電波の受信感度が弱い
通信速度が遅かったりつながりにくい時は、無線LAN接続ソフトの「感度アイコン」を確認してみましょう。
携帯電話と同じ要領で、電波状態を確認できます。
【原因1】親機と子機の距離が遠い
電波は距離が遠くなるにしたがって、徐々に弱まる性質があります。
無線LANの場合でも、親機と子機の置き場所によっては受信感度が弱まってしまうことがあります。
【解決1】受信感度を向上
受信感度は、親機のアンテナや子機の向きを変えてみたり、設置場所を動かしてみることで若干の改善が見られることがあります。
それでも改善がみられない場合、オプションの外部アンテナの使用や、受信感度の強い「ハイパワー」や「Draft 11n」対応製品への買い替えが効果的です。
外部アンテナで感度向上

受信感度が弱いときは、感度をアップする「外部アンテナ」の使用が効果的。
- 外部アンテナには、一方向に向けて電波を出す「指向性」タイプなどがあり、親機と子機を置く場所など、自分の使用環境に適したものを選べる。
- 親機のアンテナを交換すると範囲内の複数の子機が恩恵を受けられる。
「ハイパワー」「Draft 11n規格」対応製品で感度を向上
通信状態の悪い場所でも安定した通信を行えるよう開発された、ハイパワーやDraft 11n製品は、通常では電波が届きにくい場所でも無線LANを利用できます。
- 電波出力を強化して通信能力を高めた「ハイパワー」対応製品
- 複数のアンテナで同時に送受信する「Draft 11n規格」対応製品
詳しくは、通信性能を実際の住宅で検証した
お宅で電波測定へ
【原因2】電波を遮る障害物がある
電波を通しにくい障害物があって電波の邪魔をしている場合、通信がほとんどできません。
金属製のパーティションや鉄筋コンクリートのビルの外壁や柱などが、電波を通しにくく障害物となることが多いと言われています。
【解決2】中継して死角を無くす
無線LAN中継機とは
親機と子機間の電波をいったん受けて、それぞれに独立した通信で中継ぎする機器です。障害物を回り込んで反対側(死角)に通信を送ることができます。
無線LAN中継機
親機との通信は「11g規格」、子機との通信は「11a」と異なる無線規格にすることで、電波干渉による速度低下を防いでいます。