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@PROFESSIONAL USERS クリエイターズインタビュー by LAVA

石多 未知行 149 クリエイティブディレクター/空間演出家

プロジェクションマッピングの

映像は大人数で共同作業

LAN環境でのスムーズな共有が要

第149回目の@Professional Usersはクリエイティブディレクター/空間演出家の石多 未知行(いした みちゆき)さん。日本でいち早くプロジェクションマッピングのショーを手がけ、彼が制作したプロジェクションマッピングの数は莫大です。同時にプロジェクションマッピング協会の代表理事も務め、数多くのクリエイターのネットワークも合わせ持ちます。国内だけではなく世界に向けてトップレベルの映像演出を届けられる数少ないグローバルな映像作家だといえるでしょう。そんな石多さんがバッファローのリンクステーション ネットワークHDD、LS520D0202をクリエイティブで使用とのこと。早速LAVAが東京、渋谷にある石多さんのオフィスを訪れお話を伺いました。

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デザインの必要性、作ることへの意味、どのように社会に役立つか。こういったことを学びたかった

——石多さんが映像のクリエイティブに携わっていった経緯を教えてください。

はい。僕の両親はふたりとも声楽家なんです。オペラ歌手。

——へー!それは興味深い!

なかなかいませんよね。子供の頃はよく両親と同じステージに立ちコーラスなんかで参加していました。それに僕は男ばかりの5人兄弟の一番上。家庭環境的にはかなり珍しいと言えますね。

——映像とはあまり関係なく育ちましたね。

関係ないどころか親がテレビも見せてくれなかったので、将棋やトランプ、すごろくなんかのゲームを自分で作って遊んでいました。でも絵を描くのは好きでしたよ。

——幼少の頃に所沢から長崎に引っ越していますね。

そうなんです。母は長崎の波佐見焼きの窯元のひとり娘。釜を継いでもらった叔父が亡くなったので身内で誰も後継がいなくなり、母に帰って来いと親戚一族から引き戻され、父を除いた全員が波佐見に移住することになったんです。所沢は割と都会だったので波佐見で感じたギャップとカルチャーショックは大きかった。当時、町中には信号が3つ、子供たちは全員坊主頭でヘルメット。冗談抜きで焼き物と山しかない。ここにいても未来を全く感じられなかったんです。なので将来は絶対に東京に戻るぞと固く決めました。

——映像とはまるで関係のない幼少期ですね(笑)。その後は?

中学から高校に進学するとき、普通科を選んだら医者になろうと思っていました。僕の住む町の隣が有田だったんですが、そこにデザイン科のある有田工業高校という学校があったんです。医者かデザインか、どちらに行こうかと迷い、結果僕は有田工業高校を選んだんです。そこでほぼ体はクリエイティブの方向に向きました。

——やっときたね。

高校ではグラフィックからプロダクトデザインまでを勉強しました。当時はまだ作業はアナログで、地道に技術力を上げていきました。九州内の大学か専門学校に進もうかと考えていたら、当時の副担任の先生が「もっと上のちゃんとしたところを目指せ」と言ってくれたんです。僕は学校での成績はかなりいいほうだったんです。そして波佐見に来た時に将来は絶対に東京に戻るぞ!と決心したことを思い出し、どうせなら一番のところだし、東京の芸大を目指そうと決意しました。

——うんうん、燃えてきたね。

相当燃えて、美術部でもないのに美術室に入り浸ってデッサンの勉強も始めました。当然一発では受からずその後東京に行って二浪をして、最終的には武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科に進みました。

——どうして空間演出デザイン学科を選んだんですか?

デザインのジャンルがとても細分化されていてグラフィックはグラフィック、プロダクトはプロダクトと言うようになっていて、それが自分としては不満でした。でも僕のデザイナーのイメージはもっと広かったので、空間演出デザイン科は自分のやりたかったことを幅広くできたんです。空間なのでインテリア、店舗設計、環境設計、照明、舞台、インスタレーション、ファッションとかなり広範囲で勉強できました。そして僕は「技術」だけでなく「考え方」も学びたかったんです。

——というと?

技術はHow To。でも僕はどうすれば価値のある作品や筋道を生み出せるか?デザインの必要性、作ることへの意味、自分が勉強していることはどう社会に役立つか。こういったことを学びたかったんです。

プロジェクションマッピングにいち早く注目し、日本に広げるための協会を設立しました

——なるほど。デザインの本質へと向かい合ったんですね。それはいい勉強ができたと思います。卒業後は?

就職したい会社を見つけることができなくて、僕は大学4年生の時からMacのG3MT226を導入したので、イラストレーターやフォトショップの技術を身につけようとリクルートがやっている編集の会社に入りました。そこでゲーム雑誌のDTP(編集デザイン)を手がけ、編集ソフトの技術を叩き込みました。その後空間演出系の会社に移った頃、自分が表現できる場所が作りたくて、様々なアーティストをコラボレーションさせる[ku-ki]というイベントを立ち上げました。そこではスクリーンを張ってVJや空間演出をしていました。LAVAさんに会ったのもこの頃ですね。ミュージシャンやDJだけではなく、彫刻やメディアアート、イラストレーターに書道家なども取り入れたアート系のコラボレーションイベントをクラブを中心に行っていました。そしてこの個人活動がだんだん充実してきて、結果会社をやめてフリーランスとなりました。

——30歳でイギリスに行っていますね。

はい、特にあてがあったわけではないんですが自身が映像アーティストとして英国に受け入れてもらえるかをトライしてみました。プロモーション用のディスクを持って人に会いに行ったり、VJをしたり、僕のクリエイティブやコミュニケーションはイギリスの人たちにも受け入れてもらえることがわかり嬉しかったです。同時に海外(特にイギリス)のアウトプットの強さを目の当たりにして、日本ももっと発信していかないといけないと痛感しました。

——石多さんが手がけているプロジェクションマッピングについて教えてください。

日本に帰国する前後から プロジェクションマッピング(以下PM)という言葉がヨーロッパから聞こえ始めました。プロジェクターからの映像を建物や立体物に投射して、それに合わせて映像を配置(マッピング)させるパフォーマンス、それがPMです。もともと建物等に映像を投影させる演出は僕もしていて、それをビジュアルライティングと呼んでいました。でもPMの完璧に作り込まれている作品を見て、早くこれを日本にも広げたいと思いましたね。2010年の時点でPMのことは誰も知りませんでした。コストも正直かかるので企業もやりたがりません。なので日本はスタートが遅れました。僕は当時逗子にある小学校でPMのパフォーマンスを手がけ、市長や役員、PTAの方々から大きな反響をいただきました。そして可能性を感じ、よりステップアップさせていこうと思い、2011年に周りのクリエイターと共に「プロジェクションマッピング協会」を設立させました。

——石多さんが現在手がけるプロジェクションマッピングの事業を教えてください。

常時、幅広い多数の案件を並行して手がけています。いくつか例を挙げると、まず年に1回のPMの国際コンペ。これは優秀な人材や作品を日本から発信させようとするものです。それと二子玉川のRISE内にある109シネマズの待合スペースでのPM。あとは結婚式場でのPM制作。展示会等でのステージ演出。昨年はアイススケートとPMのコラボレーションなどもしました。あとは逗子海岸で“NIGHT WAVE”というイベントを行っています。これは光の波プロジェクトといって海に特殊なLED照明を当て、波だけを光らせる自然を使ったパフォーマンスです。

大事なことは世界から俯瞰でものを見ること、時代の流れなど色々なことに敏感でいること

——おー、それ絶対に行きます。光る波、最高です。では石多さんの手がけるPMでひとつを選んでもらい、その作品が完成するまでのプロセスを教えてください。

では109シネマズの待合スペースでのPMができるまでのお話をしますね。広告代理店から新しく映画館ができるので、ブランディングやアイキャッチになるような仕掛けを作りたいと依頼が来ました。僕は待合場所なのでそこに映像のからくり時計を作り、時間になると映像のからくりが始まるというものを提案しました。毎時0分と30分になると映像がスタート。時報にもなりますよね。PMが常設してある映画館、その話題性も狙いました。プロジェクター6台を2台ずつ重ねることでプロジェクターの輝度を上げ、映像のコントラストを高めました。映像コンテンツもひとつでなく、多くを起用すれば常に違うからくりを生み出せると考え、コンテンツに関しては、国内だけではなく海外のクリエイターにも参加してもらいました。ロボット、タイムスリップ、ゲームの世界、自然を感じるもの、サイバーもの、ロック&ポップなもの、現在のところ6つの作品を用意し、その全てのディレクションを僕がしました。まずはオープニング映像から始まり、CM、本編のPM、トレーラー(予告編)、エンディングという流れで進みます。この構成で約10分の映像エンターテイメントが待合スペースで楽しめる仕組みになっています。広告が流せるスクリーンを中央に配置しPMと連動してCMを流していますが。ただ流しているだけではあまり人は見ないので、PMと同時に流すことで注目度を上げ、訴求効果、注視効果も高めていきます。様々な戦略も取り入れたパッケージとしてのクリエイティブですね。

——そこ、近所なので必ず行きます。ではパソコンの話をしましょう。メインで使用しているパソコンとソフトを教えてください。

メインのパソコンはMacBook Pro、使用しているソフトはイラストレータ、フォトショップ、After Effects、プレミア、あとはPM様のソフトMadMapper、それとVJ用でもありPMでも使用できるオランダのソフト、Resolume Arena。ちなみにこれの日本語マニュアルを作ったのは僕です。とっても大変でしたが(笑)。パソコンで仕事をすることは好きです。その作業が9割以上ですからね。

——では石多さんが現在お使いのバッファローのリンクステーション ネットワークHDD、LS520D0202についてお聞かせください。

はい。僕はハードディスクは持ち歩くためのSSDを常に使用していますが、大容量のものは事務所にいくつかあります。今回僕がネットワークHDD、バッファローのリンクステーションを選んだのは、僕らPMを手がけるクリエイターは複数のクリエイターと情報やデータの共有をすることがとても多いからなんです。PMは大勢のチームで作業をすることが多いので、常にデータの共有をしやすい状況を作りたいのです。それとこのリンクステーションは外部からアクセスできて、ここで自身の映像を誰かに見せたり、プレゼンする際にハードディスクを通さずWi-Fiにアクセスして映像を再生できるので、煩わしさもなく大変便利です。転送速度も速いので、ネットワーク経由で映像を再生させてもスムースに美しく再生できます。Youtubeのような映像がカクカクしたりすることはなく、転送速度が速いと映像の乱れもなく綺麗に再生できます。そしてなによりもRAID1(データを二重化することで大切なデータを守る機能)になっているのでバックアップ体制が完全にとれています。大事なデータを完璧に保管できるわけです。特に我々には現在進行形のものが一番大切なデータになっていますが、それを常に保管しておけることがなによりも大切なことですし、それができていることがありがたいです。映像ファイルは何百ギガとかになってしまうので、ハードディスクは大容量であることは必須条件。転送速度も速くないとコピーにも恐ろしく時間がかかります。なので僕のような映像作家にとってはハードディスクは容量と速度がとても重要です。ちなみにMacBook ProはSSD。SSDは転送速度という点で起動やアクセスが速い。スピード感を優先させる場合はSSDです。今回ネットワークHDDにするかポータブルHDDにするか迷ったんですが、実際に僕が持っていないネットワークHDDにしてみたんです。でも選んでみて正解でしたね。他のスタッフもすぐにデータを共有できて大変便利だと喜んでいます。デザインもシンプルで好きです。スッキリとしていて飽きがきません。大切なデータ同様、このハードディスクも大事に使っていこうと思います。

——どうもありがとうございます。グレードの高い最強の映像をこれからも期待しています。では最後に石多さんのようなクリエイティブディレクター、空間演出家になりたい人たちにメッセージをお願いします。

日本からだけでなく、世界からも俯瞰でものを見ることが必要だと思います。時代の流れも含め、色々なことにも敏感であってください。あとはプレゼンテーション能力。自分の言葉で、難しいクリエイティブの内容もしっかり伝えられた方がいいですね。決してクライアントの言いなりにならず、自分自身の考えをアピールできた方がいいです。それも日本語だけでなく英語でも。と自分にも言い聞かせています(笑)。

——今日はどうもありがとうございました。

Creator's Profile

本人写真

石多 未知行(いした みちゆき)

映像クリエイター、空間デザイナー、クリエイティブディレクター、演出家、プロデューサー、イベントプランナー
一般財団法人 プロジェクションマッピング協会 代表理事
映像演出、空間デザイン、舞台演出等を数多く手がけ、近年はプロジェクションマッピングを中心に、映像、先進技術や体験型表現を幅広く用いた幅広いメディア表現を手がける。 一般財団法人 プロジェクションマッピング協会を設立し、国際コンペ等の企画やプロデュース、そしてビジネスから地域創生事業、コンサルタント、講演、ワークショップなどの人材育成等、幅広い活動を手掛けている。

【略歴】
有田工業高校 デザイン科卒業
武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科卒業
2001年より、アートイベントの企画プロデュースを初め、映像アーティスト、空間演出家としての活動を開始。
2005年、イギリスへ渡り、欧州での活動を開始。ロンドンの現代美術館ICAやフランスのメディアアート美術館Le Cube、スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館でのパフォーマンスなど、国外でも幅広く活動を展開する。
2010年、神奈川県逗子市の小学校で、国内初のプロジェクションマッピングによるパブリックショーを実施、その後数々のプロジェクションマッピングに携わる。
2011年、プロジェクションマッピング協会を設立
2012年、同協会を一般財団法人化、代表理事に就任
2012年より毎年アジア最大のプロジェクションマッピングの国際コンテストを企画プロデュース
2012年 日本初のプロジェクションマッピング企画展を企画プロデュース

http://www.projection-mapping.jp

Interview Photo

※画像をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。

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ここからは石多さんの作品。石多さんご本人に説明していただきます。「NIGHT WAVE 〜光の波プロジェクト〜です。浜辺の波だけに特殊な青いLEDの光を投射し、幻想的に青く光る波を出現させるプロジェクト。地域が持っている資源に違う角度から光を当て、これまでにない価値観を創出しています。」

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「プロジェクションマッピング国際コンペティションです。2012年より始まったプロジェクションマッピングの国際コンテスト。1分〜1分59秒の短い時間内で表現を競うアジア最大のコンペティションになっています。毎年世界中から多くの作品が寄せられ、レベルの高いPMを一気に見られる唯一無二の国際祭典。」 (2016年は世界25の国と地域から79ものエントリーがありました)

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「109シネマズ二子玉川“時を告げるプロジェクションマッピング”です。二子玉川のライズ内にあるシネコン(109シネマズ二子玉川)に常設されているプロジェクションマッピング。映像を使ったカラクリ時計として、30分に一度、毎回異なるプロジェクションマッピングのカラクリが現れます。」

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「結婚式場でのプロジェクションマッピング(太閤園・大阪)です。結婚式の披露宴会場で、新郎新婦の入場を雅に演出するためのプロジェクションマッピング。洋装和装にあわせて4種類の作品から選んでセレクトして使うことができます。」

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「MIKIMOTOのジュエリーとプロジェクションマッピングのコラボレーションです。イギリス人クリエイターとコラボレーションし、銀座2丁目にあるミキモトのウィンドーディスプレイで行った巨大な紙の建物を使ったプロジェクションマッピングの作品。恋人をテーマにしたこの作品は多くの注目を集め、連日老若男女が足を止めるディスプレイになりました。」

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「龍馬伝プロジェクションマッピング(高知県)です。NHKの大河ドラマで使われた龍馬の生家(美術セット)を使い、畳の上で障子に囲まれて体験するスタイルの作品。障子をプロジェクションマッピングのスクリーンとし、斬新な和のプロジェクションマッピングになっています。」

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石多さんご愛用のバッファローのリンクステーション ネットワークHDD、LS520D0202です。映像の仕事をしているクリエイターにとって大事なふたつのポイント、容量と速度。これを完全に満たしてくれているハードディスクだと大絶賛。Wi-Fiから利用できることの便利さにも触れ、「このリンクステーションは外部からアクセスできて、ここで自身の映像を誰かに見せたり、プレゼンする際にハードディスクを持ち込まなくてもWi-Fiからアクセスして映像を再生できるので、煩わしさもなく大変便利です。」と事務所内のリンクステーションが大活躍していることを話してくれました。

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作業中の石多さん。数々の仕事を手がけていて常に多忙なご様子。彼の手がけている作品をパソコンで見せてもらいましたがどれも素晴らしかったですね。実にキメが細かく、徹底したクリエイティブの追求が垣間見えます。でもそんな現在進行形のデータもどんどんとこのリンクステーションに保存しておけるので、とても安心しながら仕事ができると語ってくれました。

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僕が彼のVJをバックに音楽をプレイしたのがもうかれこれ10年ぐらい前。確か千葉県のクラブだったと思います。その頃から映像に対するモチベーションがとても高く、営業が終わり朝になっても自分のやりたいことを熱く語っていた彼をよく覚えています。今後も石多未知行氏の華麗なるビジュアルジャーニーを追いかけていこうと思います。

Creater's Favorite Foods

クリエイターのお気に入り料理

石多 未知行の好きな料理“この一品!”
「銀むつカマ照り焼き定食」

石多さん曰く、「会社の近くでもあり、渋谷駅前の“むつ湊”。これはそこの大好きな定食のひとつ。僕は肉よりも魚が好き。外食も多いのでホッとするご飯が食べたいんです。むつ湊は丁寧に調理をしているので魚が本当に美味しいんです。」

今回登場した製品

製品写真

リンクステーション ネットワークHDD LS520Dシリーズ

複数処理に強いデュアルコアCPUを採用し、多くの機能を同時に処理する際にも高速で安定した動作を実現。また普段使っているパソコンの画面のような親しみやすいユーザーインターフェイスを採用しており直感的に操作できます。さらにミラーリング(RAID1)でデータを維持しながらドライブ交換が可能。より柔軟なメンテナンスが可能になり、写真や動画などの大切なデータをより安全に保管できます。

LS520Dシリーズ製品ページ

 
 

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