフに管理をお願いする場合でも安心です。当初使う予定のなかった「緊急時モード」ですが、使い方を聞いて色々考えた結果、このアイディアを思いついたんです。」と、大高氏は、高萩スカウトフィールド独自の使用方法が生まれた経緯を語ります。

高萩スカウトフィールドのネットワーク構成図高萩スカウトフィールドのネットワーク構成図
  • 「日本ジャンボレット高萩2017」ではFacebook投稿やLINEでの交流が盛んに
  • 次回の「第17回日本スカウトジャンボリー」でもWi-Fi環境の提供を目指す
  • キャンプ場や宿泊研修施設としての付加価値がある施設として運営

Facebookに随時活動報告をアップ。子どもたちはLINEでコミュニケーションも

2017年8月4日から8月9日までの日程で『日本ジャンボレット高萩2017』が開催されました。高萩スカウトフィールドでWi-Fiネットワークが用意された結果、参加者1,722名のインターネット利用が可能になりました。

「日本連盟の方でもFacebookに随時写真をアップして大会の模様を伝えていました。それとは別に、各地域から参加したグループごとにFacebookを持っているところもあり、参加している子どもたちの保護者に向けて活動を報告する形で、随時現地からの写真が上がり、シェアされているのが確認できました。満足のいく成果だと思います」と大高氏。また、就寝前のひととき、参加した子どもたちがLINEで写真を送るなどして、その日の出来事を保護者へ伝える様子や、その日に知り合ったばかりの友達とLINEでコミュニケーションを取る子どもたちもみられたといいます。

『日本ジャンボレット高萩2017』開催時のネットワークを使用する様子『日本ジャンボレット高萩2017』開催時のネットワークを使用する様子

今後は団体広報としての役割や教育プログラムの一環としてネットワークの活用を目指す

2018年8月に石川県珠洲市の総合リゾート施設「りふれっしゅ村鉢ヶ崎」にて開催予定の「第17回日本スカウトジャンボリー」では、「高萩スカウトフィールド」の機器構成をもとに、仮設Wi-Fiネットワークの構築を考えているといいます。

「高萩スカウトフィールドの設備と同様に『リピーター機能』を活用すると、電源さえ確保できればスタッフ用に設置する仮設テント各所へ屋外用無線LANアクセスポイントの設置が可能です。運営の通信インフラとしての利用はもちろん、ボランティアスタッフからの情報発信などSNSを活用した広報活動にも活用したい」と大高氏は語ります。また、新聞社などの取材者が訪れるメディアセンターへの無料Wi-Fiインターネットの提供も検討しています。

キャンプ場としても宿泊研修施設としても付加価値を上げたい

海外からも多くの参加者がある「日本スカウトジャンボリー」を前に、高萩スカウトフィールドではキャンプ施設として、また研修施設として今後もネットワーク環境をブラッシュアップしていくといいます。「キャンプ場利用者には写真アップロードやSNSを使用できるレベルの水準を提供し、管理棟では安定したネットワーク環境を提供する、と、サービススタンダードを2つに分けています。オフィスだと普通にできても、キャンプ場ではできないのが当たり前という固定観念を壊すような、キャンプ場としての付加価値を上げて、どんどん皆さんに利用してもらえるようなキャンプ場の運営を目指していきたいと思います」と力強く話しました。

取材後記

自然共生のイメージが強いスカウト運動において、インターネットの必要性に少し疑問を感じていましたが、実際に高萩スカウトフィールドへ足を運んだことで、身をもってその有益性を実感しました。手元のスマートフォンが“圏外”になった途端に感じた、「今、家族に何かがあったら、どう連絡を取れば良いのだろうか?」という不安も、現地で公衆Wi-Fiにつながった途端、安心感に変わりました。ネットワーク環境の整備は、キャンプ場を使用する子どもだけのためだけではなく、保護者のためでもあることを強く実感しました。自然環境ともネット環境とも上手な付き合い方を考える時代なのかもしれません。

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