• ショッピング
  • 製品・サービス一覧
  • 対応情報
  • ダウンロード
  • お客様サポート
法人のお客様

@PROFESSIONAL USERS クリエイターズインタビュー by LAVA

版画家・Webデザイナー:櫻田 夏子

スマホでどこでもデータが取り出せる

アイデアメイキングにはもってこいのる

ネットワーク対応HDD

第122回目の@Professional Usersは版画家でありWebデザイナーの櫻田 夏子(さくらだ なつこ)さん。アナログとデジタル、双方の世界で活躍する女性クリエイター。版画では、写真を駆使した「写真製版」という版画の手法で様々な実験を続け、個性ある作品を発表し続けています。かたやWebデザインでも数多くのWebサイトのデザインを手掛け、版画とデジタルコンテンツというバランス感の中で、独自の美学を追求している新しいタイプのクリエイターです。そんな櫻田さんがバッファローのネットワークハードディスク、LS210D0301を版画制作のクリエイティブでもご使用とのこと。早速LAVAが新横浜にある櫻田さんがお世話になっている工房、版画工房OMを訪れお話を伺いました。

リンクステーション ネットワーク対応HDD LS210Dシリーズインタビュー動画を再生

私がやりたかったのはデザインではなくアートなんだと漠然と思えた

——Webデザイナーであり版画家の櫻田夏子さんです。今回は版画家としての櫻田さんにフォーカスを当てて話を聞こうと思います。まずは版画家になろうと思ったきっかけを教えてください。

2004年か2005年だったと思いますが、渋谷のブックファーストに行った際、美術書のコーナーで平づみにされていたホルスト・ヤンセンという版画家の本を何気なくパラパラと読んだんです。読んでいるうちに彼の表現する線の迫力、そして色使いの在り方にショックを受けてしまい、「これはなんだ!」と叫びました(笑)。それが銅版画との最初の出会いです。

——それ以前にもアートの世界には興味を持っていたんですよね?

はい。幼少の頃から絵を描くのは好きで、うっすらとこんなことをして生きていけたらいいなとは思っていました。高校を卒業してからデザインの学校に行ったんですが、最初の授業で先生に「デザインとアートは違う」と言われて、私がやりたかったのはデザインではなくアートなんだと漠然と思えたんです。

——深いね。なんか全ての意味が隠されているような重い言葉です。それでどういう進路に?

学校にはちゃんと通いまして、Webデザインの会社に入りました。某政治家さんのWebサイトを作ったり多くのWebデザインの仕事に携わりました。当時流行していたCD-ROMの制作にも関わることが出来ました。デジタルコンテンツの仕事に関してはとても充実した忙しい日々を送っていましたね。そんな生活を送りながらも心の中では独自のアートフィーリングがくすぶっていて、「アートとはなんだろう?」という自問自答があり、より強いアートへの憧れも芽生えていきました。

——地元は大阪なんですよね?上京したのはいつですか?

最初のデザイン会社は大阪でしたが、その後現在勤めるWebデザイン会社へ移るために上京しました。そこから2年ぐらい経った頃に先ほど話したホルスト・ヤンセンの画集に出会ったんです。そこで銅版画の技法書を買いひたすら読みましたが、全く意味が分からず(笑)。悶々としてしまい一時中断です(笑)。ラッキーなことにそのタイミングでホルストン・ヤンセンの展覧会が町田市の版画美術館で開催され、実物を見てさらに彼の生み出す線の力強さを感じ、「これはやるしかない」と決意しました。

版画は自分の内面、気持ちを表すためのもの Webデザインは人の役に立つ、求められるもの

——なんとなくですがその感じ、分かります。技法書とか説明書って僕も苦手(笑)。そして?

そのころ、知人から学会を開くのでパンフレットに挿絵を描いて欲しいと頼まれたんです。その人からのオーダーでは、「温泉に入ってホワイトボードの前で人々が議論している絵」とかなり細かいディテールまで決められていて(笑)、私はWebデザイナーだから絵は描けなくてもいいと思っていたんですが、求められたわけですからいざやってみるとかなり難しくて。結果依頼してくれた方は出来上がりを喜んではくれましたが、私は納得出来なくて、もうちょっと勉強しようと思い武蔵野美術大学の通販教育課程の版画コースで絵と版画の勉強を始めました。

——どんどんとやる気が出て来たわけですね。

はい。でも通信教育なので大学の設備が使用出来るわけではないので、色々と工房を探していたら新横浜にある「版画工房OM」を発見したんです。お試しコースでリトグラフの初心者講座に参加させてもらいましたが、スタッフの方々も親切だし、工房の雰囲気もとても良く、ここに通って勉強しようと決めました。それが今から7年前ほど前の話です。現在は某企業のWebデザインの仕事と銅版画の制作を同時に行っています。

——僕が興味があるのは、デジタルとアナログの作業を同時に手掛けるってどういう感覚ですか?

両極端に違うことなので、実は片方がなくなるともの足りなくなるんです。版画だけになってもプログラミングがしたくなる。パソコンだけの作業になってもしんどくなる。それと版画に関しては仕事以外で人とのつながりが得られるという利点があります。版画は自分の内面、気持ちを表すための作業で、Webデザインは外の顔というか、人の役に立つ、人から求められる部分です。なのでWebデザインでは自分の内面は表さないようにしています。こういったエピソードからも「デザインとアートは違うもの」という言葉を自身の中で消化しつつも、未だに探求している大きなテーマなんですよね。

版画の醍醐味は版からはがし作品が出来上がる瞬間、なんとも言えないドキドキ感が味わえます

——櫻田さんが手掛ける写真製版という版画のクリエイティブについて教えてください。

フィルム状の原稿(透過原稿:とうかげんこう)を紫外線を利用して銅版に転写する技法で、日本では1970年代から使われています。なので版画の技法としてはそんなに新しくはないものです。私は、写真を転写する際にTPRという薬品を使っていますが、これはもともとコンピュータの基盤などを作るため使われるものだそうで、それを版画制作に応用しています。当時の若手作家たちが色々と実験を重ね、この方法に行きついたのではないかと思います。私は元々写真が好きで、自身が作品を作る動機として自分の気持ちをそのままとっておきたい、楽しかった空気、気持ち、感情を形にして持っておきたいというのがあり、それが作品を作る上での大事な動機のひとつです。その時に写真をモチーフにして使用することが私の感覚に合っていますし、その技法にも興味があり、なによりもやっていて楽しいクリエイティブです。

——その写真製版が完成するまでのプロセスを教えてください。

まずはモチーフに使う写真をデジタルカメラで撮影していきます。その中から思い入れのあるものをチョイスします。パソコン上でフォトショップ等を使って写真を加工してから透過原稿(とうかげんこう)という透明のフィルムに印刷します。そしてTPRという薬品をぬった銅版に印刷した透過原稿を乗せて紫外線をあてます。TPRは紫外線に反応するんです。そうやって作った版を、腐食液に漬けて腐食させることで、銅版に溝が出来てプリントが出来るようになります。これが写真製版で銅版が出来るまでのおおまかなプロセスです。それと、私の作品のテーマのひとつとして「風景の中にいる人物」というのがあります。その人を永遠に残したいという気持ちがあります。写真だけでもいいのかもしれませんが、そこに自身の個性と気持ちを付け加えたい。これが私の中で、写真を使った銅版画を作る動機になるんです。

——なるほど。今後の櫻田さんのビジョンは?

誰かに「この作品と出会えてよかった」と思ってもらえるものをひとつでも残せるようにしたいです。私自身、ほかの人のアート作品を見て、心が救われる時があるのですが、私の作品が誰かのそういう存在になってくれれば、やっていて良かったなと思いますね。

——銅版画のクリエイティブにスポットを当てた話になりましたが、Webデザイナーとして手掛けている仕事内容も簡単に教えてください。

企業やブランドのWebサイト制作がメインです。今後は周りにいるアーティストのWebサイトも作っていきたいですね。Web制作の私の持ち味としては、今まででつちかってきたプログラミングのスキルを活かしたサイト作り。例えば今手掛けているウエディングドレスのサイトだと、ドレスの写真がカタログのように表示されますが、その裏側ではデータベースが動いていて、閲覧者のニーズに応じた画像が見られるようになっています。このWeb制作の技術も現場で身につけていったものなので、版画にしろWeb制作にしろ、私は常に現場主義であり、人とのかかわり合いの中で成長していきたいですね。一生もの作りには関わっていきたいですしね。

——銅版画制作におけるパソコンの使い方を教えてください。

先ほど話したデジタルカメラで撮影した写真の取り込みと画像の加工が主です。パソコンに関してはデスクトップとノートの両方を使用します。実は私、バッファロー製品はかなり昔から使っていてお世話になっているんです。Web制作に関しては完全にパソコンでのクリエイティブですしね。今は無線LANのルーターもバッファロー製品です。AOSSという機能を使うと難しい設定なしにスマホや家のネットワークにすぐにつなげられるので大変便利です。大発明だと思いますよ。バッファローはそういう便利で使いやすく、見た目のデザインもすっきりしていて好きなので、かなり信頼して使用しております。

——最近導入したというバッファローの「リンクステーション ネットワーク対応HDD LS210D0301」についてお聞かせください。

このネットワークハードディスクは前から欲しかったものです。ネットワーク型なのでパソコンを立ち上げなくてもこのハードディスクに入っているデータや音楽を共有出来ます。普通は1台のパソコンにデータが入っていて、それを立ち上げないとデータは見られない、聞けない、そして場所も限定されてしまいます。でもこのバッファローのLS210D0301だと家中、オフィス中、何処からでもアクセスしてスマホやノートパソコンで開けます。テレビで録画した番組も外出先でもスマホでも見ることが出来るんです。こんな優れもののハードディスク、ずっと探していました。

——版画のクリエイティブにも使用しているとのことですよね?

はい。場所を問わず見たい時にこの中に取り込んである写真を見られるのは、もの作りのアイデアメイキングには持って来いなんです。私は防水のスマホを使っていますが、お風呂の中でもハードディスクに保存してある写真をスマホでチェック出来ます。お風呂って結構色々浮かぶんですよね(笑)。過去に撮った写真を眺めることで、「あ!これを使って作品を作ってみよう!」というスタートにもつながります。いつ、何時でも写真を取り出せるのは私のもの作りスタイルにはとても役立ちます。新しい作品作りもこのネットワークハードディスクと共に始めていきたいと思っています。デザインもいいですよね。相変わらずすっきりしていて女性にも好まれますよね。

——どうもありがとうございます。とても楽しみに櫻田さんの新しい作品を待っています。では最後に、銅版画家を目指す人達にメッセージをお願いします。

技法書を読まずに現場にいらしてください。そうすることでたくさんの仲間にも出会えるし、自分を表現する手法も見つけられると思います。そして、最後の作業で、版からはがし作品が出来上がる瞬間のなんとも言えないドキドキ感も是非味わって欲しいです。

——今日はどうもありがとうございました。

Creator's Profile

本人写真

櫻田 夏子(さくらだ なつこ)

大阪府生まれ。Webデザイン業に従事する傍ら、2009年、銅版画家としての活動を始める。デジタルと手仕事の間でのモノ作りを試行錯誤をしながら、写真をベースとした銅版画で「失いたくない記憶」を形にしている。銅版画制作の他、科学関連書籍へのイラストレーション寄稿も行っている。
http://www.nunc.jp

個展
2012.4 Le debut de la fin 終わりの始まり展 (NANJO HOUSE / 東京)
2012.11 Natsuko Sakurada Solo Exhibition (SAN BAN CHO CAFE / 東京)

グループ展 他
2012.10 CWAJ現代版画展 (東京アメリカンクラブ / 東京)
2013.3 南島原市セミナリヨ版画展 NCC長崎文化放送賞 受賞 (ありえコレジヨホール / 長崎)
2013.7 ムサビズム展 (表参道 スパイラル / 東京)
2013.8 新鋭展 Part (シロタ画廊/東京)
2013.12 Onward - Navigating the Japanese Future 2013 (Hive gallery and studios / LA)
2014.8 NANJO HOUSE in 美学校 夏祭り 2014 (美学校 / 東京)

Webサイト 他 2011.10 NANJO HOUSE http://nanjohouse.net/
2013.7 携帯アプリ「錯覚のツボ」(NEC Biglobe)
2013.9 mutin http://www.mutin.jp/

Interview Photo

※画像をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。

画像

櫻田さんが版画を始めるきっかけになったというホルスト・ヤンセンの画集です。「これだ!」と叫ばせる”なにか”が詰まっています。

画像

インタビュー中にあった写真製版が出来るまでプロセスです。写真→透過原稿→銅版にTPRという薬品を塗ったもの→完成。簡単に書くとこうなんですが、完成に至までには自己との戦いが幾度となく繰り返します。それがプロの作品作りなんです。

画像

ここからは櫻田さんの作品です。本人のコメントを載せていきます。「Toi qui joues--遊ぶあなた(2011年作)。砂浜につけた足跡は、波にさらわれてすぐに消えてしまうだろう。この一瞬をずっと残しておきたかった。」

画像

「Lighthouse(2013年作)。灯台も何かを教えてくれるわけではなく、ただ光り続けている。」

画像

「Pour toujours(2012年作)。永遠にまっすぐ飛び続けるんじゃないかと思ったカモメ。」

画像

「Torii Tanegasima(2009年作)。種子島の神社の前では、棕櫚の木が自然に鳥居のようになっていた。その鳥居の前で、彼女は祈りを込めて篠笛を吹いていた。」

画像

「Walk(2012年作)。どこへ行くのか自分自身もわからず、一人きりで歩く。」

画像

櫻田さんのデジタルコンテンツのお仕事、"mutin" というウェディングドレスブランドのホームページです。「今まででつちかってきたプログラミングのスキルを活かしたサイト作り」が櫻田さんの持ち味。アナログの作業もしつつなので、バランスよくデジタルの制作も行っているそうです。デザインもクールでかっこいい!

画像

以前から欲しくて遂に櫻田さんが手に入れたというバッファローのリンクステーション ネットワーク対応HDD LS210D0301です。アイデアメイキングにはネットワーク系のハードディスクは一度使うともう欠かせないとおっしゃってくれました。新しい作品もこのハードディスクと共に始まります。

画像

お話を聞いた新横浜の工房、「版画工房OM」にて作業をする櫻田さん。この上に版画の作業をするスペースがあり、ものを作る人達のエネルギーが満ちあふれている場所でした。ノートパソコンも持ち歩くことが多いらしく、ここでもアナログとデジタルの融合が行われていましたね。

画像

僕も今回始めて「版画家」に会えましたが、櫻田さんの場合Webデザイナーでもあるので、デジタルの視点も持っているからこそのアナログメイキングへの考え方が興味深かったです。僕もプログラミングと生演奏のユニークな融合をサンド面で目指しているので、そのバランスのとり方やセンスも含めて、櫻田さんの話は納得することが多かったです。新しい作品作りにもどんどんとチャレンジをして、「櫻田ワールド」を版画の世界に巻き起こして欲しいですね。僕も版画、正直やりたくなりました。

Creater's Favorite Foods

クリエイターのお気に入り料理

櫻田 夏子の好きな料理 “この一品!”
「MAR-DE-NAPOLIのマルゲリータピザ」

櫻田さん曰く、「工房近くにあるMAR-DE-NAPOLIのマルゲリータピザです。チーズ好きの私にはお気に入りのピザです。何年か前にナポリを旅行した時のことも思い出させてくれる一品です。」

今回登場した製品

製品写真

リンクステーション ネットワーク対応HDD LS210Dシリーズ

スマートフォンアプリ「WebAccess(ウェブアクセス)」を利用して、スマートフォンやタブレットからアクセスできるNASのエントリーモデル。エントリーモデルのNASとして初めて、レコーダーなどで録画したテレビ番組をダビング・ムーブできる「DTCP-IP」に対応しており、nasne(ナスネ)で録画した番組の自動ダビングも可能で転送速度はギガビットLANに対応。「タイマーON/OFF機能」や、ネットワークでつながったパソコンの曲を聴ける「iTunesサーバー機能」、Macの自動バックアップ機能「Time Machine」も備えています。

LS210Dシリーズ製品ページ

 
 

おすすめ情報

一覧を見る