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HOME > @PROFESSIONAL USERS インタビューby LAVA > 57 土屋 秋恆 水墨画家・ステインアーティスト

@PROFESSIONAL USERS インタビューby LAVA

土屋 秋恆(つちやしゅうこう)

57 水墨画家・ステインアーティスト

僕のHDDは、そのときの気持ちをそのまま残せるアイテム

第57回目の@PROFESSIONAL USERSは、水墨画家・ステインアーティストの土屋秋恆さん。現代の水墨画家として数多くの作品を手掛け、その個性的かつモダンな作風に圧倒される人々は後を絶たない。LAVAと土屋秋恆さんは今年に入ってから、TOYOTAのレクサスの展示会場で音楽と水墨画によるライブコラボレーションをした。その土屋さんは自身の作品のイメージストックとして、バッファローのNAS、リンクステーションLS-Q1.OTL/1Dを使用しているとのこと。早速LAVAが東京・北沢にある土屋さんのアトリエを訪れ、お話を伺いました。

プロクリエイターが選んだ製品 〈リンクステーション〉 Webアクセス機能搭載 DLNA対応 ネットワーク対応HDD LS-QL/1Dシリーズ
 

海外留学時に感じた水墨画と日本の素晴らしさ

――水墨画家への道のりを教えてください。

母方のおじさんが岐阜県の下呂温泉で温泉旅館を経営しています。そこには浮世絵や水墨画がいっぱい飾られていたんですね。子供の頃から夏休みにそこを訪れる度、そういった古い水墨画等に触れていたので、物心ついた時には、その印象でうめつくされていました。ただ僕はそこですぐにアートへの興味を持ったわけではなく、高校生の頃はアメリカンバイクを乗り回す男でした(笑)。でも、高校を卒業する間際に水墨画を急にやりたくなったんです。幼い頃のイメージがあったのと、実家の近所に有名な水墨画の先生の教室があったんです。そこに通い始めたら2年で師範になれて、21歳の時点ですでに人に教えていました。

――もの凄い吸収力だし、才能が昔からあったんだね。

ただ、もう少し詳しく言うと、始めて1年経った時に僕はオーストラリアに留学したんです。その時は一切筆は持ちませんでした。そして初めて海外から日本を見た時に、水墨画を含めた日本が客観的に見えたんです。そして日本は素晴らしい国だと思えました。

――本当の意味でのインターナショナリズムだね。

はい。そこでエンジンがかかるんです。帰国後に盛り上がってる自分がいました。外国人に胸をはって日本文化を伝えなければならないという気持ちになっていました。そこから地味にひとりで教室を始めました。ただ、同世代の人達が水墨画に対してとても古いといったイメージを持っていて、誰も周りが興味を持ちませんでした。どうしたらいいのかと思い悩んだ末に、ライブパフォーマンスをやるようになったんです。

若者にも受け入れられた“洋室に飾れる水墨画”

――僕が初めて秋恆君に会ったのも、渋谷のライブハウスで秋恆君がライブペインティングをしている時だったもんね。

そうですね。面白いのが、普通にやってると普通にしか見えないのが、提案する場所を変えると異様なものに見えたんです。お酒を飲んでる連中の前で描くと「スゲー、かっこいい!」と言うんです。そこで、飾る場所や見る人を選んでやってみようと思いました。そして26歳の時に、アルバイトを辞めて、水墨画で生きていこうと決断しました。とは言え、そこからまた悩むんです。自宅で教室を始めますが、なかなか上手くいかず、お金もないしぱっとしません。常に自分の作品を持ち歩き、会う人会う人に見せてまわるんですが、アカデミックでクラシックなものはよっぽどの飛び道具でもない限り使ってもらえないんです。自分が一生懸命描いた作品は飾ってもらえる場所がないんです。それである人が、絵は欲しいけど、それを飾る床の間や和室がないと言われたんです。よし、それなら洋室に飾れる水墨画を描いてみようと思い、始めてみました。そのコンセプトを心がけて描いていると、同世代の人達が作品として純粋にかっこいいと言ってくれるようになったんです。

――なるほどね。なかなか面白いいきさつだね。音楽も聴く場所を選ぶというけど、水墨画はもっとだよね。

でも「洋室に飾れる水墨画」をテーマにしてから、どんどんと楽しくなっていきました。正直に言うと、最初は意地みたいなものが強かった。僕の世代で水墨画をやっている人はまれで、まわりは50〜60歳。自分がやらないと水墨画が潰えてしまうという義務感がありました。それをゴリゴリに伝統感だけで守っていても意味がない。若者がつながっていかないと意味がない。やはり若者からの純粋な評価がないと立ち回っていかない。こんな思いから、作風が徐々に変わっていきました。

――リレーションだよね。とても大切なことですね。作風はどんな感じになっていったの?

当時は墨で描き殴るように描いて、そこに英語を加える方式をとりました。そこから同世代の反応を得るようになり、仕事へとつながっていきました。僕がちょうど28歳の時ですね。その後ファッション関係との付き合いも増えてきて、雑誌の仕事であったり、ファッションショーでのライブペインティング、洋服のテキスタイル、パターンのデザインも手掛けるようになりました。

——個性や発想とは面白いものだよね。水墨画のアーティストがファッションの世界にも飛び込んで成功していくんだもんね。難しい質問かもしれないけど、何がそういった新しいフィールドの人々を動かしたのかな?

上手くは言えませんが、自分の掲げた水墨画の概念は、古典的なスタイルを持ちつつ、新しい世界観を提示するというものですが、それが10で完成だとすると、僕は今はまだ3ぐらいしかコンプリート出来ていないと言えます。ただ、自分自身で新しいスタイルを提示出来たことには満足しています。古典的な部分も評価してもらわないと自分は納得いきません。そこもふまえつつ新しいスタイルを導入させたことに、まわりは評価してくれているんだと思います。

美しさの先にある“素晴らしさ”を描きたい

――さっきからとっても気になるんだけど、ここにエルネスト“チェ”ゲバラの作品があるよね?これ何(笑)?

LAVAさんが絶対反応すると思って出しておいたんです(笑)。

――これ最高だね。(写真参照)絶対に欲しいな。

でもまだ未完成なんですよ。彼の言葉を下の方に入れようと思っているんです。自分の中では「この被写体を描くのか」という部分に行きたいんです。そこでゲバラを描いてみようと思いました。作って行く上では、まずゲバラの印象的な髪の毛の部分を、お花や葉という古典的なモチーフを使い描いてみました。

――いやあ、本当に美しいね。

作品を作る上で、どんなものでもぱっと見が美しいと自分が思えない限り描きません。僕は「こんな技術を駆使しているんだぞ」ということよりも、自分には色々なテーマがあり、何かを伝えたいということのほうが大切です。美しさの先にある素晴らしさに目がいくものを描きたいのです。何かを伝えたいと思った時に、入り口に美しく純粋な要素がなければならないと思うんです。それがたまたまゲバラだったんですけどね。

——後でお値段教えてね(笑)。さて、今後の土屋秋恆はどうなっていきますか?

動画ですね。糸で墨をたらして、紙の上でそれをひきずっていくんです。それを撮影します。以前フィレンツエのエキシビジョンにもそれを送りました。驚きと美しさが混在するものが撮れます。どんどん違うアイデアを振り絞って動画を撮っていきたいです。それと、昔に比べると水墨画が古くさいものだと人々が感じなくなってきたとも思えるので、実は今、作風をクラシカルなものに戻すという考えもあるんです。それが逆に新しく感じてくれることになるかもしれないのでね。

——パソコンはどのように作品作りの中で使いますか?

主に撮影した写真を取り込むことですね。後はそれらを加工します。現在"Tokyo Cross Walk"という自身の企画で、街の横断歩道を撮影して、それを断片的に切り取って、あたかもそれが水墨画のようであるという作品を製作しています(写真参照)。一眼レフで撮影して、パソコン内で切り取ったり補正します。それ以外にも写真はとてもたくさん撮ります。それをもとにインスピレーションを得て、そこから作品を描いていくというスタイルもよくとるので。それが作品になろうとなるまいと、とにかく写真は撮り続けます。その為、容量の大きなハードディスクが必要だったんです。そこでバッファローのネットワーク対応HDD(NAS)、リンクステーションLS-Q1.OTL/1Dを導入しました。バッファローの製品は昔から使っていたので、ますは信頼性が僕の中で高いです。それとこのデザインも重要です。御覧の通り、僕はこのアトリエにあまりものを置いていないんです。机の上もいたってシンプル。この机に相性の良いものが欲しかった。前に使用していた他メーカーのものは、なんか作業していて違和感を感じたんです。僕は特に気に入ったものしか部屋には置かない人間なので、やはり机の上に置くものは自然と自分になじむものがいい。周辺機器系ってけっこう武骨なものもありますよね。なのでデザインが気に入らないと作業中に気になってしまうんです。でもこのバッファローのはとても自分の中で馴染むものがあります。それと今までは現在のバッファローのハードディスクに比べて容量の小さなものだったので、撮影した写真も消さないと新しいものが保存できなかった。でもやはり1TBもあると、その心配は殆どありませんね。その時のインスピレーションで撮ったものが、そのまま残しておけるので、まさにその時の気持ちをそのまま残せるアイテムです。取り出した写真を見て、当時の時分の感覚も知ることが出来ますよね。色んなインスピレーションを大事にしているクリエイターにはとっても大事なことだと思いますよ。

——なるほど。見事に机にマッチしていますね。どうもありがとうございます。では最後に、秋恆君のような水墨画を目指している人達にメッセージをお願いします。

植物のような、毎日毎日見ることの出来るような自然のものに目をやることが大切です。そうすると良い作品が作れるかもしれないですよ。

――今日はどうもありがとうございました。

Creator's Profile

本人写真

土屋 秋恆 (つちやしゅうこう)

1992年、斉藤南北氏、寺山南楊氏の両氏に水墨画を師事。1995年、南北墨画会師範課程に進む。産経新聞主催書のアート展、 国際文化祭等 各公募展で入選、入賞。松田豊氏に現代美術を師事。1996年、水戸川櫻華氏に仏像彫刻を師事。1999年、日本書画展 褒章受賞。2000年、全水墨画公募展 審査員会賞受賞。2002年、東京コレクション「コシノヒロコ」作画提供。ニューヨークにて個展「- A Fraction of a Moment -」開催。2003年、「コマーシャルフォト」9月号表紙 作画提供。「ハナレグミ」ツアー Tシャツをデザイン。イタリア「フィレンツェ・ビエンナーレ」招待参加。2004年、プロモーションビデオ「モンドグロッソ 光」作画提供。ラフォーレ原宿「岡本太郎 TributeTシャツ展」参加。カナダ・トロント「NOKIMONO」参加。コラボレートユニット TENKI結成。2005年、ラフォーレ原宿「Wart Garden 2005」参加。Blast! 石川直とライブコラボレート。DJ Towa Tei とライブコラボレート。人間国宝、大倉正之助とライブコラボレート。2006年、ラフォーレ原宿「 Stylist Meets」 参加。プロモーションビデオ「安室奈美恵 −人魚−」作画提供。2007年、Christian Diorプライベートパーティにてライブパフォーマンス。ユニクロコラボレートTシャツ販売。ユナイテッドアローズ「時しらず」にて作品販売。幻冬舎papyrus 森見登美彦「二代目の帰朝」挿絵。イタリア「フィレンツェビエンナーレ」招待参加。全国水墨研究会合同展 準大賞受賞。
その他 Christian Dior、TOMMY HILFIGER、VISA、NOKIA、CHIVAS REGAL等、世界各国で行われる様々なトップブランドのVIPパーティにてライブパフォーマンスを展開。
http://www.kusindo.com

Interview Photo

※画像をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。

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秋恆君のアトリエです。僕はもっと作業場的なものを想像していましたが、すっきりしていて奇麗にまとまったアトリエでした。ここでたくさんの生徒さんに教えているそうです。

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これが僕が欲しくて欲しくてたまらないエルネスト“チェ”ゲバラの水墨画です。息をのむ程の美しさです。完成したらまた見せてもらおうと思います。

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ここからは土屋秋恆作品集です。「Air 」というタイトルの水墨画。ジェット機と西海岸の乾燥した大地を墨とシルクスクリーンで表現した作品で、おもに滲み(にじみ)のみで描かれています。ステインアートとは、まさに滲みアートのことだそうです。

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続いて「flower」。UNITED ARROWSにて08年に販売した扇子ノウゼンカズラの柄が描かれています。

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全国水墨研究会合同展準大賞受賞作品の「jiku」。これがいわゆる古典技法ですね。

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「photo3」という作品は、アートディレクター梅沢篤とのコラボレーションユニット、A+SHのもの。バケツいっぱいの墨を空に向かってぶちまけた瞬間を撮影したそうです。この躍動感、アイデア、素晴らしい!

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古典技法の水墨画にシルクスクリーンを重ねた作品「smile」。秋恆君らしい作品ですね。

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これがインタビュー中にもあった、"Tokyo Cross Walk"というコンセプトの作品。横断歩道を撮影して、あたかも水墨画のように見せる。斬新であり、新しい。彼はアイデアの宝庫ですね。

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秋恆君がこれだったら自分の机に置けると認めたバッファローのNAS、リンクステーションLS-Q1.OTL/1D。「その時の気持ちをそのまま残せるアイテム」と大絶賛でした。

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お気に入りの机と、そこにしっくり来るハードディスクで作業をする秋恆君。たしかになじんでいますね。

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自分もひとりの作家として、彼のインスピレーションや動きは勉強になります。インタビュー中にもあった、「リレーションを掲げた若者に対しての個性的な活動」とは、言葉で言えば簡単なことなんですが、作り手としては本当に大変な作業だと思います。それを成し遂げて進んでいる秋恆君、素晴らしいアーティストです。

Creater's Favorite Foods

クリエイターのお気に入り料理

土屋 秋恆の好きな料理”この一品!”

土屋秋恆曰く:「アトリエの近くにあるお蕎麦屋さん「田丸庵」の僕だけが食べられる“いつものお蕎麦”。蕎麦は冷たくて、汁は温かいのです。そしてこのかき揚げ。ほぼ毎日来ているうちに完成された秋恆蕎麦です」

今回登場した製品

製品写真

〈リンクステーション〉 Webアクセス機能搭載 DLNA対応 ネットワーク対応HDD LS-QL/1Dシリーズ

3つのHDD増設用ベイを備え、必要に応じて容量を増やせるNAS。家の中でのデータ共有だけでなく、外からもインターネット経由でアクセスが可能で、iPhone 3Gとの連携や家庭向けのDLNAガイドライン対応機器との接続でさまざまな楽しみ方が可能です。HDDの増設により、各種のRAIDモードにも対応。

LS-QL/1Dシリーズ製品ページ

 
 

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