レプリケーション
メイン機とバックアップ機2台のテラステーションに保存
万が一のデータ消失を防止するために二重にバックアップを用意しておくことは、リスクヘッジの観点からも、管理者の負担を軽減する上でも重要です。
2台のテラステーションに同時にデータを保存するレプリケーション機能を使えば、メイン機に障害が発生しても、バックアップ機にLANケーブルをつなぎかえて設定変更することで、バックアップ機をメイン機として使用することができます。
レプリケーションではメイン機のRAID構築後の使用可能容量と同じ容量であれば、バックアップ機の構成は問いません。よって、バックアップ機として導入するテラステーションはメイン機よりも安価なものを選んで、全体のコストを抑えることも可能です。
使用機器例
テラステーション
管理者・RAID機能搭載NAS
TS5410DNシリーズ
24TB / 16TB / 12TB / 8TB / 4TB
クアッドコアCPU、大容量メモリーを搭載し、オフィスの情報共有スピードを高速化します。
障害発生から復旧の流れ
1. 障害発生!
メイン機のテラステーションに障害が発生。ただしそれまでのデータはレプリケーション先のバックアップ機に保存されています。
2. お知らせメールで管理者が障害に気付く
テラステーションのメール通知機能により、障害発生が管理者に伝わります。
3. 管理者の指示でバックアップ機をメイン機としてLANケーブルをつなぎかえる
障害の発生したメイン機につながっていたLANケーブルをバックアップ機につなぎかえ、設定変更をおこないます。
バックアップ機が新メイン機として振舞い、業務再開できます。
4. テラステーションの修理
新メイン機で業務を再開したら、障害の発生したテラステーションを修理して使用可能な状態にします。
ファイルシステムの故障が疑われる場合は修理に出してください。
ハードディスクの障害の場合はディスクを手動で新しい交換用ハードディスクと交換していただけます。
5. レプリケーション再構築
修理したテラステーションをバックアップ機としてLANにつなぎメインとバックアップのデータの整合性をとり、レプリケーション状態に戻します。
6. 旧バックアップ機がメイン、旧メイン機がバックアップ機となり通常運用に戻ります
障害発生前と同じ状態になり通常運用に移行します。
レプリケーション仕組み解説
通常(レプリケーション状態)
テラステーションにはLAN端子が2つ以上搭載されています。1つはネットワークに、もう1つはバックアップのテラステーションにつなぎます。 メインに書き込んだデータは、ファイル単位でバックアップに書き込まれます(ファイルの更新は、メインのテラステーション上での保存・削除をトリガーに行われます)。
バックアップの指定は共有フォルダーごとに可能です。指定できる共有フォルダーの上限は、64 フォルダーまでとなります。
メイン機故障発生時
バックアップ側のテラステーションのWeb設定画面を開いて設定変更することで、メインとして使用できます。
ただし、ファイル以外の設定情報などはレプリケーションの対象外です。
レプリケーション再構築
修理したテラステーションは、バックアップとしてメインのLAN端子につなぎます。再度、レプリケーション設定を行うことで、メインとバックアップのデータの整合性をとり、レプリケーション状態になります。