SATAII/SATA
SATAII/SATAとは
読み方
サタツー/サタ
パソコンと周辺機器の間でデータ転送をするための接続規格です。
パソコン内部に内蔵HDDや内蔵ブルーレイ/DVDドライブなどを取り付け接続できます。“SATA”とは本来のSerialATA(シリアルATA)の略称が定着したものです。
SATAIIとSATAはコネクター形状が同じで互換性があります。SATAIIとSATAの主な違いはデータの転送速度。SATAIIの方が高速です。またドライブの実効転送速度を向上させる機能(NCQ、AHCI等)にも対応しています。
主な特長
SATAIIの最大転送速度3Gbps※1
SATAIIはデータ転送が最大3Gbps(理論値※2)。
これはデジカメで撮影した写真1000枚分のデータ(約2GB)を約5.3秒、ハイビジョン映像1時間分(約7056GB)を約20.2秒で転送する計算※3になります。
SATAの最大転送速度は1.5Gbps(理論値)です。
※1. データ転送速度を表す単位で、1秒間あたりに転送できるギガビット数を表します。ギガビーピーエスと読みます。
※2. 理論値とは、規格策定時に定められた性能を表す数値、実際の機器の速度と区別するために用いられます。
※3. 理論値から算出。実際には機器の性能や使用環境の影響で変動します。
機能が向上したSATAII
SATAIIならではの機能として「AHCI(アドバンスドホストコントローラーインターフェース)」「NCQ(ネイティブコマンドキューイング)」「ホットプラグ」があります。
AHCI
SATA本来の能力を発揮するための新世代の伝送方式。後述のNCQとホットスワップが使えるようになる。
NCQ
対応するHDDにおいて、ディスク一回転あたりのデータを読み込みを最適化し実効速度を向上させる機能。
ホットプラグ
パソコンの電源が入ったままでもドライブの取り外しが行える(※OS上で“取り外し可能”の状態にする必要があります)。
SATAIIの付加機能の利用には、パソコン本体/OS/ドライバーソフトウェアの対応が必要です。もちろん接続する機器も同様です。
パソコンに内蔵ドライブを増設・交換できる
パソコン内には内蔵用ドライブを取り付けるスペースがあります。
空きがある場合には追加増設が、空きが無い場合には交換が行えます。
HDDやSSDの容量を増やしたり、ブルーレイなどの新しいドライブを取り付けられます。
また、内蔵用の接続規格のためケーブルは最大1mとなっています。
機能比較
SATAII/SATAに関する規格を比較しました。
タイプ(規格) | 付加機能 | 互換性 |
---|---|---|
SATAII | AHCI、NCQ、ホットプラグ | SATAの機器も接続できますがデータ転送速度/機能はSATAとなります。 |
SATA | なし | SATAⅡの機器も接続できますがデータ転送速度はSATA相当となります。 |
コネクター形状と接続口
パソコンとの接続
接続可能な主な周辺機器
ドライブの増設・交換用のその他の接続規格