#135 店舗プランナー 千葉 利秀

Wi-Fiなのでどこでも作業できる iPhoneで音楽や映像を楽しむ 最高のハードディスクです

第135回目の@Professional Usersは店舗プランナーの千葉 利秀(ちば としひで)さん。あくまでも自身はインテリアデザイナーではなく、みなさんが心地よく利用してくれる店舗空間を作り出す店舗プランナーだと言います。長きにわたるキャリアと多くのコミュニケーションとネットワークが「千葉的スペース」を華麗に生み出します。クリエイティブでもバッファローのポータブルハードディスク、HDW-PD1.0U3が大活躍。特に出張先で威力を発揮すると言います。であるならば!と早速LAVAが千葉さんがお勤めの東京、練馬にあるアートプリントジャパンを訪れお話をお伺いしました。

プロクリエイターが選んだ商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Creator's Profile

千葉 利秀(ちば としひで)

職種

店舗プランナー(株式会社アートプリントジャパン勤務)
アート関連国内最大手の企業にて、直営ショップ約150店舗のレイアウト及び内装の監修、各種催事のプランニングを担当。

職歴

1971年

岩手県大船渡市生まれ。

1990年

宮城県仙台市のデザイン学校を卒業後、デザイン事務所に入社。

1995年

上京後建築会社に入社、デザイン設計を担当。

2005年

空間デザイン会社に入社、各種展示会やイベント関連の会場美術に携わる。

2012年

アートプリントジャパン入社、現在に至る。

実績

En Cachette 東京南青山(レストラン/内装設計)

BVLGARI(ブランド/式典会場美術)

BANANA REPUBLIC 六本木・銀座・神戸(ショップ/クリスマスオブジェ製作)

87FB - 東京渋谷(ダイニングバー/内装設計)

Art Up Deco 大阪梅田(ショップ/内装設計)

東急ハンズ新宿店 Design Works(ショップ/内装設計)

Interview

学生当時に見ていたトレンディードラマの世界に憧れたのが僕のスタートでした

——千葉さんが店舗プランナーになるまでの経緯を教えてください。

子供の頃は純粋に絵が上手でした。見るのも描くのも好きでした。就職を考える高校時代、その頃の僕は実は理数系や科学が得意な学生で、当然理数系の大学を狙っていましたが全て落ちてしまいました。そこで、元々アートの世界にも興味があり、浪人したくなかったこともあって地元の仙台にあるデザイン学校のインテリア科に入りました。当時はトレンディードラマが流行っていました。その主人公たちって大体が80万円ぐらいのマンションに住んでいて、夜景も見えてカッシーナの家具に囲まれてたりして。そんなのに興味があったんです(笑)。それが現在の僕のスタートだったと思います。

——でもきっかけってそんな感じですよね。僕も同じです。学校ではどんな勉強をしましたか?

完成予想図(パース)や建築全般の勉強です。自分で言うのもなんですが学校内では優秀な学生だったと思います。そしてそのまま仙台のパースの会社に就職できました。図面をもらって実際の完成予想図を作る会社です。僕はそういった勉強を繰り返し、絵を描くことも図面を書くこともできたので、会社にはフィットしましたね。興味があり好きなものだと上手くいくのですが、これが営業とかだと全く機能しなかったと思うんです。好きなこと、得意なことを仕事にすることって大事ですよね。

——トレンディードラマも役に立ちます(笑)。でも好きな仕事をいち早く見つけられたことは幸せなことですね。その後上京ですか?

はい、もともと東京には出るつもりでいたので、東京での仕事は常に探していました。パースの募集をしていた会社を見つけたので24歳で上京します。八雲建設という会社で母体は不動産。社内に営業、設計、工事等の部署があり、僕はパースやデザイン、内装を手掛けました。主に分譲住宅、建売を担当しました。

——まだまだスタートしたばかりで自分の持ち味ってそういう大きな仕事で出せるんでしょうか?

オーダーがクライアントから来た場合、ふたつのパターンがあるんです。自分から発信できる場合と相手の発信を受ける場合。自分発信ができる場合は素材から考えます。戸建て住宅になると使用する建材が限られます。大手建材メーカーが販売しているものを使用するだけです。それでは面白くないのでひと手間を加えます。無垢の板をあしらったり、壁にレンガ調のものを起用したり、ウッドデッキだったり。風合いのあるものを使います。これは主に都内の物件やアッパークラスからのリクエストだと出来ます。コンセプトによっては僕自身の隠し味を入れられるんですよね。相手発信をそのまま受ける場合もアドバイス的なことは言います。でも僕の場合は全部お任せというのが本当はやりやすいですね。でもこういったふたつのパターンを使い分けることで、自分の中にあるクリエイティブマインドを研ぎ澄ませていくことができます。

直営店のレイアウトや内装監修、新店舗企画、各種イベントの企画など幅広くやっています

——イベント会社でも働いていますね。

八雲建設には10年間在籍したので、環境や職種も変えてみたいという気持ちからTSUMIKI PLANNINGというイベント会社に入ります。出来上がっていくプロセスは同じなんですが、実際に完成するものが全く違う。そこに興味がありました。プロセスは住宅や店舗と同じようにクライアントがいて、設計、そして業者に見積もり発注と流れていきますが、完成するものがパーティー会場だったり、オブジェや展示会場、ファッションショーのランウェイ、様々な現場が出来上がっていきます。僕もするのですが、DJを依頼したりDJブースも作ったり。完成するものが毎回違うというのが特に新鮮でしたね。

——そこではどんなことが学べましたか?

イベントのクリエイティブは住宅と比べて完成するまでのペースは早いんです。クライアントからの依頼のペースも早い。企画から本番までのプロセスが本当に早い。壊すのも早い(笑)。だから常にスピード感の中で仕事をしているので、手際よく仕事をすることは学べました。5年間はびっちりそういったスピードの日々でしたね。

——そして現在の会社に入ったんですね。

はい、4年前にアートプリントジャパンに入社しました。もともとアートの販売をしている会社で自社で工場も構え、アートが売れる時代に急成長し、規模はどんどんと大きくなっています。雑貨やステーショナリーの販売、アーティストの版権もの、海外からの買い付けもします。今ではアートプリントジャパンの直営店は150店舗あります。デパートに行くとよく絵を売っているお店がありますよね?それはほぼうちがやっています。

——東急ハンズ内のクリエイティブも手がけていますね?

LAVAさんも東急ハンズの音楽プロデュースをされていますよね。デザインワークスという名前で画材やデザイン関係を販売しているゾーンがハンズにはあるんですが、その一部に携わり、そこでアートプリントジャパンの商品を置かせていただいています。ハンズの新宿店ではデザインワークスの場所に工房を設けるというプランがあり、ハンズらしい工房(ラボ)をうちで設計、デザインいたしました。

——ではそのラボが完成するまでのプロセスを教えてください。

まずは東急ハンズより工房を店内に作りたいという依頼が来ます。そこから2、3社で競合になり、コンペ、プレゼン用の完成予想図を僕が作り、レイアウト、プレゼンシートを別のデザイナーが制作して、それを営業担当がハンズに持っていきます。アートプリントジャパンが採用されると、そこからはひたすら完成に向けての作業が続いていきます。予算やスケジュールに加え、ハンズ新宿店は高島屋の中にあるので、高島屋に沿ったディテールも考えないとなりません。人の通る通路や消防用の導線など、実施設計はそういったところまで考えていきます。でも大体はプレゼンで提出したものにほぼ近いものが完成していきますが、今回は設置するローテーブルがハイテーブルに変更になりました。これは接客するスタッフが立ってお客さまを接客したいからという要望があったためです。現場の声で変更になることはよくありますね。あとはレイアウトや立面図を提出してその都度ハンズ側とやりとり、修正が行われ、様々なキャッチボールが繰り返されOKが出たら業者にオーダーをします。このクリエイティブに関しては完成まで3、4か月かかっています。

——他に千葉さんがアートプリントジャパンで手がけている仕事はありますか?

新店舗のプランニング、設計、作家さんものの展示会場のレイアウト、これは前職のイベント会社でのクリエイティブが役に立っていますね。それと百貨店内にあるショップの季節ごとのリニューアルの対応。これは春と秋に集中します。先ほど話したように店舗の数が多いのでその時期は出張だらけになります。

全ての仕事で大事なのは興味を持つこと
それさえあれば目標に辿り着けると僕は思います

——ではパソコンの話をしましょう。クリエイティブでメインに使っているパソコンとソフトを教えてください。

メインのパソコンはデスクトップ型のiMacです。使っているソフトは図面書きのCADソフトのベクターワークス。パースの作業ではベクターワークスの3D機能を使います。色や素材はベクターワークスにレンダーワークスというアプリケーションの一種があってそれを使い表現していきます。さらにそこから文字や人物、商品の2Dの貼り付けはフォトショップを使用します。貼り付ける文字だけはイラストレーターを使っています。パソコンで仕事をすることは好きですね。外で力仕事をしているよりは向いていると思います。でも昔はそれこそ手書きで図面を起こしていたので、時々は手書きもいいなと思います。でもやはりパソコンは便利ですよね。

——最近千葉さんがお使いのバッファローのポータブルハードディスク、HDW-PD1.0U3についてお聞かせください。

これはお世辞抜きで本当に便利です。当たり前かもしれませんが、オフィスで作成した仕事のデータをこれに入れて持ち帰って家で作業が出来ます。昔はそう簡単にはいかなかったし、出来たとしても重くて大きな外付けハードディスクをせっせと持って帰る。これは嫌でしたね。でも今では当たり前のようにこの軽くてお洒落なハードディスクを家に持ち帰って効率よく作業をしています。そして最もこのポータブルハードディスク、HDW-PD1.0U3が威力を発揮するのが出張先です。先ほども話した通り僕はあるシーズンになると出張がとても増えます。出張と言えば新幹線。当然その時期は忙しいので新幹線内でも仕事をしますが、ご存知のように新幹線内は移動体端末の電波が途切れることが多いんです。特にトンネルの多い地域ではネットに繋がらない時間が結構あります。なので、ドロップボックスへも途切れて繋ぎにくくなります。でもこのポータブルハードディスク1台あれば、直にパソコンとWi-Fiでデータをやりとりできるので常にどんな場所でも大丈夫です。国内だろうか海外だろうがどこででも作業が出来ます。なので出張が多い僕には最高のハードディスクと言えます。それとiPhoneと連動して音楽、画像も取り込んで楽しむことができるんです。録画したテレビ番組をこのハードディスクの中に入れてiPhoneで観ることもできます。仕事のデータを入れて持ち歩き、Wi-Fiなのでどこででも作業ができる。そしてその合間にテレビや音楽をストックしておいたものをiPhoneで見たり聴いたりして、ちょっとしたブレイクタイムを楽しむ。オンとオフを同時に行えるバランスの良さもこのハードディスクにはあるんですよね。デザインもアップルを常に持ち歩いてきた僕にはとてもフィットします。もちろん機種としての相性もMacとは抜群。間違いなく一度手にしたら手放せなくなるポータブルハードディスクです。

——どうもありがとうございます。じゃんじゃん新幹線に乗って、ガンガンポータブルハードディスクに繋いで、さらなる千葉ワールドの誕生を期待しております。では最後に千葉さんのような店舗プランナーを目指す人たちにメッセージをお願いします。

全ての仕事に対して言えることだと思いますが、まずは興味を持つこと。そうすれば勉強もするしアクションも起こします。どこの会社に行きたいか、誰の下で働きたいか。その一連の流れは興味を持つことで確実に見えてきます。入った会社のスタッフによってやり方も変わりますが、それは本人の努力とちょっとした運で乗り切れます。全ては興味から始まり、それさえあれば辿り着けると僕は思います。

——今日はどうもありがとうございました。

Interview Photos

千葉さんが勤務する東京、練馬にあるアートプリントジャパンの本社です。重厚な構えのこの建物の中は興味深いアート作品からステーショナリー、アーティストによる作品やグッズ。様々なアートプリントジャパンらしいものが並んでいました。ここで日々千葉さんは店舗デザイナーとしてクリエイティブマインドをフル回転で働かせているのです。

ここからは千葉さんの手がけたクリエイティブの数々。千葉さんに説明していただきます。「阪急梅田本店 北街区パーク10FにあるArt Up Deco。パリのアートショップで国内2号店です。展示什器は、本国のフォルムを生かしつつ日本仕様にアレンジしました。」

「インタビューでも話した東急ハンズ新宿店8FにあるDesign Worksです。東急ハンズ内の一角にて、委託運営しているデザイングッズ売場です。そして工房室を設け、レーザー加工やUVプリントのサービスを展開しています。」

「Banana Republicの六本木ヒルズ店です。六本木通りに面した同テナント前広場に設けられる冬の風物詩。この年は同時展開で、プランタン銀座店、神戸元町店のクリスマスオブジェ製作を担当しました。」

「渋谷区渋谷一丁目にある87FB(eighty seven_fooding bar)です。アナログレコードの音楽が楽しめる、落着いた雰囲気のダイニングバー。企画、内装、各種デザイン、音響、及び音楽プロデュースなど総合的に携わりました。」

千葉さん大絶賛のバッファローの大人気ポータブルハードディスク、HDW-PD1.0U3。もちろんクリエイティブの作業でも大活躍し、ちょっとした休憩にiPhoneとリンクさせ音楽や映像の鑑賞も。「オンとオフを同時に行えるバランスの良さもこのハードディスクにはあるんですよね。」働き、そして遊ぶ。この両立が最高のクリエイティブを生むのかもしれません。

オフィスで作業中の千葉さん。アートプリントジャパンの多くのスタッフの方が働いている現場でした。Macとの相性抜群のポータブルハードディスクもしっかりと千葉さんのデスクで稼働しておりました。ちなみに横のテーブルで仕事をする女性スタッフの方もバッファローのハードディスク2台を駆使して作業をしていましたよ。

最近千葉さんがクリエイト&プロデュースした渋谷にあるダイニングバー、87FB。こちらにも是非みなさま足を運んでみてください。DJブースもあり、千葉さん自らDJもしています。そんなアクティブでネットワークも大切にする彼だからこその空間に出会えるはずです。

Creator's Favorite Foods

千葉 利秀の好きな料理“この一品!”「ムール貝の白ビール蒸し」

千葉さん曰く、「ベルギービールマイスター(自称)の私が、自信を持ってお勧めする一品。美食国ベルギーにおいてポピュラーな家庭料理で、同店の中でも人気を誇る看板メニュー。定番の白ワインの代わりに、小麦で醸造されたビールをふんだんに使用し調理するのが旨味の秘訣とか。」

今回登場した商品

ミニステーション エア Wi-Fi接続ポータブルHDD

Wi-Fi(無線LAN)とUSB3.0で接続できるポータブルHDD。PCではWi-FiもしくはUSB3.0接続の外付けHDD、スマートフォン・タブレットではWi-Fi接続のHDDとしてお使いいただけます。 長編の動画データや音楽ライブラリーなど、スマートフォンの内蔵メモリーやSDカードには収まらない大容量のデータを持ち出して、どこでも楽しめます。Wi-Fi接続のポータブルHDDとしては世界で初めて※DTCP-IPに対応しています。

DTCP-IP機能搭載を謳うWi-Fi接続ポータブルHDDとして。(2014/5 当社調べ)