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今回お伺いしたのは、能登半島国定公園にある能登島町役場様です。金沢から車で一時間ほどの能登半島の七尾湾に浮かぶ島で、花と緑、海もきれいで、海の幸、山の幸、温泉や数々のレクリエーション施設も充実した美しい町です。
お話を伺ったのは同町役場・企画観光課の加地敬穂さんと川田法人さん。今回のシステムを提案、設置を担当された石川コンピュータ・センター営業の明福勝憲さんにも同席していただきました。
能登島町では庁舎と小学校、中学校、健康センター、生涯学習センターの4箇所をAirStationProで結び、庁舎内、健康センター、生涯学習センターでは構内もAirStationで無線LANを構築されています。


昨年から、国のIT政策の一環として能登島町地域インターネット導入促進事業を活用したシステムを検討し、今年の7月に完成しました。
高速無線LANシステムを導入するにあたり、通信速度は1.5Mbps以上を基準としてシステムの設計、機器の選択を行いました。生涯学習センター・健康センターなど出先機関の通信方法については、専用回線とビル間通信無線LANの両面で検討しました。町役場と出先機関4箇所までの距離が1Km以内と比較的近く、また見渡しできるところにあるなど条件も良かったため、AirStationProによるビル間通信無線LANの活用が可能だったからです。最終的にはそれぞれのコストを比較して決定しました。

大まかな試算ですが、専用回線の場合は初期費用が65万円で無線LANは400万円と大きな差があります。しかし、ランニングコストでは専用回線が毎月19万円、無線LANはゼロです。トータルコストで考えると、2年以上使えば、無線LANの方が安くなる計算になります。

■ 出先機関4箇所の接続 (単位:円)
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初期導入費
ランニングコスト(月額)
専用回線(128kb/s)を使用した場合
650,000
190,000
無線LANを導入した場合
4,000,000
0
光ケーブル(自設)を導入した場合
22,500,000
80,000
(注1)無線LANはAP8台、無線HUB8台、アンテナ5基(指向性4基、無指向性1基) + 工事費
(注2)専用回線は128k + 機材 + 工事費等、ランニングコストは基本料金のみの試算



無線LANのコストの優位性ははっきりしましたが、導入予定の施設間で本当に使えるのか?という懸念は実際に試してみるまでずっとありました。それも、BUFFALOの現地調査の結果、問題ないことが分かり安心して導入できました。
無線LAN機器にBUFFALOを選んだ理由は、現地調査依頼への対応の良さが要因のひとつですが、他にも、LAN関係機器のシェアの高さ、特に無線LAN(AirStation)では一日の長がある点も考慮しました。実は、ビル間の無線LAN機器は他のメーカーも考えたのですが、施行後の管理・運用を考えると、1社で統一した方が後々の対応がしやすい、と考えBUFFALO1社で揃えました。


今回導入したシステムは、役場庁舎内にAirStationPro1台とAirStation14台(無線アクセスポイント6台 + 中継用に8台)。生涯学習センターと健康センターはAirStationPro1台とAirStation1台ずつ。能登島小学校・能登島中学校はAirStationPro1台と有線LANという構成になっています。
庁舎・生涯学習センター・健康センターの構内LANは、有線と併用の形でAirStationも導入し無線化を図りました。これは、人事異動や、課の変更にも配線工事なしで対応できるという利点を考慮した結果です。
プロバイダーと庁舎の間は、七尾市にあるアクセスポイントから長距離無線システムで海越えでつなげています。通信速度は最大11Mbpsと高速で、かつ、実用的なコストで使える、能登島では唯一の手段でした。



導入にあたっての工事や設定は、すべて石川コンピュータ・センターが行いました。トラブルもあるかと思っていましたがシステム設計や工事、設定も拍子抜けするほどスムーズにいきました。
唯一工事で気をつけたのは、雪の影響を受けないように、という点です。AirStationProのアンテナを着雪や屋根からの落雪の影響を受けにくいところに設置しました。
今回のシステム導入以前は、能登島町の施設ではLAN環境が整っていなくて、パソコンはスタンドアローンでワープロや表計算などに使っていました。ネットに接続し、国や県とのデータ送受信が可能なのは1台のパソコンに限られ、職員間のデータのやり取りは、フロッピーディスクを利用していました。

今でも、まだ1人1台体制とまではなっていませんが、どのパソコンからもLAN(有線・無線)を通じてインターネットに接続できたり、ファイルのやり取りに無駄な時間を掛けなくても良くなりました。
使っているパソコンのOSはWindows 98、me。アプリケーションはワードやエクセル、アクセス、グループウェアWeb21など。Web21で、スケジュール管理、公用車予約、施設予約、日程表、Webメールなどが利用でき、業務の効率化が図れるとともに、職員の情報リテラシーの向上も見受けられます。
現在、住民掲示板システムも企画中で、職員内部だけの合理化に止めず、住民サービスの向上にも情報システムを積極的に使っていきたいですね。


セキュリティーについては、AirStationで設定するもので十分と判断しています。住民情報など高い機密性が必要なものは、別の基幹システムで扱っているため、無線LANではそれほど神経質になる必要がありません。
これまで使ってきて、不満はないですね。やはりランニングコストがゼロというのは大きなメリットですし、通信速度にも不満はありません。
大きなトラブルも今のところ経験していません。ただし、初めての冬を迎えたときに、雪や雷で影響が出ないか少し心配はあります。

無線LANカードについては、使用時のでっぱり部分をもっと小さくしてほしいですね。PCカードスロットが二つあるノートPCの場合、無線LANカードを挿すともう1スロットがカードのでっぱりで、とても使いにくくなります。できる限り邪魔にならないデザインにしていただきたいですね。
(新型の無線LANカード(WLI-PCM-L11GP)はでっぱりを無くし、邪魔にならないよう工夫しております---メルコ談)

能登島大橋を渡り能登島に入ると道路には色々な花が咲き、緑と海がとてもきれいですばらしいところでした。毎年110万人以上の観光客が、つり、海水浴、ゴルフ、キャンプ、海の幸を楽しみ来られるそうです。島には「ひょっこり温泉 島の湯」、イルカとふれあえる「のとじま臨海公園水族館」、ガラス工房、ガラス美術館、ゴルフ場、キャンプ場、宿泊施設などが充実しています。
魚は1年を通しておいしく、冬のぶり、タラ、春のタイ、夏のサザエ、秋のアオリイカなど数十種類の魚が取れ、お話をお聞きした川田さんは「いつでも新鮮で美味しい魚を食べることができる」と自慢されていました。

能登島町役場 企画観光課 TEL0767-84-1111
URL http://www.town.notojima.ishikawa.jp

システムを構築した石川コンピュータ・センター様は金沢に本社があり、北陸三県を中心に、公共システム、自治体システム、医療システム、企業システムなど幅広く、システム構築、運用、保守まで手がけていらっしゃいます。http://www.icc.co.jp


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