• ショッピング
  • 製品・サービス一覧
  • 対応情報
  • ダウンロード
  • お客様サポート
法人のお客様

@PROFESSIONAL USERS インタビューby LAVA

平井哲之

73 音楽プロデューサー

仕事で使うものだから信頼性が高くないと使えません

第73回目の@PROFESSIONAL USERSは、音楽プロデューサーの平井 哲之(ひらい てつゆき)さん。中森明菜さんからT-SQUARE、最近ではインディーズ系の若手バンドからクラシックのライブ録音まで、手掛けたアルバムは莫大な枚数に上ります。海外でしっかりと学んだことで得た音に関する揺るぎないこだわりと信念、そして多くの現場の中で得た高い技術。平井さんのかもしだす音はまさしく「本格派」。機材へのこだわりと愛着も深い平井さんがバッファローの周辺機器は欠かせないアイテムと言います。最近はバッファローの外付けハードディスク、HD-HX2.0TU3を使用とのこと。早速、東京・二子玉川にある平井さんのご自宅を訪れ、お話を伺いました。

暗号化機能搭載USB3.0 外付けハードディスク HD-HXU3シリーズ
 

バークリー音楽大学では音楽プロデュースとエンジニアリングを学びました

――実は平井さんとはかれこれ10年以上昔に一緒に作業をしていたことがあります。久しぶりの再会です。また一緒にプロジェクトを始めることになりまして、その話も後ほどします。さて、平井さんのキャリアは実に素晴らしいと思えるのですが、音楽プロデューサーへの道のりを教えてください。

両親が共に音楽家という恵まれた家庭環境がありました。父親はクラシック音楽の指揮者で、新日本フィルハーモニーオーケストラに所属していました。晩年は宮内庁のオーケストラの仕事に就き、天皇陛下の前で指揮をしていました。

――えーっ!それは凄い家に生まれましたね。音楽への道は生まれた瞬間からの宿命だったんですね。

そうですね。母親はその時代にはコピー機がなかったので、ひたすた写譜(譜面を書くこと)を手伝う日々でしたね。それもあって僕は小さい頃からピアノや音楽教室と通い、6歳までにやらないと身に付かないという理由で絶対音感もつけさせられました。
LAVA君の言う通り、生まれた瞬間から音楽漬けの日々です(笑)。実は美術方面にも興味はあったのですが、学生時代にツェペリンやディープパープル等のコピーバンドを始めてしまい、ギターを弾いているうちに、「やはり音楽の道に進もう」と思うようになりました。だから僕は最初はギタリストになろうと思ったんですよ。

――あ、そうだったんですね。それは意外でした。

でも父親は「絶対ミュージシャンになるな」と一言。ミュージシャンは実力の世界でとても厳しい。クラシックの世界ならなおさら。だから音楽の道に進むなら表に立つプレーヤーにはなるなと言われました。

――そのお父さんが言うんですから重い言葉ですよね。

それもあって高校生の時にエンジニアの世界に進もうと思うようになりました。その時僕は完全なるオーディオマニア。アンプだったり、レコード針だったり、こだわり抜きました(笑)。それもあって音響に興味を持つようになったんですよね。

――平井さんはバークリー音楽大学を卒業していますね。

バークリーにミュージックプロダクション&エンジニアリング(MPE)という学科があるのを知って興味を持ちました。当時は大阪芸術大学の音響工学部に通っていたんですが、我慢しきれず1年間でそこを辞めて、19歳でバークリー音楽大学の門を叩きました。でも僕は英語が全く出来なかったので渡米後、ELSというアメリカの指定英語学校にまず入りました。英語レベルは1〜9まで設定されていて、バークリーにはレベル6まで行かないと入れません。でも僕は3月にアメリカに行って、3ヶ月でレベル9まで行きました。

――天才少年ですか?(笑)。

いやいや、実は宿題なんか全くやらずに遊んでばかりいたんですよ。その分ネイティブの悪友達が増え、朝から晩まで飲んで毎日どんちゃん騒ぎでした。そんなことを繰り返していたら自然に英語をおぼえちゃったんですよね。

――ま、確かに言語はそうやって覚えていくもんかもしれませんね。僕もそうでしたから。でも両親は平井さんがバークリーに行くことはどう思っていたんでしょうか?

基本的には賛成してくれて入学の際のお金も払ってもらいましたが、「学費は払うが絶対卒業しろ!」と言われました。バークリー音楽大学の卒業率は11%です。でもちゃんと4年間で卒業も出来ました。卒業式には親も来てくれましたね。

――僕だったら20年ぐらいいても卒業出来なそうです(笑)。バークリーで勉強したのはどんなことですか?

勉強したのは音楽プロデュースとエンジニアリングです。バークリーの良い所は、世界中から多くのミュージシャンが集まります。ミュージシャン志望の学生も勉強になるし、我々はレコーディングエンジニアとして実践が出来ます。常に現場での勉強が実践ありきで教えてくれるのが良かったですね。なかなかそういう学校もないので。

入社してすぐ中森明菜さんの担当ディレクターに任命され、そく現場(笑)

――世界中の音楽を志す人々にとっては憧れの学校ですからね。それで帰国後は?

24歳で帰国しましたが、最初はミスターミュージックというCM音楽の制作会社にアルバイトで入り、アシスタントの仕事をしていました。お茶くみとか(笑)。でも実際にスタジオに入って現場に触れる経験も出来ました。その時に知り合ったレコード会社から誘いがあって、ワーナーパイオニアに入社しました。入社したその日に中森明菜さんの担当ディレクターにいきなり任命され、そく現場(笑)。彼女の“TATOO”というシングルが僕の最初の仕事になりました。

――今では考えられないようなスピードですね。時間の余裕なんて全くないわけですもんね。

忙しく死にます(笑)。でも即現場というのは必要なことだと思っています。バークリーでそれは叩き込まれましたから。それに僕は英語も出来たのと、中森さんが人気の絶頂期でもあり、スタジオにマスコミや取材が押し掛けレコーディングするのも困難になってきたこともあり、ニューヨークでレコーディングをしようということになりました。そこから中森さんの仕事はニューヨークが主体とになりました。

――T-SQUAREのお仕事をしたいきさつは?

その後SONYからお誘いがあり転職しました。それでT-SQUAREの担当ディレクターになったんです。彼等との仕事も海外レコーディングが多かったですね。ロンドン、ミュンヘン、イタリア、ロスアンジェルス。ブラジルで録音したアルバム“BRASIL”は最優秀録音賞を受賞しました。なかなかとれるものではないので嬉しかったですね。その後はフリーランスとなり、小室哲哉さんファミリーのプロジェクトにも参加しました。その辺りからインディースシーンが盛り上がってきます。僕はそのテイストが好きだったのもあり、インディースの仕事も手掛けるようになりました。T-SQUAREはフリーになってからもアルバム制作は手掛けています。そして自身の会社、有限会社ビアンドールを立ち上げました。

――現在の主な活動内容を教えてください。

現在はライブレコーディングを主体に活動しています。常に僕はハイファイオーディオにこだわっていますから、オーディオ的なクオリティーを得られないと満足出来ないのです。当然音楽が素晴らしいことは大前提なんですが。ここ最近、MP3等の音のクオリティーが低いものが多いですよね。残念なことにオーディオ的クオリティーが失われてしまっています。SONYに在籍中、MDの開発プロジェクトにも携わりました。音のビット数を下げ、圧縮しなければならないのでどうするか等、相当頭を使いました。SACD(スーパーオーディオCD)のプロジェクトにも関わりました。SONY時代に制作ディレクターの立場としてハードの技術、テクニカルな部分、開発にも携われ、同時に学ぶことも出来たのは大きかったです。これが今の仕事にいきています。DSD(Direct Stream Digital)のレコーディングにも携わりました。DSDは最初は大型冷蔵庫1個分の大きさで、それがこの小ささまでになりました(MR-1000 写真・参)。今ではMR-2000になり、現在はそれだけが販売されています。DSDは現在考えられるデジタルレコーディングの中での最高値、5.6MHzサンプリングレートで録音出来ます。これを使用してクラシック音楽のレコーディングを手掛けています。後は、LAVA君と新しいプロジェクトで仕事を始めました。

CD、SACD、クリスタルCDまで機会があれば全部聴いて欲しい

――僕が今、どうしてもカバーしたいハワイの曲があって、そのディレクションを平井さんにお願いしたんです。現在はまだプリプロダクション中ですが、久しぶりに一緒に仕事が出来て興奮しています。とても良い曲なので出来上がりが本当に楽しみですよね。
さて、バッファローの話をしてください。結構前から色々とお使いとのことですが。

はい、使っています。僕は以前からWindows環境でバッファローのハードディスクを使用させて頂いておりました。ただ作業上、どうしてもMac環境でシステムを構築する必要があり、ちょうど新しくハードディスクが必要であったため、HD-HX2.0TU3を導入しました。こちらのシステムでは、マルチトラック作業による使用のためファイル数が多くなりますが、この機器は2TBの容量があるのでで安心です。フォーマットも開封時にFAT32であったため、そのままMacでもWindowsでも認識出来て、僕のように双方のシステムを使用する場合にとても便利です。データに関しては、先ほど話したDSDに録音したデジタルデータファイルを必ずハードディスクに移します。DSDは高音質なので、デジタルデータとしての容量がとても大きいのです。だから大容量のハードディスクがたくさんないとすぐにいっぱいになってしまいます。そして頻繁にハードディスクは使用します。仕事で使うものですから、まずは信頼性が高く大容量なものでないと使えません。バッファローが僕の中では一番信用出来ます。トラブルというトラブルは今までに一度もありませんでした。それに他社メーカーと比べても販売価格も安いしですしね。安くて信頼出来て大容量。それが僕がバッファローを選んでいる理由です。ハードディスクに関してはバッファローと出会う前はよくトラブルがありました。仕事の現場で起こるので大変です。ハードディスクの中の大切なデータが失われますし、それにスタジオでトラブルが起こると、それによって復旧するまでの時間や、ミュージシャンを待たせてしまったりと、コストもリスクもかかりすぎます。それを考えると信頼性がおけるメーカーと出会えたことは僕にとっては一番嬉しいことですね。

――これからのハードディスクに期待することはありますか?

最近ではファイヤーワイヤー使用がなくなってきましたよね。USB3.0になって、USBの進化が何処まで発達するのかは見ものです。これからのハードディスクの性能の発展に期待しています。

――どうもありがとうございます。では最後に音楽プロデューサーを目指す人達にメッセージをお願いします。

良質な音楽、世界中にある色々な音楽を聴きまくって欲しいです。そこから学べます。MP3も良しDSDも良し。その違いが何なのか?CD、SACD、クリスタルCDまで、機会があれば全部聴いて欲しい。色んな国のヒットチャートの動きにも注目しておいた方がいいです。頭でっかちにならず聴くだけ聴いて、そこから吸収してください。

――今日はどうもありがとうございました。

Creator's Profile

本人写真

平井 哲之(ひらい てつゆき)

1983年、アメリカ・マサチューセッツ州・ボストンのバークリー音楽大学卒業。
プロデューサー&エンジニア学科専攻。日本帰国後、株式会社ワーナーパイオニア(当時)入社。中森明菜の制作ディレクター担当。その他、数々のアーティストの制作ディレクターを務める。
1989年、株式会社ソニーレコード(当時)に移籍。T-SQUAREの制作ディレクター担当。ロンドン・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラなどの数多くの海外録音を行う。また、コーザ・ノストラ、相沢友子など数々のアーティストの制作ディレクターを務める。
1992年、株式会社ヴィレッジ・エー(当時)入社。引き続きT-SQUAREの制作プロデューサーを勤める。数多くの海外録音を行いながら、多くの新人アーティストの制作プロデューサーを勤める、2001年ブラジルで録音したT-SQUAREのアルバム「BRAZIL」で最優秀録音賞受賞。
2003年、有限会社ビアンドール設立。フリーランス・プロデューサーとして数多くのアーティストの制作に携わる。また、録音エンジニアとして数々のレコーディングを行う。
2007年、アメリカ・シスコ社の資格CCNA取得。ネットワーク・エンジニアとしての活動を始める。
2008年、同シスコ社の資格CCNP(プロフェッショナル)取得。大手メーカーのサーバー・エンジニアを勤める。
2009年、SEOを独学で学ぶ。DSDレコーダーを始め、数々の最新デジタル機器を導入。
数多くのコンサートの録音、ライブハウスの録音を行う。自社スタジオ Biandor Mastering を設立。現在に至る。

http://www.ne.jp/asahi/biandor/rec/

Interview Photo

※画像をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。

画像01

インタビュー中にもあった平井さんが使用のDSD(Direct Stream Digital)。平井さん曰く「DSD(ダイレクトストリームデジタル)とは、従来のPCM方式とは異なる全く新しい発想と先進のテクノロジーから生まれた、次世代のデジタル録音・再生フォーマットです。DSDは現行CDの128倍となる5.6MHzサンプリングのオリジナル1ビット・パルス信号を用いるため、限りなく原音に近い音を再生することができ、自然界に存在するすべての音を記録できる無限の可能性を秘めています。」

画像02

記念すべき平井さんの初仕事である、中森明菜さんのシングル「TATOO」です。
これをいきなり手掛けてしまうのは僕には無理です(笑)。

画像03

これは中森明菜さんのベスト盤です。僕は実家に持っています。

画像04

SONY転職後に手掛けたT-SQUAREの“BRASIL”。ブラジル録音の本作は最優秀録音賞を受賞しました。名盤です。

画像05

同じくT-SQUAREのアルバム「夏の惑星」。94年発表の本作は90年代T-SQUAREのバンドサウンドを構築した代表作と言われました。

画像06

バッファロー歴代のハードディスク達が並ぶ作業机です。バファローには絶大なる信頼を持っているそうです。

画像07

最近導入したバッファローの外付けハードディスク、HD-HX2.0TU3です。僕とのプロジェクトの音もここに収まりそうです。安くて信頼出来て大容量。これが決め手です。

画像08

作業中の平井さんです。最近はMacとProtoolsを新たに導入したそうです。

画像09

始めて平井さんに会った頃の僕は若干29歳ぐらいだったと思いますが、彼は全く変わっていませんでした。音に対する深い追求心は今の時代だからこそ本当に大切なモチベーションと言えます。同じ音楽プロデューサーとして尊敬する人物のひとりです。いい音、これからも一緒に作りましょうね!

Creater's Favorite Foods

クリエイターのお気に入り料理

平井 哲之の好きな料理“この一品!”
「カレー」

平井さん曰く、「一言にカレーと言っても、なつかしい日本のカレーから、欧風カレー、エスニック・カレー、もちろんインド・カレーといろいろとありますが、私は特に南インド・カレーが好きです。日本で一般的なインド・カレーと言うと、ほとんどが北インド・カレーを指しますが、南インド・カレーは全く異なった味わいがあります。最近は南インド・カレーの専門店も見かけるようになりましたので、みなさんも機会があったら是非お試し下さい。」

今回登場した製品

製品写真

ターボPC/ターボコピー対応 ハードウェア暗号化機能搭載 USB3.0用 外付けHDD

秘密を守りたいデータを安心して保存できるハードウェア暗号化機能を搭載した外付けHDD。高速な新世代接続規格「USB3.0」を採用した高速規格に加え、2つの高速化ソフトウェアでさらにスピードに磨きをかけました。

HD-HXU3シリーズ製品ページ

 
外付けハードディスク  製品ページ

USBケーブルなどでパソコンに簡単に取り付けでき、大容量のデータが保存可能なストレージです。

 

おすすめ情報

一覧を見る