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「ハードディスクの高いデータ復旧率」…それって本当?信頼できる業者を見分けるポイント

2019.12.04

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「ハードディスクの高いデータ復旧率」…それって本当?信頼できる業者を見分けるポイント

データ復旧サービスについて検索すると、「復旧率9○%!」などの誇大なデータ復旧成功率をうたった広告を目にすることがあります。間違えて仕事のデータを削除してしまったり、家族の写真が入ったハードディスクを初期化してしまったりした際にこのような広告を見ると、思わず頼りたくなってしまいますよね。

しかし、安易に高い復旧率を信用して、復旧を業者に依頼してしまうと、状況が悪化しデータが戻らなくなったり、高額な価格を請求されたり……と意図しない事態を招いてしまうことがあります。このような事態に陥らないためにも、落ち着いて安心・安全な業者を見極め、選んでいただくための情報をまとめました。

「目次」

1.データ復旧業者の種類について
2.「復旧率」は厳密に定義できない
2-1.データ復旧に必要なツールや環境がしっかり整っているのか
2-2.ISOなどの第三者認証を取得しているか
2-3.個人運営や、所在地にバーチャルオフィスやマンションの一室を使っている業者ではないか
2-4.復旧するかどうかの判断を急かす業者は要注意
2-5.ハードディスクを開封したがる業者も要注意
2-6.事前に作業に関する十分な説明や納得できる見積もりがあるか
3.大切なデータの復旧は信頼できる業者に

1.データ復旧業者の種類について

データ復旧を行う業者には大きく分けて「代理店」「専門店」「メーカー」に分けられます。

それぞれの特徴を簡単に解説します。

■代理店
全国のデータ復旧業者の代理店として問い合わせを自社で受け、復旧は専門業者に任せます。

全国の業者と契約をしているので「全国対応」のサービスが多くみられます。また自社はコールセンターで受付のみの場合が多く、「24時間対応」を強みとしている会社もあります。

コールセンターの対応などは丁寧ですが、データ復旧自体は外注先に依頼をする形になるので料金や具体的なサービスは媒体を送ってからの判断になるケースが多く、要注意です。

■専門業者
スピード納品、復旧実績、対応の早さや技術力、オプションの豊富さを売りにしている業者が多くみられます。一方で、顧客の知識が疎いことを逆手にとり、高額な請求を行う業者とのやりとりに困り、弊社へご相談頂くケースがありますのでご注意ください。

■メーカー
商品を販売している立場ならではのサポートは手厚いところが多いです。商品の開発ノウハウがある安心、修理サービスとの連携、保証期間内であれば無償対応の対象となる可能性もあります。
その反面、24時間電話受付や出張復旧など小回りの効く対応は苦手とする会社が多く見られます。

それぞれに良い点と悪い点がありますが、自分が依頼をしようとしている業者
がどの形態なのかは知っておく事で事前にトラブルを防ぐことが可能です。

2.「復旧率」は厳密に定義できない

データ復旧業者の宣伝などで使われている「復旧率」。
しかし「復旧率」と言っても、その算出方法は業界で統一されているわけではありません。例えば受付数からデータを復旧できた件数の割合を出したものなのか、それとも全体のデータ量から復旧できたファイル件数を示したものなのか、捉え方によって様々です。

また、元々どれくらいデータが記録されていたのか、お客様自身にもわからないことが多く、厳密に復旧率を割り出すことは難しいと言わざるを得ません。安易に「復旧率90%以上」などと謳わない業者のほうが、誠実であるとも言えます。

信頼できる業者なのかどうか、見分けるためには以下のようなポイントを押さえておくことをオススメします。

2-1.データ復旧に必要なツールや環境がしっかり整っているのか

ハードディスク本体から「ガリガリといった異音がする」「焦げ臭い異臭がする」といった本体自体に異変が見られる場合のデータ復旧は格段に複雑になります。
特にハードディスクは構造が複雑で、その仕様も日々新しくなっているため、専門性の高いスキルと知識、最新のツールや環境が必要になります。

2-2.ISOなどの第三者認証を取得しているか

ISO(国際標準化機構)など、第三者機関による認証の有無が、信頼できる業者の判断基準の一つとなります。また、一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)に加入している業者かどうかも参考になります。

DRAJとはデータ復旧業界の健全化を目指し、2009年に設立された団体です。

DRAJに加盟している業者の中からお選び頂くことをおすすめします。

バッファローはISO 9001(顧客に提供する商品・サービスの品質を継続的に向上させていくことを目的とした品質マネジメントシステム)/14001(環境リスクの低減および環境への貢献を目指す環境マネジメントシステム)を取得しており、DRAJの正会員企業でもあります。

2-3. 個人運営や、所在地にバーチャルオフィスやマンションの一室を使っている業者ではないか

上記に挙げた通り、データ復旧作業には高い技術とノウハウ、整備された環境が必要です。個人運営の業者や、所在地がバーチャルオフィスやマンションの一室となっているような業者は、残念ながら信頼に足りうるとは言えません。

2-4.復旧するかどうかの判断を急かす業者は要注意

ハードディスクを送った後、電話で「すぐに復旧するかどうか決めないと、どんどん復旧の可能性が低くなる。」「刻一刻を争う状況です。」など言われたら要注意です。

水没したハードディスクなど時間の経過とともに劣化が進む場合はまれにありますが、多くの場合はハードディスクの通電をしないなど適切な処置がしてあれば、時間と共にデータの復旧が難しくなるということはありません。

依頼しようとしている業者の評判などを検索して、このような事例や口コミが無いかどうかを調べてみるのも一つの手です。

2-5.ハードディスクを開封したがる業者も要注意

ハードディスクは精密機器のため、わずかなホコリやゴミがつくことで状態が悪化してしまいます。

そのため開封した形跡があるハードディスクは他社で受付をしてもらいづらくなる、もしくは受付を拒否される場合があります。

「ハードディスクを送ってもらい、開封してみないと概算が出せません。」このような事を窓口で伝えられた場合は、一旦立ち止まり、よく考えてから行動することをおすすめします。

2-6.事前に作業に関する十分な説明や納得できる見積もりがあるか

ハードディスクのデータ復旧は正式な相見積もりを取るのが難しいサービスです。その理由はハードディスク本体を業者に送らないと正確な見積もり金額が出せないため。

だからこそWEBサイトに掲載されている情報のチェックが大切です。
一部の業者には、サイトに料金表が掲載されていなかったり、十分な説明がなされていないままデータ復旧作業をされて、料金を請求されてしまったりと、トラブルに遭遇するケースもあるようです。

そのため、WEBサイトなどでしっかり信頼できる業者なのかどうかを比較し、判断することが大切です。

バッファローのデータ復旧サービスの場合、WEBサイトに掲載している料金表に則り、事前に見積もりと作業内容をご説明させていただきます。

また、不安な点がある場合は電話で入念に確認することもおすすめします。
その際、以下のような業者には注意をしてください。

・ハードディスクを開封して確認しないと概算が出せないと言う。
・データ復旧は一分一秒を争うのですぐに送ってくださいと言う。
・質問に対して答えが不明瞭。はぐらかされた感じを受ける。

2-4や2-5でもお伝えしていますが、すぐにハードディスクを送らせようとする業者には特に注意が必要です。

3.大切なデータの復旧は信頼できる業者に

これらの注意点に該当する業者の場合、データ復旧を依頼するのは一度考え直してみてください。データ復旧作業は非常に難易度が高く、プロでも容易にできることではありません。安易に復旧率のみで判断せず、信頼できる業者であるか、しっかりと見極めましょう。

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