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法人のお客様

@PROFESSIONAL USERS インタビューby LAVA

樫本 大輔

91 レコーディングエンジニア

バッファローのHDDはレコーディングエンジニアに絶大なる信頼があります

第91回目の@Professional Usersは、レコーディングエンジニアの樫本 大輔(かしもと だいすけ)さん。東京でも有数のレコーディングスタジオ、BS&T STUDIOに所属する若手ホープのレコーディングエンジニア。LAVAもこのスタジオの常連であり、「音」にこだわるプロデューサー、ミュージシャンでここのスタジオを知らない人はいないと言われるくらい、真のレコーディングスタジオとして、これまでたくさんの名盤を世に生み出す「原型」を作っています。そのBS&T STUDIOでもバッファローの外付ハードディスク、HD-WL2TU3/R1Jが大活躍。今回は特別にBS&Tの母でもあり、スタジオのブッキング・経理を担当する木下 華(きのした はな)さんも登場してくれ、BS&Tの偉大なる歴史や機材のことについても語ってもらいました。ご覧下さい!

2台のドライブでデータを守るミラーリング対応HDD「HD-WLSU2/R1シリーズ」

機材の良さ、音の「鳴り」にこだわりを持つ ミュージシャンがBS&T STUDIOを訪れます

――さて、今回は僕も愛するスタジオ、BS&T STUDIOのレコーディングエンジニア、樫本大輔君の登場です。そして、大事なスタジオの経営を行う木下 華さんにも来てもらいました。まずは華さん、僕も興味深いBS&Tが生まれて行った経緯を教えてください。

木下(以下木):元々は私の夫でもある木下"George"孝と、コンサートの機材レンタルとオペレーターを手掛ける会社を運営していました。モービル(レコーディングモバイル)を使用してのコンサート収録も同時に行っていたんです。スタジオを作りたいというのは機材会社を始めた頃からの目標でした。機材もレコーディングが出来る機材を買いそろえていました。1990年に現在の建物を借りることが出来て、BS&T STUDIO(ベーシック&テクノロジースタジオ)としてスタートしました。

――始まってすぐに軌道に乗って行ったんですか?

木:オーナーのGeorgeが「音が安定するまでは外に貸さない」と言って2年間貸し出さなかったんです。

——出た!Georgeさん、頑固!(笑)

木:なのでスタジオの収入は最初の2年間はゼロ(笑)。でもその間にスピーカーのことや、機材のセッティング等でエンジニアを呼んで、いい音が生まれていく為の試行錯誤を繰り返しました。そのおかげで貸し出すようになってからの機材や音での不具合は一度もないんです。レコーディングスタジオは常にいっぱいの状態で、年間で2000万円分の仕事を断りました。全く宣伝をしなくてもリピーターが絶えることなく、ここじゃなきゃ駄目っていうLAVAみたいなプロデューサーやミュージシャンが多かったですね。

——恐縮です。Georgeさんの音へのこだわりがそのまま出たスタジオですもんね。

木:スタジオの音がいいだけではなく、機材の良さ、及び音の「鳴り」を知っているミュージシャンが自然とここに訪れるんです。それはGeorgeのこだわりから来ています。現在はデジタル化されているスタジオがほぼですが、ここはアナログとデジタルの両方を考えています。アナログの音の良さ、デジタルの効率性や操作性、このどちらも真剣に考え、両立させています。運営していく上で月の売り上げは必要ですが、当初のポリシーである「いい音を作りリリースしていく」という考え方は今も変わっていません。ダウンロードやMP3が多いからこそ、あくまでもいい音にこだわります。MP3に慣れていまった若者は本当にいい音で音楽を聴いていないとも言えるので、BS&Tは音の良さを次世代にレクチャーしていくことも必要だと考えています。確かに状況は厳しいですが、私たちは負けません。次に続く世代を育てながらも、当初のポリシーは曲げずに進みます。

——かっこいい。でも華さんの言う通りだと僕も思いますよ。いい音は時代が変わっても、機材が変わっても、人間が変わらない限り絶対に必要です。だから僕はこのスタジオが好きなんですよね。レコーディングエンジニアについてはどう考えていますか?

木:エンジニアに関しては、社員ではなくフリーランスとして、他の仕事を他のスタジオでも手掛けられるようになっていって欲しいと考えています。言ってみれエンジニアもこのスタジオで育てていきたいということです。

恩師のTwitterでのつぶやきをきっかけにBS&T STUDIOに入りました

——では大事なスタジオのレコーディングエンジニアとして最近入った樫本 大輔君に話を聞いてみます。樫本君がこの世界に入っていったキッカケは?

樫本(以下樫):高校生の時にロックバンドでギターを弾いていました。大学時代も音楽を続けたいという理由で音楽サークルにも入りました。そこで自分達のオリジナルCDを作ろうという話になり、僕がMTR(音楽を録音する機械)を使用して録音したんです。でもこれがことのほか音が良く録れたので、まわりのバンドから「自分達のデモも録音して欲しい」と言われるようになったんですね。その頃からギターを弾くよりMTRを使って録音することの方が楽しくなってきました。ライブでギターを弾いているよりも、もともとは作曲している方が楽しかったので、僕はもくもくと作業していることの方が性に合うんだなと大学時代の時に気付きました。なので大学を卒業する頃にはやりたいことが明確になっていました。

——それがレコーディングエンジニアだったんだね。

樫:そうです。東京ビジュアルアーツという、音楽やアート関係の専門学校に入り、レコーディングエンジニアを専攻しました。そこでは2年間勉強をして、卒業後にMA(映像と音を合わせる)の会社に就職しました。僕はナレーションの録音を主に手掛けました。声優さんやナレーターの方が毎日来ていましたね。ドラマの吹き替えを映像に合わせる仕事もしていましたね。

——えっ、それってもしかして「プリズンブレイク」とかドラマの吹き替えってこと?僕はその作業にメチャクチャ興味があるんです。吹き替えに関しては日本の技術が世界一だと思っているんだよね。あれはさ、どうやってあんなに上手く俳優の口に日本語を合わせられるの?

樫:声優さんのテクニックや、脚本家さんの相当なるボキャブラリーもあるんですが、それにプラス、細かい部分はProtools(音楽用編集ソフト)で直していきます。それも僕はやっていましたよ。

——へー、そうなんだね。その話、今度ゆっくり教えてね(笑)。でもそこからどうしてBS&Tに来たの?

樫:会社では日々一生懸命やってはいましたが、達成感のようなものはなかったです。BGMの選曲とかもありましたが、音楽の仕事ではなかったんです。MAの会社にいたんでは、将来レコーディングエンジニアにはなれないのでは?という危機感を感じ始めたんです。そんな時に僕の専門学校時代の先生がTwitterで、「レコーディングのワイヤリング(ケーブルつなぎの作業)を誰か手伝ってくれないか?」とつぶやいていたんです。その情報を元に行った場所がBS&T STUDIOでした。

——つぶやきキッカケか(笑)。それで?

樫:作業も終わり一段落していたら、BS&T ではアシスタントエンジニアを募集しているという情報を知ったんです。すぐに「やってみたい!」と思い、MAの会社を辞め、入るというか入り込みました(笑)。

音を作る第一歩も人間としての第一歩も同じです

——いきなり仕事は出来たの?

樫:いいえ!とんでもないです。ずっと掃除でした。

木:まずは私たちは彼がどんな掃除をしたかをチェックするんです。ケーブルをしっかり分かりやすいようにまとめているかをチェックします。もちろん棚の上にものが散乱しているなんてありえません。このスタジオには100Vと117Vの電源がラックマウントにも床下にも通っていますが、そこにもホコリはたまります。そこもちゃんと掃除しているかを見ます。いかにスタジオを大切に考えているか、そこで仕事をしているという自意識を持っているかをチェックするんです。ましてやホコリは火災につながります。大切なデータが燃えてしまったら大変ですよね。でも樫本は多少足りないところがありつつも(笑)、性格が素直なので、どんどん学習していくタイプ。歴代のエンジニアの中では一番可愛いかな(笑)。

——おーっ、良かったな樫本君。でも大体のレコーディングはメインエンジニアも一緒にスタジオに来ますよね?そうなると彼はアシスタントの作業が増えていくとは思うんだけど、メインでレコーディングを任される場合はどんなスタイルで樫本君は仕事をしているのかな?

樫:アシスタントの作業をしていても、ここの音は常に聴いています。機材の使い方も外部のエンジニアさんのやり方を見て吸収してきました。サウンドチェックの際も、リクエストされたことには対応出来るようになりました。ここには昔のヴィンテージものの機材も豊富です。クライアントの方々も音を知っている人がほぼなので、どうにか望んでいる音を作れるように努力するのみです。オーナーが常々言う、ミュージシャンがマイスタジオと思えるスタジオにしていきたいです。そういった意志を引き継ぐことで、レコーディングエンジニアとしての最良の環境をミュージシャン側に与えることを含め、勉強の日々でもあります。昨今デジタル化されているスタジオですが、ここはアナログ〜デジタル周りに、ヴィンテージ機材まで揃っている中、学習する時間はいくらあっても足りません。外部から来るレコーディングエンジニアの技をいかに自分のものとして吸収出来るかも課題のひとつだと思います。

木:要するにミュージシャンが樫本でなくては駄目、彼に任せておけば安心だと言われるエンジニアになっていって欲しいんです。彼にマイキングさせたらバッチリ。Protoolsをいじらせたら最高だ、とクライアントが言ってくれれば、それはエンジニアとしてだけではなく、人としても最高なものになっていけると思います。ま、樫本が素直じゃなかったらすぐに追い出すけどね(笑)。

——怖い(笑)。でも若くして最高のスタジオに入ったと僕は思いますよ。オーナーのGeorgeさんも華さんも音楽を聴く耳も素晴らしいけど、人間としても素晴らしい人達ですからね。さて、では機材のことを聞きますね。レコーディングスタジオにおいてのハードディスクの重要性を教えてください。

樫:現代のレコーディングはデジタル化され、ほぼ100%がパソコンを使用しての録音になっています。その為、仕事用、作業用のハードディスクとして大体のクライアントさんが自分達のハードディスクをスタジオには持って来ます。当然録音した全てのデータを持って帰る際にもハードディスクは必要です。昔で言えばマルチテープのようなものですね。でもスタジオにおいての一番のハードディスクの必要性は、データをクライアントさんが自分達のハードディスクにコピーして持ち帰ったとしても、僕らスタジオ側は1週間、そのデータをPC内にとっておくんです。クライアントさんが持ち帰った後、どんなトラブルがあるか分からないので、こちらでも保存しておかなければなりません。これはスタジオとクライアントさんとのルールのようなものです。でもスタジオのパソコンも容量の関係上、次の録音のスケジュールもあるので、そのデータは何処かに移さなければならないんです。なので、スタジオでのハードディスクは容量も大きく、信頼性も高くないといけません。そこで今回、バッファローの外付ハードディスク、HD-WL2TU3/R1Jを導入しました。容量も大きく、レイド機能がついているので本当に我々にとっては便利で安心なハードディスクです。大切な音のデータ、それもBS&Tだからこそ録音出来たデータが、ここでトラブルが起きてしまったら大変ですよね。

——そうだよね。実は僕もデータを持って帰ってからのトラブルがあったんだけど、樫本君の前のエンジニアが、ちゃんと保管していてくれて、ましてやうちにまで届けてくれたよ(笑)。あれは助かったな。でもどうしてバッファローを選んだのかな?

樫:個人的にもよく買うメーカーではあるんですが、最近ではタイの洪水の影響で以前よりもハードディスクが品薄で、さらに値上がりもしました。そんな中バッファロー製品は何処に行っても変わらずあるし、しかも値段もリーズナブルなままです。レコーディングエンジニアの世界でも絶大なる信頼がありますしね。

木:私なんてメモリースティックは5本ともバッファローよ。常に使っているのは8GBと32GB。重宝してます。

——ありがとうございます。このハードディスクの使いやすい部分は?

樫:作曲家さんやアレンジャーさんの方がウィンドウズPCを使用していた場合、このハードディスクだと互換性があり、データをハードディスクに逃がすことによってバックアップも出来ますし、作業に入る為のコピーもスタジオのMacにすぐに移すことが出来ます。大体のスタジオはMacを使用しているので、クライアントさん側がウィンドウズだった場合、ハードディスク上のトラブルも多いんですが、このハードディスクの場合はそのトラブルはゼロです。なので、信頼性と便利さが同居するハードディスク、これがバッファローのHD-WL2TU3/R1Jだと思います。

——ありがとうございます。では最後にレコーディングエンジニアを目指す人達にメッセージを、先に現場に出た樫本君からお願いします。

樫:僕がそんなこと言える立場ではないんですが、最初は当然お茶くみや掃除から始まります。自分の思い描いていた世界とのギャップはありますが、そこから仕事が始まっていくと思います。音を作る第一歩も人間としての第一歩も変わらないんだなと感じます。僕もまだまだ発展途上ではありますが、これからもしっかりいい音を作っていこうと思っています。

――今日はどうもありがとうございました。

Creator's Profile

本人写真

樫本 大輔(かしもと だいすけ)

1983年5月14日 神奈川県生まれ。学校法人専門学校 東京ビジュアルアーツ音響学科レコーディング専攻卒業後、2008年、東京都内にあるMAスタジオで2年半様々な声にまつわるナレーションやアフレコ等を録音。エンジニアになりたいと志して縁あり、2010年に(有)クロックワイズのBS&T STUDIOに所属し、レコーディングエンジニアとしての活動を始める。

木下 華(きのした はな)

BS&T STUDIOのブッキング・経理担当

(有)クロックワイズ BS&T STUDIO
http://www.bststudio.com/

Interview Photo

※画像をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。

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僕も自身のアルバムをクリエイトする際には必ず使用するBS&T STUDIOのコントロールルームです。ここにいると不思議と居心地が良いのは、やはりたくさんの「音」の達人達が使用してきたオーラのようなものが存在するからだと思います。都内では間違いなくベスト1のスタジオです。

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今剛
ここからはBS&T STUDIOで作られたアルバムをご紹介。まずは今剛の2nd Albumです。構造も含め10年!を費やしたという2枚目のソロアルバム。そんなアーティストだからこそ、やはり録音はBS&Tなんでしょうね。2009年リリース。

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稲垣潤一
2009年リリースの稲垣潤一「男と女2」。このアルバムは女性ボーカリストとのコラボで、稲垣氏の新たなる発見のあった貴重なアルバムです。

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相対性理論
やくしまるえつこの感性が爆発した傑作アルバム、「相対性理論 シンクロニシティーン」。

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鈴木茂
鈴木氏の名作、"BAND WAGON 2008 Special Edition"。華さんはアナログ盤がすり切れるほど聴いたアルバムだそうです。鈴木さん、天才です。

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スタジオの信頼を一気に任されている、バッファローのHD-WL2TU3/R1J。とにかくここには「音」にうるさいミュージシャンやプロデューサー達が集まります。故に録音したデータの保存は何よりも大切な作業です。そんなスタジオのスタッフが一番信頼しているメーカーがバッファローという言葉も嬉しいですね。これからも大活躍間違いなしですね。

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仕事中の樫本君。僕も彼と仕事を最近しましたが、華さんの言う通り、素直で学習熱心なエンジニアでした。今後を大いに期待しています。

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この日のインタビューには登場しなかったオーナーのGeorgeさん(右から2番目)が写真撮影の時だけ登場してくれました。僕らの大先輩であり、音を知り尽くした、エンジニアの世界では神のような男です。僕も会うと緊張するんですが、最近ちょっと丸くなった気も(笑)。僕の愛するBS&T STUDIO。また「いい音」を一緒に作りましょうね!

Creater's Favorite Foods

クリエイターのお気に入り料理

樫本 大輔の好きな料理“この一品!”
「おすすめ膳セット」

樫本さん曰く、「そば処「長寿庵」千歳烏山本店”おすすめ膳セット”です。そばと海の幸で出来た丼が絶妙に美味しく、その上日替わりメニューなので、スタジオの合間や帰りがけに飽きることなくよく通っています。セットメニュー以外も単品で取り揃えていて、お酒も美味しいので、是非みなさまにも足を運んで食べに行ってもらえたらと思います。」

今回登場した製品

製品写真

USB3.0搭載で高速アクセス。安心のミラーリング対応モデル「HD-WLU3/R1シリーズ」

大量のデータを快適に扱える高速規格USB3.0(規格値5Gbps)採用の高速モデルです。また、当社独自の高速化ソフトウェア「バッファローツールズ」も搭載。ハードディスクドライブを2台内蔵し、2台のドライブを組み合わせてデータ保護や高速化できる「RAID」機能を搭載。RAID1(ミラーリング)モード選択時は、自動的に保存ファイルの複製を行いデータ保護に役立ちます。

HD-WLU3/R1シリーズ製品ページ

 
外付けハードディスク  製品ページ

USBケーブルなどでパソコンに簡単に取り付けでき、大容量のデータが保存可能なストレージです。

 

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