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従来のIDEハードディスクは、Parallel(パラレル)ATAと呼ばれ、複数の信号線を使って複数のデータを同時に送る“パラレル(並列)転送”をおこなっていました。これに対してSerial ATAは、1組の信号線を使って、順番にデータを転送する“シリアル(連続)転送”を採用しています。
■一見すると、同時に複数のデータを送ることができるパラレル転送のほうが高速に見えますが…
パラレル転送は、複数の信号線の間で
データが干渉することがあります。
また、高速化により複数のデータを同時に
受け取るタイミングがシビアになっていきます。

シリアル転送は、データの干渉を
気にする必要はありません。
また、データを順番に受け取ればよいので
これからも高速化を期待できます。

■転送速度比較(理論値)

このように高速化に適した技術であるSerial ATA。さらに上位規格であるSerial ATA IIでは、300MB/sへの対応が進められています
複数の信号線を使うIDEでは、横長の40ピンフラットケーブルを使います。それに対してSerial ATAは1組の信号線で済むため、コネクタは幅1cmほどで非常にスリムなケーブルです。
Serial ATAとIDEのケーブル

Serial ATAのスリムなケーブルは、従来のフラットケーブルのように内部の空気の流れを妨げないので発熱対策にも効果的。

■Serial ATAではケーブル1本にハードディスク1台
ジャンパーの設定が不要で接続するのも簡単

■IDEではケーブル1本にハードディスク2台
2台つなぐため、ハードディスク側でマスタ/スレーブのジャンパーの設定が必要

SerialATAはホットプラグにも対応しています。コンピュータの電源を入れたまま、装着が可能な仕様となっています。
着脱も簡単で、細くてフレキシブルなケーブルは取り回しもラクチン。ビギナーでも安心して増設作業ができます。
Serial ATA IIは、Serial ATAの上位規格。
複数のコマンドを効率のよい順序で処理し、ハードディスクのアクセスを最適化する新技術「NCQ(ネイティブコマンドキューイング)」に対応しており、NCQ対応マザーボードを搭載しているパソコンでは、ハードディスクの性能をフル活用できます。
※NCQを使用する場合は、Srial ATA II対応のインターフェイスボードやマザーボードが必要です。
NCQ(ネイティブコマンドキューイング)
従来のハードディスクでは
A→B→C→D→Eとコマンド処理するように命令された場合、A→B→C→D→Eと来たコマンドの順番にデータを読み書きするしかなく、ディスクをより多く回転し、データの読み書きに時間がかかっていました。
NCQ対応ハードディスクでは
最も効率のよいコマンド処理の順序に並び替えます。図の場合ではA→C→B→E→Dとコマンドを並び替えることで、より少ない回転で(=より短時間で)データの読み書きが可能です。
Serial ATAとSerial ATA IIは完全上位互換となっており、Serial ATA IIハードディスクをSerial ATAポートに接続するとSerial ATAハードディスクとして使うことができます。またSerial ATA IIポートにSerial ATAハードディスクを接続可能です。


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