2017年入社
工学研究科 卒
生産管理部
バッファローとの出会いは合同企業説明会。年配の方も簡単にWi-Fiの設定ができるAOSS※という機能を開発した話が記憶に残った。その数日後に目にしたのは、実家で同じ機能を使ってインターネットを楽しむ祖父の姿だ。知識の少ないユーザーを置いてけぼりにする開発はしない。開発者の想いが現実になっている光景に惹きつけられた。
自社工場を持たない『ファブレスメーカー』であるバッファローは、製造パートナーとなる生産工場との信頼関係の構築が非常に重要になる。生産管理部は、国内外の生産工場の納期・発注管理を行う部署だ。所属する係では国内工場二社の管理を担当しており、自らはHDD※や法人向けのNAS※の生産工場を担当している。
「追加注文お願いします!」営業からの電話が鳴り響くオフィス。年末商戦であるHDD製品のキャンペーンのもと、需要増を予測して生産は10月から前倒しで対応していた。しかし、追加注文の連絡が止まらない。
最終的な追加を含む総生産台数は、予定の数倍を超えた。部署メンバー総出で解決にあたる日々が始まった。ある担当者は海外工場に輸入部品数増の交渉に駆け回る。そうしている間にも注文数はさらに増え、納期は迫る。私は担当の生産工場へ車を走らせた。人員を増やし、工程の改善点を見つけ、一台あたりの生産時間を短縮できないか解決策を探るためだ。
「一日の生産量を増やせませんか」。急な生産量の増加は工場に大きな負荷をかける。この生産工場とバッファローは、もう何十年来のパートナーだ。工場側も懸命に人員を集めてくれた。新たな設備も整えた。あとは生産ラインでの改善点だ。例えば一時間に100台生産する工程を、120台生産できるように改善する。梱包の紐の長さを短くする。説明書をパッケージに入れやすいよう、小さくする。一つの工程改善で二秒しか短縮できないとしても、100台に反映されれば200秒の余裕が生まれ、時間あたりの生産台数が増える。体制が整ってからも、現状の生産台数が何台で、最終的にどれだけ上積みできるかと、確認を絶えず繰り返した。
最終製造分の出荷を見届け、ホッと一息をついたのは12月末。年内にすべてのオーダーに対応することが出来た。
入社当時は開発者に憧れ、開発課を希望していた。しかし今は、ユーザーを想いながら目の前の仕事にあたっている人間が、開発者だけではないということが分かる。
生産管理は、製品ごとの生産状況を把握した上でマーケティングや営業から情報を集め、次の発注量を決定し、生産工程を考える仕事だ。会社全体と関わっていると言っても過言ではない。製品構造やパッケージデザインにも、生産現場で実現できること・できないことがある。それは、工場を知り尽くした自分だからからこそ分かる事実だ。だからこそ生産現場の声を社内に伝え、改善を加え『約束通りに届ける』という品質を向上することができる。今は、配属前には分からなかった仕事の魅力を感じている。
8:45
出社業務の準備や、当日の優先対応項目を確認します。
9:00
朝礼/業務整理・処理部全体→係単位での朝礼の後、業務整理、必要に応じて協力工場様や他部署へ連絡をします。
10:00
週次ミーティング週次の係ミーティングにて、各自業務の進捗報告・課題の共有を実施します。
11:00
協力工場様問い合わせ対応協力工場様や社内からの要望事項への対応をします。
メールや電話、社内コミュニケーションツールを使って連絡します。
12:00
昼休憩・昼食会社近くの中華やカレー屋さん、または社内にて食事します。
13:00
工場へ出発・訪問協力工場様に訪問し受付、担当の方と当日の確認事項を共有、生産フロアへ移動します。
13:40
生産状況確認・要望事項共有工場様内の作業状況や設備稼働状態を確認します。
作業での改善案があれば現場や現物を実際に見て検討します。
17:00
帰社・書類まとめ協力工場様訪問時に確認した課題や要望事項の整理をします。
関連部署へ連絡、上長への報告をします。
18:45
退社メールのチェックをして急ぎの案件があれば対応し、なければ退社します。
基本的に残業1時間目途で帰れるように調整しています。