フェイルオーバー設定ガイド
注意事項
異なる機種、容量の組み合わせでのフェイルオーバーは推奨しておりません。メイン機とバックアップ機は、同じ機種、同じ容量のテラステーションをお使い下さい。
設定時、バックアップ機のデータは全て削除されます。
フェイルオーバー機能はレプリケーションと同じ方法でデータをコピーしています。
フェイルオーバーの設定は、メイン機側で行います。バックアップ機のadminのパスワードが必要です。
制限事項についてはフェイルオーバーの制限事項をご覧下さい。
LANケーブル接続方法
以下のいずれかの構成で接続していただくことを推奨します。
(A) 2台のLAN1のポートを同じネットワークへ接続し、LAN1のポートを使用してフェイルオーバーを設定する
(B) 2台のLAN1のポートを同じネットワークへ接続し、LAN2のポート同士は2台で直結 LAN2のポートを使用してフェイルオーバーを設定する
設定手順
1. フェイルオーバー機能を設定する前にテラステーションを再起動します。
テラステーションの設定画面で[システム]-[メンテナンス]-[再起動]-[再起動] をクリックします。
2. テラステーションの設定画面で、[システム]-[フェイルオーバー] をクリックします。
3. 「バックアップ機」 からバックアップ機として使用するテラステーションを選択します。
バックアップ先に複数のテラステーションを設定することはできません。
4. 「管理者パスワード」にバックアップ機として選択したテラステーションの管理者(admin)パスワードを入力し、[ 設定] をクリックします。
5. 管理者パスワードが正しい場合、バックアップ機として指定したテラステーションから確認のための警告音(※)が鳴りますので、バックアップとして指定したテラステーション前面のファンクションボタンを、警告音が止まるまで長押しします。
ファンクションボタンを押すとバックアップ機の初期化が始まり、バックアップ機に入っていたデータは全て消去されます。
以上で手順は完了です。
メイン機とバックアップ機の機種、容量が異なる場合
バックアップ機の全容量がメイン機の使用中の容量より大きい場合
バックアップ機のRAID構成は、メイン機と同じRAID構成となります。上記以外の場合は、同じRAID構成でのフェイルオーバー設定ができません。この場合以下の優先度で、全てのディスクを使って1つのRAID構成を作ります。
ハードディスクが4台以上のモデルではRAID 6、RAID 5、RAID 0の優先順位でRAID構築を試みます。
ハードディスクが2台のモデルのモデルではRAID 1、RAID 0の優先順位でRAID構築を試みます。
全てのディスクを使ってRAID 0を構成して、バックアップ機の全容量がメイン機の使用中の容量より小さくなってしまう場合フェイルオーバー構成を開始できますが、バックアップ機にデータを書ききれないので、コピーの途中でメイン機とバックアップ機の同期に失敗します。
メイン機とバックアップ機の容量が異なる運用は、メイン機の使用容量がバックアップ機の全容量を超えてしまう可能性があります。
メイン機からバックアップ機へデータをコピーできないためメイン機のLCDディスプレイに I33(ReplicationFailure)が表示されます。
メイン機を再起動するとI33の表示が消えますので、その後メイン機の設定画面にログインしてフェイルオーバー構成を解除して下さい。
UPSを利用している場合
フェイルオーバーを設定する前に、UPS連動設定を行って下さい。フェイルオーバー設定を行った後で、バックアップ機のUPS連動設定は行うことができません。
UPSリカバー機能はメイン機、バックアップ機ともに使用可能です。UPSの設定はフェイルオーバーで引き継がれません。
設定項目の説明
サービスIPアドレス設定
メイン機側が故障して、バックアップ機側がメイン機に昇格する場合に強制的に設定され、サービスを提供するためのIPアドレスです。この設定が存在しない場合、固定IPの場合は、メイン機に設定されたIPを設定しようと試み、同一IPが存在するなどの理由でメイン機と同一IPが設定不可能な場合は、バックアップ機はIPアドレスの引継ぎを諦めます。また、DHCP環境においては、DHCPサーバー内DBとの矛盾が生じるため、強制的にメイン機のIPアドレスを引継ぎません。こういったシチュエーションにおいて、設定するIPアドレスとしての設定です。
「サービスIPアドレス」設定は行わなくても問題ありません。
詳細設定
バックアップ機は定期的にメイン機にポーリングを行い、一定回数連続でメイン機が正常であることを確認できないとバックアップ機がメイン機に昇格します。このポーリングの間隔と、何回メイン機が正常であることを確認できなかった場合にメイン機への昇格するかを設定できます。