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タブレット授業が生徒の個別学習を効率化。安定したWi-Fi環境の整備で通信費を抑えて「スタディサプリ」導入を実現

高山西高等学校 様 導入事例

高山西高等学校(以下、高山西高校)では、大学入試のCBT(Computer Based Testing)方式への移行に対応するため、タブレットを活用した補習授業の導入を決定。各教室に無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」計14台を設置し、タブレット学習が可能なWi-Fiネットワーク環境を整えました。2017年4月から開始したタブレット授業では、1人1台のタブレットによる自主学習を実施。各自の学力レベルや弱点に合わせて、個別に補習授業を行えるようになり、より効果的・効率的な学習が可能になりました。

●取材協力
株式会社システムエンジニアリング

高山西高等学校 副校長 小林隆徳氏(以下、小林副校長)

高山西高等学校 副校長 小林隆徳氏(以下、小林副校長)

目的・課題
環境整備教育の質向上
業種
教育
導入製品
無線LAN
  • 独自の教育方針で進学・部活動における実績を上げる高山西高校
  • CBT方式による大学入試を視野に入れ、タブレット学習を導入
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徹底した学習指導・生活指導により、文武両道に優れた人材を輩出

独自の学校運営を行なっている高山西高校独自の学校運営を行なっている高山西高校

高山西高校は、岐阜県飛騨地域で唯一の私立高校。学習指導とともに、徹底した生活指導を実施することにより、社会の変化に対応できるしなやかで逞しい人材育成に取り組んでいます。国公立大学・医歯薬系大学・難関私立大学進学を目指す「特進Iクラス」、部活動の中心メンバーとして活躍しながら進学を目指す「特進IIクラス」、部活動の中心メンバーとして活躍しながら就職や短期大学・専門学校への進学を目指す「蛍雪クラス」の3クラスがあり、それぞれの希望進路に合わせた綿密かつ合理的な授業・指導を実施。独自の学校運営により、難関大学への合格者を数多く輩出するとともに、剣道部、ハンドボール部、アーチェリー部など多くの部が全国大会で活躍し、注目を集めています。

タブレットによる入試対策学習を実施するため、Wi-Fiを導入

高山西高校では、高校生には携帯電話・スマートフォンは不要として所有を禁止しており、タブレットを活用したICT授業についても、急を要するとは考えていませんでした。しかし、2020年度の入試改革に向けた検討会でCBT方式の導入について議論されたことを受け、教員の間でタブレット授業の必要性を訴える声が一気に高まりました。

こうした背景のもと、同校ではタブレット導入委員会を発足し、タブレットの活用方法と、タブレット学習に必要なインターネットの無線化を検討。比較的安価に導入可能なWi-Fiを選択することで、生徒に教材費の負担をかけることなく、タブレット学習ができる環境を実現しました。

高山西高等学校 様

高山西高等学校

学校法人飛騨学園が運営する、岐阜県飛騨地域唯一の私立高校。教育方針は「文武両道」。「生徒が自慢の学校」をうたい、学力だけでなく、ディベート力・プレゼンテーション力など、幅広いスキルを身につけるための授業を行っている。特進Iクラス2年生を対象に行っている「探究飛騨」では、グループごとにテーマを決め、アンケート調査・聞き込み・文献調査を行うことで、地元の魅力・課題を探究。社会で活躍できる人材育成を目指した独自の教育を展開している。

所在地:〒506-0059 岐阜県高山市下林町353
電話:0577-33-9911
URL:http://www.takanishi.ed.jp/

  • 生活指導の一環として、生徒の携帯電話の所有を禁止
  • 大学入試におけるCBT方式導入で、タブレットの習熟が不可欠に

携帯電話を持たない高校生活のメリットを重視

小林副校長携帯電話所有禁止の効果について語る小林副校長。高山西高校の教育方針の一環として、今後も可能なかぎり継続していく考えだ

高山西高校では、生徒に対して、携帯電話の学校への持ち込みだけでなく、所有そのものを禁止しています。これは、生徒たちが進学・就職・部活動のためのスキル向上を目指して生活する上で、メリットよりもデメリットの方が大きいと考えるからです。「高校生のスマートフォン所有率が90%を超える今の時代に、このような校則は見直すべきだという声もありますが、できるかぎり継続していきたい」と、小林副校長は話します。

「小中学生でもスマートフォンを持つ子が増えている中、携帯電話に触れないまま大人になって大丈夫なのか、また学校にとっても生徒募集の妨げになるのではないかという声は確かにあります。しかしこうした生活指導の成果として、生徒たちの生活は大変落ち着いており、学習や部活に集中できています。入学希望者数も20年来安定しており、第一志望者だけで毎年定員を超えています。本校の考え方に共感していただける生徒や保護者の方々の受け皿になるためにも、この校則は継続すべきだと考えています。」

タブレット導入を決めたのは、CBT対策を訴える教員の声

しかし一方で、学校教育のICT化は急速に進んでいます。今後の大学入試改革の流れの中でやがてはCBT方式が導入されるでしょうし、一部の大学ではすでにCBT方式の導入を決めています。こうした流れに乗り遅れてはいけない、CBT方式の入試対策を早急に進めるべきだという教員たちの意見を受け、小林副校長はタブレット学習の導入を進めることにしました。

CBT(Computer Based Testing)方式とはパソコンやタブレットを利用して実施する試験方式。これまでの「大学入試センター試験」に代わり2021年度より実施される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」での採用が検討されている。そのため機器操作に慣れさせるためタブレット授業を取り入れる学校が増えている。

「一昨年度に東大合格者が出た時に、お祝いと慰労を兼ねて教員と食事会を開きました。そこで今後の教育方針について語り合ううちに、複数の教員からタブレット学習の必要性を強く訴えられました。今後、大学入試にはタブレットが必須になる、CBT対策を行うことは、学校の魅力向上にもつながり、生徒募集にも良い効果があるはずだと。それまではICT教育の必要性を感じながらも、懐疑的な印象を払拭できずにいましたが、教員たちの話を聞いて、早急に対応しなくてはいけないと思いました。」

翌日から早速ICT教育に関する情報収集を開始。教頭・教務主任・進路指導部長を中心としたタブレット導入委員会を組織して、導入計画を進めることにしました。

「そこから導入まではあっという間でした。方針の決定、計画の推進、予算の確保と物事が迅速に進められるのは、私学の強みだと思います。」

  • LTEとWi-Fiのメリット・デメリットを比較
  • 公平通信制御機能を搭載した「WAPM-2133TR」を採用

導入製品

製品画像

エアステーションプロ
インテリジェントモデル 11ac/n/a & 11n/g/b 法人様向け無線LANアクセスポイント

WAPM-2133TR・・・14台

安心感のあるLTEか、費用の負担が少ないWi-Fiか

タブレット学習を実施するためには、タブレットの導入とともに、インターネットの無線化が必要です。導入委員会では、既存のインターネット回線を利用してWi-Fiアクセスポイントを設置するか、新たにLTEの契約をするか、それぞれのメリット・デメリットを調査し、検討を行いました。

「すでにタブレット授業を導入している学校の事例を調べたところ、多くの学校がLTEを利用していました。場所を選ばずどこでも学習ができ、通信が安定していることから、トラブルの心配が少なく、学校としては大変導入しやすい方法だと思います。」と、LTEのメリットを説明する小林副校長。

「ただしLTEの場合、タブレットの台数分の契約が必要となり、高額な通信費を毎月払い続けなくてはならないというデメリットがあります。その点Wi-Fiは、最初に導入費用がかかるものの、その後の通信費は月数万円。これなら、生徒に新たな教材費の負担をかけずに運用できます。」

「WAPM-2133TR」の採用により、Wi-Fi化の懸念を払拭

株式会社システムエンジニアリングの森田氏高山西高校から相談を受け、「WAPM-2133TR」の採用を提案した、株式会社システムエンジニアリングの森田氏

しかし、Wi-Fiの導入事例の中には、多台数同時アクセスによる負荷で通信が不安定になり、動画が止まってしまうなどトラブルの報告もありました。導入委員会は、同校のネットワーク管理を委託している株式会社システムエンジニアリングの森田茂氏(以下、森田氏)に、Wi-Fi化の是非について相談しました。そこで、森田氏が解決策として提案したのが、バッファローのWi-Fiアクセスポイント「WAPM-2133TR」でした。

森田氏は、「当社では以前から、バッファローさんの『WAPM-1750D』に興味を持っていました。公平通信制御機能を搭載し、100台の同時接続が可能なこのアクセスポイントなら、お客様に安心してお使いいただけるのではないかと思いました。バッファローさんのソリューションセミナーに参加して詳しい話を伺ったところ、高山西高校さんが目指すタブレット授業に十分な性能を搭載していることがわかりました。また3月には、トライバンドに対応した上位モデルの『WAPM-2133TR』が発売されることがわかったため、これを使ってWi-Fi化を実施することをご提案しました」と説明します。

「WAPM-2133TR」であれば、授業中に通信が不安定になる心配はないという森田氏の説明を受け、導入委員会は採用を決定。14台の「WAPM-2133TR」を設置するとともに、これまで契約していた100Mbpsの専用線型インターネットを1Gbpsに強化。2017年4月から、280台のタブレットを活用した新たな補習授業をスタートしました。

各教室の天井に「WAPM-2133TR」を設置各教室の天井に「WAPM-2133TR」を設置。天井と同じ白色で丸い形状のため、違和感なく設置することできた
  • タブレットを使った自主学習で生徒のモチベーションが向上
  • 学習を通して、タブレットの取り扱い・管理方法も修得
  • さらにアクティブラーニングへの活用も検討

教科・内容を選んで自主学習ができる「スタディサプリ」

タブレット学習を実施しているのは、特進Iの2年生と3年生あわせて6クラスと、3年生になり部活動を引退した特進IIの希望者約30名。通常授業とは別に補習授業の時間を設け、リクルート社の「スタディサプリ」を使った自主学習を行っています。全員がイヤホンを付け、自分のタブレットに集中しながら勉強している姿は、真剣そのもの。よそ見やおしゃべりをする生徒は一人もおらず、教室内の空気はピンと張りつめています。

「昨年までは、補習授業に有名学習塾の衛星授業を利用していました。それなりに効果はあったのですが、全員が同じ内容を学習することしかできなかったため、生徒によっては無駄な時間だと感じたり、内容を理解できないまま授業が進み、ストレスを感じたりすることもあったと思います。タブレットの導入で、生徒が自分で選んだ教科・内容を学習できるようになり、生徒のモチベーションも上がっていると思います」と、その効果を説明してくれたのは、タブレット授業を担当している平野真由教諭(以下、平野教諭)。苦手な教科や授業でわからなかった箇所を中心に勉強したり、一週間の授業内容の確認・復習をしたりと、生徒一人一人が自主的に補習授業に取り組むようになりました。

タブレット学習に取り組む生徒たち真剣なまなざしでタブレット学習に取り組む生徒たち。センター試験対策、苦手教科の克服、授業の復習など、学習内容は各自が選んでいる
タブレット学習の効果について説明する平野教諭自分のレベルに合った学習ができるようになり、各自がより集中して取り組めるようになったと、タブレット学習の効果について説明する平野教諭。スタディサプリの確認テストを、通常授業の小テストに活用しているという

タブレットは生徒が自分で管理・充電。自宅学習にも活用

タブレットは授業のたびに配布・回収をするのではなく、対象の生徒全員に1台ずつ配布し、生徒自身が管理を行っています。充電は自宅で行い、学校での充電は禁止。貸し借りも禁止としているため、家に忘れてくると、補習授業をタブレットなしで受けなくてはなりません。学習教材として使うだけでなく、タブレットを正しく扱い、管理する能力も身につけさせようという狙いです。タブレットの設定変更は原則禁止、スタディサプリ以外のアプリのインストールも禁止しているため、生徒が学習以外の目的に使用するなど、携帯電話禁止の教育方針を侵す心配もありません。

唯一、設定変更を許可しているのは、自宅のWi-Fiへの接続。自宅にWi-Fi環境のある生徒は、自宅学習でもタブレットを活用しています。通常の自宅学習では、わからないことがあった時には教科書や参考書で調べるしかありませんが、タブレットがあれば、動画を見直すことで、効率的に理解し直すことができます。授業の予習や復習にも活用できます。

生徒には1人1台のタブレットが配布生徒には1人1台のタブレットが配布され、常に同じタブレットを使用する。充電は各自が自宅で行い、自宅学習に使用することもできる

アクティブラーニングにも活用できるしくみづくりを

桂川教諭タブレットによる自主学習は、事前に自己分析を行い、自分のレベルや弱点を理解した上で行うことが重要だと話す桂川教諭

タブレット学習を開始して約半年。「WAPM-2133TR」によるタブレット学習は、順調そのもの。生徒たちもタブレットに慣れ、それぞれに工夫をしながら、自分なりの活用方法を見つけているようです。

しかし、スタディサプリを使えば学習効率が上がるとは限らない、それなりの事前準備が必要だと、桂川剛士教諭(以下、桂川教諭)は話します。「入試を控えた3年生と比べると、1・2年生はまだ目的意識が低く、本人まかせにすると、無計画にあちこちの動画をつまみぐいしがちです。タブレットによる自主学習を行う際には、生徒に自分のレベルや弱点を理解させ、効果的な学習方法を考えさせるような指導を同時に行っていくことが不可欠だと思います」

高山西高校では今後、調べ学習・ディベート・プレゼンテーションなどのアクティブラーニングにもタブレットを活用することで、タブレットを使いこなせる人材を育成していきたいと考えています。しかし一朝一夕にはいかないと小林副校長は話します。「そのためにはインターネットの利用が不可欠ですし、セキュリティー対策も必要です。何より携帯電話禁止という本校のポリシーとどう共存させていくのか。難しい課題ですが、教員や生徒の意見も聞きながら実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。」

取材後記

タブレットを使った授業はこれまで何度か見学しましたが、一人一人が独自に自主学習を行う様子を見たのは初めてでした。イヤホンをしているせいか、全員が非常に高い集中力で学習に臨んでおり、撮影のために教室内を行き来しても、気にする生徒はほとんどいませんでした。一定時間、全員で実施することで、家庭で行う自主学習とはまた別の効果があるようにも感じられました。未来を担う高校生の皆さんの学習に、当社の製品が役立っていることをとても嬉しく思います。

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