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 今回取材にお伺いした宮崎県宮崎郡田野町役場は宮崎市の中心から車で30分ほど内陸に向かった、山に囲まれた閑静な町です。
 漬け物用の干し大根出荷量日本一を誇り、8月に開かれる雨太鼓のフェスティバルでも知られていますが、それに安んずることなく、情報化による町の活性化を推進しています。
 無線LANによる町役場のネットワーク構築や公式ホームページ(
http://www.town.tano.miyazaki.jp/)の充実、メールマガジンの発行など、新しいチャレンジを続けています。

 田野町役場の無線ネットワーク化は2000年8月に実現しました。国のIT政策の一環である地域インターネット事業を活用し、田野町の情報通信基盤を整備することが目的です。
 最初は、管理職を除く一般職員に一人一台ノートPCを導入しました。総数で91台(すべて富士通BIBLO Pentium3 450MHz)。
 一般職から導入を始めたのは、実務の役に立つ、ということを重視したからです。当初の予算では、管理職も含めた台数を一気には導入できませんでした。
 この順番は、通常とは逆、と思われるかもしれません。
 しかし、管理職から優先的に導入すると、せっかくのパソコンが飾り物になってしまう可能性が高い、と考えたのです。
 幸い、今年の4月には、管理職用のパソコンも20台追加され、完全な一人一台体制を築くことができました。

 ネットワークは、すべて無線で組み、役場のどこからでもつなげられる環境です。グループウェア(サイボウズ)でスケジュールの共有や施設の予約なども行えるようになっており、ワードやエクセルによる作業とあわせて、職員は日常業務にフル活用しています。
 パソコンで無線LANを組む前は、数台のオフコンとワープロを使い回し、順番待ちで無駄な時間を浪費することも少なくありませんでした。
 一人一台の無線LAN環境が整ってからは、業務の効率が格段にアップしています。
 一足飛びに最先端の環境を手に入れた、と言ってもいいでしょう。


 実は、導入時には有線でLANを引くことも検討し、無線の場合と両方で見積もりを取りました。
 結局、無線の方が多少高かったのですが、どこでもいつでも使える、将来の拡張性が高い、などのメリットに魅力を感じて無線LANに決定しました。
 しかし、本当のところは、それまで使ったことがない無線LANの安定感を信じきれてはいませんでした。導入当時は、これほどの台数を無線でつなげた事例がなかったため、使いものになるのか?、トラブルが頻発するのではないか?、など心配の方が強くありました。
 ところが実際に使い始めてみると、大変安定しています。ほとんど問題は発生していません。
 約10ヶ月ほど使ってきましたが、あまりにスムーズに使えるので、ネットワークに詳しくない職員などは、無線でLANを組んでいるということ自体、意識しないで使っているようです。
 アクセスポイントが小さく、必要以上に目立たないのも、大げさにならなくて良いですね。

 無線LANの「どこでも使える」というメリットの具体例としては、毎週月曜日に実施するパソコン研修が挙げられます。月曜日の午後5時30分から8時までの2時間半、職員が相互に教え合いながらスキルアップを図っています。
 会議室に集まって実施するのですが、その際に自分のノートPCを持ち込んで使うことができるため、事前の準備が不要で、余計な手間を掛けずに研修を行えます。
 業務時間外ですが、エクセルとワードの使い方を中心に、仕事の効率を高めるため熱心に学んでいます。


 

 町役場の無線ネットワーク化が一段落した現在、庁舎一階に設けられた町民ホールへのパソコン設置も検討しています。町民の誰もが自由にインターネットを使えるように、無線LANにつなげて開放する予定です。
 また、IT講習会を実施している田野町文化会館も町役場と同じ敷地内にあり、ネットワークを共有しています。IT講習に使用するノートPC42台も無線LANでつながっています。
 使うほどに利便性が浸透し、それに連れて増設のニーズが高まっていく、という点で、無線LANなら後々の増設が簡単、という当初の考えが正しかったことを改めて認識しました。
 また、人事異動が年に1度あり、配置変えが発生しますが、無線なら柔軟に対応できる、ということもメリットですね。

     

 無線LANはOCNでインターネットに接続されていて、E-mailで県との連絡を取ったり、PDFで配布される国の情報を入手したりと、今や町役場でもインターネットは欠かせない道具となっています。
 また、ホームページやメールマガジンを活用した、外へ向けた情報発信も充実させて、田野町の存在感をアピールしています。進学や就職などで他県在住の出身者にも、「故郷の情報が定期的に把握できる」と大変好評です。
 地方自治体も独自のカラーを発揮する必要性が高まっており、田野町では、情報化をキーワードに個性を醸成していくつもりです。

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